アマゾンで最大規模の火災 温暖化懸念、原因は「過剰な伐採」と専門家 | Just One of Those Things

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科学オタクの主婦が危機感から一人でこねまくっております、危機管理シリーズ。データ編です。
 

23日、まず目に飛び込んできたのが下記の報道でした。

 

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アマゾンで最大規模の火災 温暖化懸念、G7議論も
共同通信社 2019/08/23 07:36
 

© KYODONEWS ブラジル北部ロンドニア州のアマゾン地域で起きた火災で立ち上る煙=21日(ロイター=共同)

 【サンパウロ共同】ブラジル北部アマゾン地域の世界最大の熱帯雨林でことし、森林火災が過去最大規模で発生している。今後も増加が見込まれ、地球温暖化への影響も懸念される。地元メディアが22日までに伝えた。

 今月24~26日に予定される先進7カ国首脳会議(G7サミット)の議長国、フランスのマクロン大統領はツイッターで「この緊急事態を最優先で議論しよう」とG7首脳らに呼び掛けた。

 ブラジル国立宇宙研究所(INPE)によると、1月1日~8月19日の同国全体における森林火災の数は、約7万2800件と前年同期比で83%増加。
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日本経済新聞系列のナショナルジオグラフィックでは、ニュースで下記が取り上げられていました。

 

 

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アマゾン森林火災、原因は「過剰な伐採」と専門家
1週間で9000件以上の火災報告、大統領の開発政策が影響か
2019.08.22
ナショナル ジオグラフィック日本版
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/19/082200484/
 

NASAがとらえたアマゾンの森林火災による煙の衛星画像(Photograph by NASA Earth Observatory, Lauren Dauphin, using MODIS data from NASA EOSDIS/LANCE and GIBS/Worldview and VIIRS data from NASA EOSDIS/LANCE and GIBS/Worldview, and the Suomi National Polar-orbiting Partnership)
 

 南米アマゾンの熱帯雨林で起きている大規模な森林火災は、非常に激しく延焼中で、近隣の都市は、厚い煙に覆われている。


 ブラジル国立宇宙研究所(INPE)は2019年、過去最高となる7万2843件の火災を報告した、と複数の報道機関が報じている。そのうちの9000件を超える火災が、この1週間で発生した。


 火災の正確な規模はまだわかっていないが、ブラジル北西部の数州にまたがり燃え広がっている。8月11日にはNASA(米航空宇宙局)が、火災は宇宙から見えるほど大規模だと述べた。


「アマゾンで起きた森林火災では、間違いなくワースト2に入ります」とアマゾンで活動する生態学者でナショナル ジオグラフィックのエクスプローラーでもあるトマス・ラブジョイ氏は話す。(参考記事:「写真レポート:チリ史上最悪の森林火災」


「森林の伐採が近年増加した結果だということに、疑問の余地はありません」


■伐採が増えて、火災が増えた?


 2018年にボルソナロ現ブラジル大統領が選出されて以降、過剰に続けられる森林伐採に、環境保護の活動家たちはずっと警鐘を鳴らしてきた。そもそも選挙戦では最大の政策としてアマゾン開発を打ち出し、就任後それを実行してきた。


 INPEが今月発表したデータによると、ブラジルで伐採された森林は、今夏だけでも過去3年間の合計を超えるという。


「過去数年の森林火災は、主に雨不足によるものでしたが、今年は十分に雨が降っています」と、生態学者アドリアーネ・ミュールバート氏は言う。氏はアマゾンの森林破壊が気候変動に果たす役割を研究してきた。


「今回の火災は、森林伐採が原因と考えられます」
 

 アマゾンでは、木材用に加えて、大豆畑や牛の放牧地を作るために、大量の木が伐採されている。手っ取り早く開拓するために、森を焼き払うことも少なくない。アマゾンの森林火災は、大半がこのように人間が火をつけ、その後制御不能に陥ったものなのだ。(参考記事:「巨大な炎の渦は「火災竜巻」だった?米の山火事で」


