【アマゾン森林火災】 ことしの件数は過去最多ペース NASA~ボリビアでは多数の動物焼死 | Just One of Those Things

Just One of Those Things

Let's call the whole thing off

科学オタクの主婦が危機感から一人でこねまくっております、危機管理シリーズ。データ編です。
 

取り上げ順ではありませんが、報道された順で示しますと、「【アマゾンの森林火災】「記録的ペースで増加」ブラジルの研究所~NASAが衛星写真を公開」、「アマゾンで最大規模の火災 温暖化懸念、原因は「過剰な伐採」と専門家」より。

 

南米アマゾンの熱帯雨林で多発している森林火災について、NASA=アメリカ航空宇宙局は、夜間に撮影された火災の発生状況を示す新たな衛星写真を公開し、ことしの火災の発生件数はこのままのペースでいけば、2010年以降、最も多くなるのではないかと警鐘を鳴らしています。
 

----------------------------------------------------------
アマゾン森林火災 ことしの件数は過去最多ペース NASA
2019年8月27日 19時34分 NHK
 
©NHK

南米アマゾンの熱帯雨林で多発している森林火災について、NASA=アメリカ航空宇宙局は、夜間に撮影された火災の発生状況を示す新たな衛星写真を公開し、ことしの火災の発生件数はこのままのペースでいけば、2010年以降、最も多くなるのではないかと警鐘を鳴らしています。

南米の熱帯雨林、アマゾンでは森林火災が多発していて、ブラジルのボルソナロ大統領はこれを食い止めるために軍など4万4000人を派遣して消火活動にあたっていますが、収束のめどは立っていません。
 
こうした中、NASAは26日、新たな衛星写真を公開しました。
 
これは、今月15日から22日の夜に撮影された衛星写真を重ね合わせたものです。
 
写真でオレンジ色の部分は現在、火災が起きている場所、白い部分は都市や町、黒い部分は森林、灰色の部分はサバンナを示しています。
写真からは、現在も火災が続くとされるオレンジ色の部分がブラジルを含めてペルー、ボリビア、パラグアイ、アルゼンチンなど広範囲にわたっている様子がわかります。
 
アマゾンの森林火災の発生件数について、ブラジルのボルソナロ大統領は例年と大きな差はないと主張していますが、衛星写真から火災の状況などを分析しているNASAは、ことしはこのままのペースでいけば、2010年以降、最も多くなるのではないかと警鐘を鳴らしています。
----------------------------------------------------------
 
南米では、ブラジルのアマゾンで記録的なペースで森林火災が発生していますが、隣国のボリビアでもおよそ1か月にわたって大規模な森林火災が続いていて、広い範囲に火の手が広がり、生息する数多くの動物が焼けて死ぬなど、生態系への影響も懸念されています。
 
----------------------------------------------------------
アマゾン森林火災 ボリビアでは多数の動物焼死 生態系に影響も
2019年8月28日 15時21分 NHK
 
©NHK

南米では、ブラジルのアマゾンで記録的なペースで森林火災が発生していますが、隣国のボリビアでもおよそ1か月にわたって大規模な森林火災が続いていて、広い範囲に火の手が広がり、生息する数多くの動物が焼けて死ぬなど、生態系への影響も懸念されています。
 
©NHK

南米のボリビアでは、およそ1か月にわたって大規模な森林火災が続き、これまでにおよそ1万平方キロメートルが消失したということです。
 
現地からの映像では、周囲の木々がほとんど燃えて、豊かな森が荒れ果てた姿となっていて、周辺には火災で犠牲になった多くの動物の死骸が見られます。
 
また、近くの牧場では、火が住宅に及ぶのを防ごうと対応に追われているほか、家畜が餌不足になるなど厳しい状況が続いているということです。
 
ボリビア政府は、非常事態宣言を出して航空機を使うなど消火活動に力を注いでいますが、火災の拡大は収まっておらず、生態系や自然環境への影響も懸念されています。
 
南米では、隣国ブラジルのアマゾンでも記録的なペースで森林火災が発生していて、軍などを派遣して消火活動に当たっていますが、収束のめどは立っていません。
----------------------------------------------------------
 
