『めぞん一刻』を連続テレビドラマにしたら、と妄想した。『~一刻』とは1980年代に発表された長編恋愛喜劇漫画である。
時は1980年代半ば。場所は木造アパート・一刻館。トイレ共同、風呂なしの、当時はすでに時代遅れとなっていたアパートだ。
主人公は一刻館に住む五代裕作という青年。個性の強烈な隣人たちから干渉される、という一刻館での生活が嫌になってそこを出ようとした五代。そこへ新しい管理人として現れたのは影のある美女・音無響子。そこから物語が始まる。
これまでも連続テレビアニメや実写映画で映像化された作品だが、あらためてテレビ連続ドラマにするものとして、そのドラマで観たい女優を書き出してみた。
音無響子(一刻館の管理人) 石原さとみ
六本木朱美(一刻館の隣人) ともさかりえ
一ノ瀬花枝(一刻館の隣人) 渡辺えり
七尾こずえ(五代のアルバイト仲間) 能年玲奈
八神いぶき(五代の教育実習先の生徒) 橋本愛
五代ゆかり(五代のばあちゃん) 野際陽子
職場の近所の銀行のポスター、石原さとみがモデルだった。それを観て「黒髪いいなあ。」とおもった。だから、というのではないが響子さん役はさとみ。
ともさかりえは「こんな姉ちゃん、呑み友達にいたらおもろいな。」と思って選んだ。なお、原作で朱美はスケスケのネグリジェを部屋着にしていたが、これを実写で再現することはありえないだろう。
一ノ瀬のおばさん役には濃いキャラの人を持ってきた。それにしても、このおばさん、登場シーンでは飲んでばかりだ。専業主婦がアルコールに依存しだすと症状が悪化しやすいんだよな。漫画での話ながら心配。
こずえちゃん、いぶきちゃんは「天然ボケ女」、「ませた美少女」のキャラで選んだ。なお、私は岩手県久慈市を舞台とした人気ドラマはほとんど観ていない。
ところで、世渡り下手の五代だが、結構モテるんだよな。女性の保護欲をそそるんだろうか。
五代には越後の田舎にばあちゃんがいる。そのばあちゃんはよく東京に出てきて五代の世話を焼く。隣人たちと一緒に騒いだりもする。五代があまりたかられないように婆心で彼らの呑み友達になってやってるのかもしれない。ばあちゃんの心配事は自分が死んだ後の五代の行く末だ。その五代を託せる嫁としてばあちゃんのメガネにかなった女が響子だ。最後五代と響子は結婚して家庭を持つことになるのだが、それはばあちゃんキューピッドによるところが大きい、と私は思っている。
五代のばあちゃんは、原作では小柄、というか婆さんのステロタイプという容貌なので、野際陽子はだいぶそれとは体格が違うんだが、五代を叱るシーンがおもろくなりそうなので選んだ。
響子には辛い過去があった。響子は高校を出てすぐに初恋の人・惣一郎と結婚するのだが、結婚後半年で惣一郎は急逝し、響子は若くして未亡人となったのだ。五代も響子に恋して間もなく彼女の過去を知ることになる。二人は互いに惹かれながらも、亡き惣一郎の存在が重くて近づくことができない。それでもいろいろ騒動を経て二人は結ばれるわけだが、原作漫画ではその過程を丁寧に描いている。テレビドラマでもそういうところをきちんと描いてもらいたいものだ。
下にリンクしたのは連続テレビアニメ『めぞん一刻』のオープニングテーマである。唄は斉藤由貴。