昨日はあやしい自己啓発ブログみたいなことを書いてしまいましたが……大丈夫です(何が?)
れっきとした庶民による妊活ブログのオススメ本紹介です
世界各国で古典的な名著として読み継がれる
V.E.フランクル「夜と霧」
前回に引き続き、この本をちょっとだけ解説します
(関係者の方々、間違っていたらごめんなさい!素人の読書感想文なので!)
人生が問いかけてきている人間が生きる意味ーーーそれを見つけるための手がかりとして、フランクルは三つの価値を示しました。
一つ目は「創造価値」
自分に与えられた仕事に、最善を尽くすことで生まれる価値です。
仕事の種類や大きさは問わず、例えば主婦の方が行う家事でも、学生が書いたイラストでも、誰かや何かに影響が与えられれば達成できます。
フランクルにとっては、精神科医としての仕事と研究が、それにあたるのでしょう。
二つ目は「体験価値」
自然とのふれあいや、人とのつながりの中で実現される価値です。
フランクルは、囚人運搬車の鉄格子の窓から見た夕焼けの美しさに衝撃を受けたと言います。
そして、愛する妻の消息がわからない環境でも(実際には亡くなっていました…)、妻を思い出すことによって救われました。
このように、美しい自然や音楽などの芸術に触れたり、愛する人・親しい人との一瞬の思い出によって「生きていてよかった」と感じられることに価値があるといいます。
三つ目は「態度価値」
自分では変えることのできない出来事に、その人がどのような態度をとるかによって実現される価値のことです。
アウシュヴィッツ収容所では、こっそり食料を分け与える善良な監修もいるし、人を殴って食料を奪う囚人もいました。
フランクルが医者として働いていたときに、病気で末期を迎えていても「医者が忙しくない昼の時間にモルヒネを打ってほしい」と伝える患者がいました。
いかなる理不尽な環境に置かれようと、人間には最後の自由が与えられています。
つまり、その環境でどのように振る舞うか、ということです。そこで、その人の真価が問われています。
そして、この3つの価値の他に、栗山が最も好きな言葉があります。それは。。。
苦悩すること、そのものが人間の業績のひとつである
成功することと同様に、苦悩すること、それだけで人間的に何事かを成し得たことになるという意味です
わたしが苦しむことに、なんの価値もないのかもしれない……ではなく、苦しむことそのものに価値がある…
波乱万丈な人生で、ネガティブな栗山にとって、とても救われる言葉でした
わたしは、生理でリセットされるたび、「夜と霧」を読み直します。
そして、衣食住に恵まれた環境に改めて感謝し、妊活で苦しむことにもきっと、意味があると信じなおします。
こうやってブログを書いて、みなさまに発信することも、きっと誰かの娯楽になっていると信じています