アマゾンの絶滅危惧種については夜空さんが下記に取り上げていますので、ご覧くださいませ。
 
アマゾンの生態系や動物に関するものを取り上げますと・・・
 
----------------------------------------------------------
未曽有のアマゾン森林火災、動物への影響は
「アマゾンの熱帯雨林がなくなれば、99%の種が失われます」と専門家
2019.08.28
ナショナルジオグラフィック
 

©ナショナルジオグラフィック
アカハラウロコインコは、アマゾンの熱帯雨林で見つかっている1500種の鳥の1つ。前例のない規模で火災が猛威をふるう中で、野生生物が深刻な影響を被る可能性がある。(PHOTOGRAPH BY CLAUS MEYER, MINDEN PICTURES/NAT GEO IMAGE COLLECTION)
 
 地球上にいる生物種の10分の1が生息するアマゾンの熱帯雨林で、大規模な森林火災が発生している。ブラジルの森林で9000件もの火災が一斉に発生し、ボリビア、パラグアイ、ペルーにまで燃え広がった。

 原因の大半は、森林を手っ取り早く伐採するために人間が火を付けたことと見られ、加えて乾期のために火の勢いが増した。現在も膨大な件数の森林火災が続いており、ブラジル国立宇宙研究所(INPE)によると、昨年の同期に比べその数は80%も増加しているという。これらの火災は宇宙からも見えるほどだ。(参考記事:「アマゾン森林火災、原因は「過剰な伐採」と専門家」

■火災に適応していないアマゾンの動物たち

 アマゾンには、膨大な種類の野生生物が生息する。森林火災がそれらに対して及ぼす影響は、短期的なものと長期的なものの2段階ある。
「アマゾンの生物は火事に適応していません」と、ブラジルのマナウス市にある国立アマゾン研究所(INPA)の研究者で生物多様性モニタリングを専門とするウィリアム・マグナスン氏は言う。

 米国の森林のように、山火事が、健全な生態系の維持に重要な役割を果たしている場合もある。そこに生息する動物は山火事に対処できるように適応しているだけでなく、繁栄のために山火事を必要としているものも多い。例えば、米国西部原産のセグロミユビゲラは、焼け跡の木にしか巣を作らず、焼けた木に群がる甲虫を餌にする。(参考記事:「山火事の跡地は放置する方がいい?」「山火事後はそのままに、伐採は悪影響」

 しかし、アマゾンは違う。

 アマゾンの熱帯雨林がこれほどの豊かさと多様性をもつのは、火災らしい火災がないからだとマグナスン氏は言う。自然に発火することもあるが、普通は小規模で終わり、地面の近くが焼けるだけだ。それに、雨ですぐに消えてしまう。

「基本的に、ここ数十万年から数百万年の間、アマゾンが焼けてしまったことはありませんでした」とマグナスン氏は説明する。時々火事が起こらなければ全体が枯れてしまうオーストラリアのユーカリの林などとは違い、アマゾンの熱帯雨林は火事が起こることを想定していないのだ。
 

©ナショナルジオグラフィック
森林伐採などですみかを追われつつあるアマゾンの孤立部族たち。彼らの日常を、写真家チャーリー・ハミルトン・ジェームズ氏がカメラに収めた。(写真=Charlie Hamilton James)
 
■現時点での動物への影響は?

 短期間に大量の野生生物の命が奪われている可能性があると、米オハイオ州立大学環境天然資源学部の准教授で、コロンビアのアマゾンでフィールドワークを行なっているメザイカ・サリバン氏は警告する。
 氏によれば、森林火災の真っただ中に動物ができることは非常に限られている。穴を掘って身を隠すか、水に潜るか、あるいはほかの場所へ逃げるかだ。このような状況では、多くの動物が炎や熱、煙によって命を落とすという。

「勝敗はすぐに決まります」とサリバン氏は言う。「火事に適応していない生態系では、適応した生態系よりはるかに多くの動物が敗者になります」
 
©ナショナルジオグラフィック
ブラジルの健全な森で撮影されたサンタレムマーモセット(学名Mico humeralifer)。最近発見されたサルの仲間には、現在火災の危険にさらされている非常に狭い地域にのみ生息する種もあり、個体数の減少が懸念される。(PHOTOGRAPH BY CLAUS MEYER, MINDEN PICTURES/NAT GEO IMAGE COLLECTION)

■生き残りに有利な動物はいる?

