【アマゾンの森林火災】「記録的ペースで増加」ブラジルの研究所~NASAが衛星写真を公開 | Just One of Those Things

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科学オタクの主婦が危機感から一人でこねまくっております、危機管理シリーズ。データ編です。
 

アマゾンで最大規模の火災 温暖化懸念、原因は「過剰な伐採」と専門家」より。

 

上記の記事より前日の報道となりますが・・・。

 

20日、ブラジルの国立宇宙研究所は、熱帯雨林のアマゾンで違法伐採が拡大する中、森林火災も記録的なペースで増加しているという調査結果を発表しました。
 

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「アマゾンの森林火災 記録的ペースで増加」ブラジルの研究所
2019年8月22日 6時57分 NHK
 
©NHK

ブラジルの国立宇宙研究所は、熱帯雨林のアマゾンで違法伐採が拡大する中、森林火災も記録的なペースで増加しているという調査結果を発表しました。

ブラジルには世界最大の熱帯雨林、アマゾンの3分の2以上が広がっていますが、ブラジルの国立宇宙研究所は20日、ことし1月から今月20日までの森林火災の発生件数が7万2000件と、去年の同じ時期に比べて83%多い記録的なペースで増加していると発表しました。
 
航空会社の中には森林火災の煙によって視界が遮られ、一部の便の運航に影響が出たケースもあったということです。
 
原因について専門家は、ブラジルでは家畜の放牧地を違法に広げるために人為的に森林火災を起こすことがあり、ことし1月に就任したボルソナロ大統領が、アマゾンの開発に積極的な姿勢を見せていることがこうした動きを助長していると指摘しています。
 
国立宇宙研究所は、今月半ばにも、先月破壊されたアマゾンの森林が去年の同じ時期の3.8倍に拡大していると発表していて、国際社会からは、ボルソナロ大統領に対して、アマゾンの保護に力を入れるべきだと批判が高まっていました。
 
一方でボルソナロ大統領は、今月初め、国立宇宙研究所の所長を「うそのデータを公表している」として更迭したほか、アマゾンの保全を求めるヨーロッパ各国にも反発していて、国際社会とのあつれきが強まっています。
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ちなみに、前回の記事の報道の時のボルソナロ大統領は「火災は保護団体の連中が放火したものだ。」と民放のニュースに取り上げられました。

 

22日、NASA=アメリカ航空宇宙局は、ツイッターの公式アカウントに森林火災が起きているアマゾンの熱帯雨林を宇宙から撮影した衛星写真を投稿しました。
 

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アマゾンの森林火災 NASAが衛星写真を公開
2019年8月22日 10時13分 NHK
 
©NHK

NASA=アメリカ航空宇宙局は、ツイッターの公式アカウントに森林火災が起きているアマゾンの熱帯雨林を宇宙から撮影した衛星写真を投稿しました。
 
©NHK
 
写真はNASAの気象衛星が20日に撮影したもので、ブラジルの複数の州にまたがる広範囲に白い煙が広がる様子が捉えられています。
 
NASAは、「ブラジルではこの時期、高温と乾燥のために火災が起きることは珍しくないが、ことしの火災件数は記録的かもしれない」と指摘しています。
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前回の記事と同日になりますが、南米アマゾンの熱帯雨林で森林火災が記録的なペースで増えていることについて、フランスのマクロン大統領がG7サミット=主要7か国首脳会議の議題にするべきだという考えを示すなど、国際社会や著名人による対策を求める声が世界的な広がりを見せています。
 

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アマゾン森林火災 マドンナら世界の著名人から対策求める声
2019年8月23日 18時24分 NHK
 
南米アマゾンの熱帯雨林で森林火災が記録的なペースで増えていることについて、フランスのマクロン大統領がG7サミット=主要7か国首脳会議の議題にするべきだという考えを示すなど、国際社会や著名人による対策を求める声が世界的な広がりを見せています。
 
©NHK

ブラジルでは、アマゾンの熱帯雨林でことし1月から今月20日までに森林火災が7万2000件起きていて、去年の同じ時期に比べて83%多い記録的なペースとなっています。
 
フランスのマクロン大統領は22日、ツイッターに投稿し「アマゾンの熱帯雨林が、地球の酸素の20%を生み出す私たちの肺が、燃えている。これは国際的な危機だ。G7で真っ先に議論しよう」として、今月24日からフランスで始まるG7で優先的に取り上げる考えを示しました。
 
また、国連のグテーレス事務総長もツイッターで「酸素や多様な生物の源であるアマゾンに、これ以上のダメージを与えることはできない」としてアマゾンの保護を訴えました。
 
さらに、環境問題に取り組む俳優のレオナルド・ディカプリオさんや歌手のマドンナさんなど、世界の著名人もSNSで次々に声を上げていて、対策を求める声は世界的な広がりを見せています。
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アマゾンの熱帯雨林の大火災による消失が生じれば、CO_2の貯蔵庫がなくなり、CO_2を放出させ、干ばつや豪雨がさらに起こりやすくなります。

 

この日、南米のボリビアでは、3週間にわたって大規模な森林火災が続き、最大都市、サンタクルスの空港近くにまで火の手が迫っていて、ボリビア政府は、非常事態宣言を出して消火活動にあたるとともにブラジルなど周辺国にも支援を要請しています。
 

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ボリビア 大規模な森林火災で非常事態宣言
2019年8月23日 5時29分 NHK
 
©NHK

南米のボリビアでは、3週間にわたって大規模な森林火災が続き、最大都市、サンタクルスの空港近くにまで火の手が迫っていて、ボリビア政府は、非常事態宣言を出して消火活動にあたるとともにブラジルなど周辺国にも支援を要請しています。

南米のボリビアでは、3週間にわたって大規模な森林火災が続き、これまでに愛知県や千葉県の面積に匹敵する5000平方キロメートル余りの森林が消失しました。
 
火の手は、ボリビア最大の都市、サンタクルスの空港近くに迫っていますが、鎮火の気配は見えず、飛行機の運航にも影響が出ています。
 
このため、ボリビアのモラレス大統領は21日、非常事態宣言を出して消火活動にあたるとともにブラジルなど周辺国にも支援を求めています。
 
ボリビアは干ばつに見舞われていて、消火活動に使用する水が不足しているほか、火災に対応する機材なども不足しているということで、森林火災のさらなる拡大も懸念されています。
 
南米では、ブラジルのアマゾンでも記録的なペースで森林火災が発生していて、人々の生活や自然環境に対する影響への懸念が高まっています。
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時期が来たら、まとめたものを取り上げますが、ネイチャーの最新号で森林火災についての論文が、カバーストーリーとして取り上げられました。

 

Cover Story:火急の課題:森林火災の増大は北方林を炭素シンクから放出源に変える恐れがある

2019年8月22日 Nature 572, 7770

 

問題が山積ですね。

 

 

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