 森林破壊により森が失われると、その地域全体が乾燥し、さらなる森林減少をもたらす「負のスパイラル」に陥ると、ラブジョイ氏は説明する。


 アマゾンに降る雨の多くは、熱帯雨林自体から生じているため、森が消えれば降水量も減る。乾燥が進むと、やがて回復不能点に達し、熱帯雨林と言うよりはサバンナと言うべき状況になりかねないと、専門家は懸念している。


「アマゾンには、この限界点が存在します。降水量の半分を自己生産しているからです」とラブジョイ氏。「アマゾンは、1つのシステムとして管理しなければならないのです」(参考記事:「森林火災が地球におよぼすこれだけの影響」


■地球の気候にも影響


 今後も森林の伐採や管理ミスが続けば、今回のような火災が続く可能性があるとラブジョイ氏とミュールバート氏は警告する。これほど大規模に森林が失われれば、地球規模の影響が出る恐れがある。


 アマゾンの保護は、地球温暖化を緩和する重要な方法の一つによく数えられている。毎年、膨大な量の炭素を吸収しているその森林を伐採したり焼いたりすれば、蓄えていた炭素が放出されるだけでなく、炭素を吸収する1つの手段も失われる。(参考記事:「森の再生で過去100年分のCO2を帳消しにできる」

 

2018年11月、米国カリフォルニアで州史上最悪の山火事が発生し、多数の犠牲者を出した。(PHOTOGRAPH BY JUSTIN SULLIVAN, GETTY IMAGES)
 

「あらゆる森林破壊は、生物多様性とその恩恵を受ける人類への脅威なのです」とラブジョイ氏は話す。「圧倒的な脅威は、大量の炭素が大気中に解き放たれることです」と同氏は付け加える。


 8月の森林火災により放出された炭素量を計算するのは、時期尚早だとミュールバート氏は言う。国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は今月発表した報告で、気候変動による最悪の影響を回避したいならば、世界には、余剰の森林など存在しない、と述べた。(参考記事:「地球温暖化の影響は想定より深刻、IPCCが警告」


「悲劇です」と今回の森林火災とその背後にある森林伐採のことをミュールバート氏は語る。「地球に対する犯罪であり、人類に対する犯罪なのです」(参考記事:「森林火災に立ち向かう「スモークジャンパー」とは」
文=SARAH GIBBENS/訳=牧野建志
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上記の記事は、大袈裟にいっているわけでもなく、根拠はあります。

 

2018年度「COP24」にて:その2」の記事で取り上げましたが、ネイチャーの姉妹紙の論文の要約記事がまだ見れるようなので、リンクを貼り付けます。

 

≪ネイチャーの姉妹誌より≫
 
マングローブでの大きな炭素貯蔵
Nature Geoscience
2011年4月4日
 
古代マヤ文明による森林伐採が土壌炭素の貯蔵に影響を及ぼした
Nature Geoscience
2018年8月21日

 

今回の原因の背景には、ネーチャーによりますと、これまでの現地民の所作からも来ているのですが、やはり、ブラジルの政策が諸悪の根源のようですね・・・。下記は気象予報士の見解のものです。

 

≪Yahoo!より≫

 

アマゾンで史上最多の山火事発生 その背景には何が?

 

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アマゾン熱帯雨林で記録的森林火災 温暖化への影響懸念
8/22(木) 13:22配信 産経新聞
 
 米CNNなどによると、ブラジルのアマゾン川流域に近い熱帯雨林で大規模な森林火災が発生しており、被害が拡大している。
 
 ブラジルの森林火災としては記録的な規模となっており、20日には煙と灰が現場地域から2500キロ以上離れたサンパウロ市にも届き、日差しを遮る状態になったという。
 
 アマゾン熱帯雨林は、光合成で二酸化炭素を吸収することで地球上の多くの酸素を供給しており、地球温暖化への影響を懸念する声も上がっている。
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上記報道の通り、だから、以前から、環境保全の維持の必要性を言っていたのですが・・・。COP24は骨抜きでしたね。

 

 

※完全に巡回できていないところがございます。申し訳ございません。先に取り上げさせていただきました。

 

 

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