 森林火災のときに有利な特徴は、移動の速さだ。ジャガーやピューマなど、大型で速く動ける動物は逃げられるかもしれないとサリバン氏は言う。一部の鳥もそうだ。

 しかし、ナマケモノやアリクイのように動きの遅い動物や、カエルやトカゲのように小さな生き物は、火の手から逃れられずに死んでしまうだろう。「上に向かって逃げても、登った木が燃えてしまうかもしれません」とサリバン氏は続ける。その場合も死ぬことになるだろう。
 
■すでに絶滅の恐れのある種が、さらに危機にさらされる?

 これは難しい質問だ。米国、欧州、オーストラリアでは種の分布について多くのことがわかっているが、アマゾンではまったく事情が異なるとマグナスン氏は言う。アマゾンの熱帯雨林にすむほとんどの動物については生息域の解明が進んでおらず、危機にひんしている種を特定するには不十分だという。

 しかしながら、特に懸念される種はある。

 2011年に発見されたミルトンズ・ティティモンキーというサルは、現在火災に襲われている、ブラジル南部のアマゾンでしか目撃されていない。最近発見された「ムラのセマダラタマリン」と呼ばれるサルも、ブラジル中部の狭い地域に生息しており、火災の広がりによって危険にさらされていると、ブラジル野生動物保護協会の会長カルロス・セザール・ドゥリガン氏は述べている。これらは特定の地域に固有の種である可能性があるという。「このような固有種の多くが失われているのではないかと心配しています」(参考記事:「ブラジルで新種のティティモンキー」

■水生動物はどうなる?
 大きな河川や湖などは、短期的にはほぼ安全だ。しかし、小さな川にすむ動物は窮地に陥る可能性がある。小さな川は生物多様性に非常に富んだ場所だが、「真上で火が燃える」のだとサリバン氏は説明する。水中に生息する両生類は、呼吸のために体の一部を水面から出しておく必要があり、危険にさらされることになる。火災によって短期間に水質が変化し、生物がすめなくなることもありうる。
 
©ナショナルジオグラフィック
アマゾンの森林火災から上がる煙は、NASAが撮影した衛星画像でも確認できる。(PHOTOGRAPH BY NASA EARTH OBSERVATORY, LAUREN DAUPHIN, USING MODIS DATA FROM NASA EOSDIS/LANCE AND GIBS/WORLDVIEW AND VIIRS DATA FROM NASA EOSDIS/LANCE AND GIBS/WORLDVIEW, AND THE SUOMI NATIONAL POLAR-ORBITING PARTNERSHIP.)

■火災のあとで生物が受ける影響は?

 これが2つめの大きな問題だ。「長期的な影響は、より壊滅的な結果を生じるでしょう」とサリバン氏は述べる。熱帯雨林が焼けた部分では、生態系がすっかり変わってしまう。アマゾンの熱帯雨林では、茂った植物が天蓋のように空を覆うため、日光の大部分は地面まで届かない。この天蓋が火災で消失すれば、光が差し込むことで、生態系全体のエネルギーの流れが根本的に変化する。その影響は食物連鎖全体に及ぶ可能性があるという。

 一変した生態系で生き延びるのは、多くの種にとって非常に困難だ。例えば両生類の多くは、背景に溶け込むように、樹皮や木の葉に似た質感や色の皮膚を持っている。「その背景が突然変わってしまったら、カエルは無防備なまま危険にさらされることになります」とサリバン氏は説明する。

 またアマゾンの多くの動物は、特定のニッチな生息環境で生きられるように進化し、適応してきた。例えばオオハシは、長いくちばしを割れ目に差し込んで、他の種では届かない場所にある果実を食べることができる。火災によって餌になる果実が失われれば、その地域のオオハシの個体数が危機的に減少する可能性がある。(参考記事:「森の新顔 サンショクキムネオオハシ」

 クモザルは、競争の激しい場所を避けて、天蓋のように茂る木の上部で生活している。「この天蓋がなくなったらどうなるでしょう?」とサリバン氏は問いかける。「競争の激しいところに入って行かざるをえなくなります」(参考記事:「動物大図鑑 クモザル」

 焼け落ちた森で「勝者」となるのは、猛禽類などの捕食者だけだろうとサリバン氏は話す。遮るものがなくなって、狩りが容易になるからだ。

■野生生物への影響はほかにもある?

