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ブルース・スプリングスティーン

一昨日の74日はアメリカ独立記念日。

ロン・コービックがこの日を題名に使い、1976年に出版された小説

74日に生まれて」は、愛国心をテーマにベトナム戦争の悲惨さを訴え、

ペーパーバックでは172ページ程度のかなり薄い本であったが、

後に映画化され、トム・クルーズが愛国心に燃える若者を熱演していた。



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同じように過激にベトナム戦争を批判した

1984年版の「Born in the U.S.A.」は、

曲想が強すぎて、数あるブルース・スプリングスティーンの曲の中で

唯一私が途中でスキップしてしまう曲。


かつて、ブルース・スプリングスティーンばかり

聴いていた時期があった。


確か初めて聴いたのは1975年にリリースされた

Born to Run”。

1980年に発表した2枚組アルバム「The River」は

初期の代表作であり、名曲揃いであるが、

1枚目の最後の曲「The River」は、富める国ではあるが

必ずしもこの恩恵に浴する事のできない

“ブルーカラー”の若者の生き様を同じ年の妻との

心の繋がりとして歌い上げた、

いつも背中を押してくれる曲だった。


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マンハッタンからハドソン川の下のトンネルあるいは

橋を渡り、緑のニュージャージ州に入り、

更に南下した街をアルバムの題名にした1973年のアルバム

「アズベリーパークからの挨拶」から始まり、

最新作の「Working on a Dream」までの36年間、

人生の節目節目の情景には必ずブルース・プリングスティーンの

曲がオーバーラップする。




初期のブルース・スプリングスティーンには

疾走する車が欠かせなかったが、

1987年の「Tunnel of Love」では繊細さが垣間見られ、

1992年の「Human Touch」は成熟した大人の思いが

曲に昇華された。



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更に1993年には映画「フィラデルフィア」の主題歌

Streets of Philadelphia

1995年にスーザン・サランドンがアカデミー賞主演女優賞を受賞した

Dead Man Walking」の主題歌など、

じっくりと自己の内面に迫る曲想へと変遷してきている。


我が道をいくボブ・ディランとは少し異なり、

最近は政治的シーンでも顔を見ることが多い

ブルース・スプリングスティーン

昨年還暦を迎えたが、その時々で常に時代の

先端を走っているブルース・スプリングスティーンから

まだまだ目は離せない。



若い時も、そして今も髭がトレードマークの私にとって、

この髭姿のアルバムジャケットはうれしい。


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スーツ姿の「Tunnel of Love」



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「川は静かに流れ」 Down River

ウーン、この感じは何だろう、

文庫本で568ページのこの作品

中間を過ぎた295ページに書かれていた、

私の予想と異なるある結末を読んだ途端、

これまで感じていたこの作者に対する

違和感が霧散した。


謝辞を最初に置くアメリカン・ミステリーはめずらしくなく、

ジョン・ハートも、本作の最初の謝辞で次の様に書いている。

「家族崩壊は豊かな文学を生む土壌であると、

わたしは折にふれ発言してきたが、心からそう思う。

この肥沃な土壌は、犯罪や秘密という種を蒔いて緊迫感あふれる

物語にまで育てるにうってつけの場所だ。

裏切りがもたらす傷は深く、悲しみはいつまでも消えず、

記憶は永遠に残る。

作家にとってまさに天からの恵み以外の何物でもない。」


殺人事件の加害者として告訴された主人公「アダム」は

無実として釈放され故郷を離れていたが、

昔の友人からの電話で故郷に戻ってきた。


創世記でエデンの園を追われたアダムとエバを連想させる

「アダム」、“無実の罪”を背負い、

周りからの“迫害”を受けるアダムの心を救ったのは、

全てを捨ててアダムと共に人生を歩むことを決断した

一人の女性の存在だった。


この物語では、人が犯した過ち・罪に対して、本人の謝罪の言葉、

あるいは他者から厳しく罰せられる言葉は敢えて省かれ、

犯した罪は自らが償うか

あるいは、「人間の弱さに起因する罪」に対する「赦し」の感情は、

読者の手に委ねられていた。


アメリカ南部の大農場を舞台に、人間の心の多面性と

“赦し”を「崩壊した」家族の悲劇として描いた2007年の

ジョン・ハートのこの物語は、

次のような象徴的言葉で締めくくられていた。


 「しかし水は流れている。

万物を疲弊させながら、

みずからは何度も再生し、

同じ広大な海に注ぎこんでいる。」


「人間はしょせん人間であり、神の手はいたるところに存在する」



本作品は2008年度のMWA最優秀長編賞を受賞。





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スタウト ブラック 色彩

ビールが美味しい季節。

このところ好んで飲むのは

クリーミーな泡がほっとするスタウト、黒ビール。


使う酵母が異なり、常温に近い温度で飲まれる事の多いスタウトは

常温の上面発酵、ラガービール等、冷やして飲むピルスナータイプの

ビールは低温で発酵する下面発酵で醸造されるとの事。 


ギネスは勿論 上面発酵で醸造されるが、

キリンのスタウトは下面発酵、エビスの黒ビールエビス<ザ・ブラック>も

下面発酵のようで、グラスに注がれたビールのカラーも少しづづ異なる

黒褐色であり、フレーバーも全く異なり、

その日の体調、気温でそれぞれの味が楽しめる。




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これまでの仕事柄、缶のデザインや色彩を眺めるのも缶ビールの楽しみ。

ギネスは、以前も書いたクリーミーな泡立ちを重視した

ウィジェト入りの米国Ball社の缶で、エビスは国内大手の大和製罐、

キリンのスタウトはマット仕上げで高級感を狙った

ユニバーサル製缶の製品。


ポイントとなる印刷されたブラックの色相はイギリスの

デザインを踏襲しているギネスの缶と比較し、

日本のデザイナーの手によるキリン、エビスのブラックは

やはり赤みが強い。



青みのブラックがこのまれる欧米と比較して、

やや暖かさが感じられる赤みの黒が好まれる日本。

世界統一規格を決定するISO国際委員会のブラジル会議、

バンクーバー会議でプロセスカラーの色特性値に関し、

特にBk(墨、ブラック)の色特性値を、

ISO委員会で力の強い欧州の青みの強いブラックの色特性値に、

伝統的に赤みが強い日本の規格を反映させるべく話し合っていた当時から

墨色に対する日本人の感性は変わっていない。

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