 マグナスン氏が最も懸念するのは、森林の消失による余波だ。

「アマゾンの熱帯雨林がなくなれば、99%の種が失われます」と危機感を示す。森林火災が1回限りのことならそれほど心配ないかもしれないが、問題は、ブラジル政府が森林伐採を奨励する方向に大きく政策を転換したことだ。マグナスン氏は、ブラジルのボルソナロ大統領がアマゾンを商用に開放するという公約を掲げていることについて、「基本的に法的な制限がなくなり、誰でも好きなように利用してよいという政治的なメッセージが送られています」と言う。

 環境保護を掲げ、事態を懸念する市民らはソーシャルメディアで訴えかけた。8月21日にはツイッターでハッシュタグ#PrayForAmazonas(アマゾンに祈りを)がトレンド入りし、多くの人がボルソナロ政権の方針を批判した。ほかにも、世界的な牛肉の需要増が、牧場用の開墾を加速させる原因になっていると懸念する声もある。環境問題の専門家も、「地球の肺」とも呼ばれるアマゾンを焼くことが気候変動に及ぼす影響を訴えている。8月22日には、勢いづいた#PrayForAmazonasからハッシュタグ#ActForAmazonas(アマゾン保護のために行動を)も派生した。

 ブラジルのパラ州、マットグロッソ州およびロンドニア州には、アマゾン熱帯雨林の南の境界に沿って「森林破壊の弧」と呼ばれる地帯があるとマグナスン氏は説明する。そこでは森林火災が熱帯雨林の境界を北に押し上げており、境界が永久に変わってしまう可能性もあるという。

 この地帯について「わかっていることはごくわずかです」とマグナスン氏は言う。「存在が知られないまま絶滅してしまう種があるかもしれません」

文=Natasha Daly/訳=山内百合子
----------------------------------------------------------
 
南米の熱帯雨林、アマゾンでは、森林火災が記録的なペースで発生しています。ブラジルのボルソナロ大統領はこれを食い止めるため、軍など4万4000人を派遣して消火活動にあたっていますが、収束のめどはたっていません。
 
----------------------------------------------------------
アマゾン森林火災 軍投入も収束のめどたたず ブラジル
2019年8月26日 13時56分 NHK

南米の熱帯雨林、アマゾンでは、森林火災が記録的なペースで発生しています。ブラジルのボルソナロ大統領はこれを食い止めるため、軍など4万4000人を派遣して消火活動にあたっていますが、収束のめどはたっていません。

ブラジルには世界最大の熱帯雨林、アマゾンの3分の2以上が広がっています。
 
ブラジルの国立宇宙研究所によりますと、ことし1月から今月25日までの森林火災の発生件数は7万9000件と去年の同じ時期に比べて82%多く、今の基準で観測が始まった過去6年で最も多い記録的なペースで増加しています。
 
こうした状況を受けてブラジルのボルソナロ大統領は、今月24日からアマゾンに陸軍や海軍、空軍など最大4万4000人を投入しているほか、1回で1万2000リットルの水をまくことができる、消防用の航空機などを投入し、消火活動にあたっています。
 
ブラジルでは家畜の放牧地を広げるために、この時期、違法に森林火災を起こすことがありますが、ことしは干ばつの影響などでこうした火災が燃え広がっているということで、軍の関係者が厳しく監視するとしています。
 
さらにボルソナロ大統領はアメリカのトランプ大統領と連絡を取り、アメリカからの協力も得て火災への対策を行うとしています。
 
しかし、アマゾンの広い範囲で多数の火災が発生しているだけに軍の派遣による効果には懐疑的な声もあがっていて、火災が収束するめどはたっていません。

■アマゾン熱帯雨林とは

環境保護団体のWWF=世界自然保護基金によりますと、アマゾンは世界最大の熱帯雨林で、ブラジルを中心とした9つの国と地域のおよそ670万平方キロメートルに広がっています。
 
すでに発見されている野生生物の10%が生息しているうえ、平均すると3日に1度、新たな生物が発見されていて、いまだに知られていない動植物も多く生息していると見られています。
 
地球の酸素のおよそ20%を生み出すことから「地球の肺」とも呼ばれていて、火災などによるアマゾンの焼失は地球温暖化を加速すると指摘されています。

■森林火災の原因と影響は

ブラジルではこの10年、環境を重視し、アマゾン保護にも積極的な政党が政権を維持してきました。
 
しかし、ことし1月に就任したボルソナロ大統領は、アマゾンは重要な経済資源だと強調。日本やアメリカにも共同開発を呼びかけるなど、環境を保護しつつ、開発も重視する姿勢を打ち出しました。
 
ブラジルでは家畜の放牧地を広げるために、この時期、違法に森林火災を起こすことがありますが、ボルソナロ大統領が開発を重視する姿勢を強調した結果、現場では取締りが緩くなったとされていて、森林火災の増加につながっていると指摘が出ています。
 
また、森林火災が増加したことで煙が空を覆い、飛行機の運航にも一部で影響が出始めているほか、先週、ブラジル最大の都市サンパウロでも煙の影響で空が黒く曇ることがありました。
 
さらに、アマゾンの保護を軽視するボルソナロ大統領の姿勢により、アマゾンで暮らす多くの原住民が命の危険にさらされているという指摘も出ています。先月には、ブラジル北部のアマゾン川の奥地で先住民の指導者が武装した採掘業者に殺害され、先住民保護区の集落が占領されるという事件がありました。事件後の政府の対応が迅速でなかったこともあり、ボルソナロ大統領がアマゾン保護を軽視する姿勢が事件を許すきっかけになったという批判がヨーロッパを中心に高まりました。
 
また、国連もボルソナロ大統領に対して開発を重視する政策を再検討するよう求めるなど、ボルソナロ政権への国際的な圧力が高まっています。

■非難の声にブラジル大統領は

フランスのマクロン大統領などヨーロッパ各国の首脳からは、ボルソナロ大統領が開発優先でアマゾン保護に消極的な姿勢が森林火災を助長しているとして、非難する声もあがっています。
 
これに対してボルソナロ大統領は、今月初めアマゾンの森林破壊のデータを発表している国立宇宙研究所の所長を、「うそのデータを流している」として退任させました。
 
また、G7の議題として取り上げたフランスのマクロン大統領を「彼はうそつきだ」と非難したほか、23日にはツイッターで「マクロン大統領がアマゾンの問題を自分の政治的利益のための道具として利用しようとしている」と投稿するなど、反発を強めています。

■官房長官「日本も必要な支援を」

菅官房長官は、記者会見で「状況を懸念している。まずは消火に向けた対応が必要であり、G7=主要7か国としても、可能な支援を各国が検討し、実施することで意見が一致している。日本としても必要な支援を行っていきたい」と述べました。

■G7 できるだけ早い支援で一致

G7では南米アマゾンの熱帯雨林で起きている大規模な火災について各国の首脳が初日24日の夕食会で意見を交わしました。
 
議長国フランスのマクロン大統領は25日、記者団に対し各国が森林火災の影響を受けている国々をできるだけ早く支援することで一致したことを明らかにしています。
 
そのうえで生物多様性を守るためにも、地球温暖化対策のためにも熱帯雨林の再生が欠かせないと強調しました。
----------------------------------------------------------
アマゾン大規模森林火災 日本も消火や森林保全で支援へ
2019年8月26日 19時04分 NHK

南米の熱帯雨林、アマゾンでの大規模な森林火災を受けて、河野外務大臣はブラジルのアラウージョ外相と電話で会談し、消火に向けた取り組みや今後の森林保全について、必要な支援を行う考えを伝えました。

南米の熱帯雨林、アマゾンでは森林火災が記録的なペースで発生していて、軍など4万4000人が消火活動にあたっていますが、収束のめどはたっていません。
 
こうした事態を受け、河野外務大臣は26日午前、ブラジルのアラウージョ外相と電話で会談し、現状についての説明を受けました。
 
そのうえで河野大臣は「ブラジル側の意向を踏まえ、まずは消火のためにできることを検討したい。中長期的な森林保全の協力についても、引き続きブラジルと連携していきたい」と述べ、必要な支援を行う考えを伝えました。

■G7 森林再生に21億円支援で合意

議長国フランスのマクロン大統領は、26日、チリのピニェラ大統領と共同で記者会見にのぞみ、南米アマゾンの熱帯雨林で多発している森林火災について関係国に日本円にして合わせて21億円の資金を支援することでG7各国が合意したことを明らかにしました。
 
これについてマクロン大統領は、「これから9月に国連総会が開かれるまで熱帯雨林の周辺国、それぞれが持つ主権と役割を尊重しながら、森林の再生に向けた取り組みを立ち上げる」と述べました。
 
さらに、ピニェラ大統領は、「9月に開かれる国連総会でアマゾンの熱帯雨林がまたがる南米諸国と、G7各国が一緒になって熱帯雨林を守るための調整を促して行きたい」と述べこの地域の生物多様性を保護し、森林を再生していく意向を示しました。
----------------------------------------------------------
ブラジル大統領 “主権認めず植民地扱い” アマゾン火災
2019年8月27日 15時32分 NHK
 
©NHK

南米アマゾンの熱帯雨林で森林火災が多発していることを受けて、G7サミット=主要7か国首脳会議で、各国が合わせて21億円の資金を支援することで合意したことについて、ブラジルのボルソナロ大統領はツイッターに「われわれの主権を認めず植民地のように扱おうとしている」と投稿したうえで、支援を拒否する方針を固めました。

フランス南部で開かれたG7サミットで、議長国フランスのマクロン大統領は26日、アマゾンの熱帯雨林で多発している森林火災について、関係国に日本円にして合わせて21億円の資金を支援することで各国が合意したことを明らかにしました。
 
これについて、ブラジルのボルソナロ大統領は、26日「G7の各国はわれわれの主権を認めず植民地のように扱おうとしている」とツイッターに投稿し、大統領府などによりますと、大統領は支援の受け入れを拒否する方針を固めたということです。
 
ボルソナロ大統領は、アマゾンの森林火災の発生件数は例年と大きな差はないと主張していて、G7の議題として取り上げたマクロン大統領について「アマゾンの問題を自分の政治的利益のための道具として利用しようとしている」と非難しています。

■ブラジル外務省はフランスを批判

ブラジル外務省は、26日に発表した環境政策の方針の中で「先進国は、パリ協定のもとで、年間1000億ドルの環境資金を発展途上国に捻出すると約束した。ブラジルは森林破壊を食い止め、これまでに260億トンの二酸化炭素を削減し、300億ドルと推定される環境資金を得られるはずで、フランスなどの先進国からの支払いを待っている。しかし、約束の資金が払われる見通しはない」と指摘しました。
 
そのうえで、マクロン大統領がアマゾンの森林火災をめぐって支援を行うと発表したことについて「パリ協定の約束をはるかに下回る額でリーダーシップを取ろうとするのではなく、まずはパリ協定の約束を守るべきだ」とフランス側を痛烈に批判しています。
----------------------------------------------------------
アマゾン森林火災 ディカプリオさんら5億円支援へ
2019年8月27日 18時36分NHK
 
©NHK

俳優のレオナルド・ディカプリオさんらが設立した自然保護団体が南米アマゾンの熱帯雨林で森林火災が多発していることを受けて25日、熱帯雨林の保護を目的に寄付を募るための緊急の基金を立ち上げました。
 
©NHK

ディカプリオさんは自身のインスタグラムを更新し、自然保護団体がまず、この基金を通じてアマゾンで生物多様性を守る活動をしている地元の団体などに5億円余りを支援すると発表しました。
 
ディカプリオさんはさらにインスタグラムにアマゾンの熱帯雨林が燃えている写真を投稿したうえで「今こそ行動を起こす時だ」などとコメントし寄付を呼びかけています。
 
またディカプリオさんはロイター通信の取材に対し「火災が収まるようブラジルを含む世界中の政府が協力する必要がある。これは悲劇です」と話していました。
----------------------------------------------------------
 
しばらく、この問題を取り上げなければならないのかもしれません・・・。
 
 
ペタしてね