THE FOREIGNER 「台北の夜」
邦題の「台北の夜」が暗示するようにフランシー・リンの
THE FOREIGNERは、ジョン・ローンがチャイニーズ・マフィアの
頭領を演じたマイケル・チミノ監督作品「The year of Dragon」で
描かれていたようなチャイニーズ・マフィアの生き様を連想させる、
台北の暗部に蠢く、心に蓋をして出口がない世界に住む弟と
弟が家出をするまでサンフランシスコで母と3人で暮らしていた
台湾系米国人中年男性の係わり合いを縦軸にした物語。
本人自身台湾出身の両親を持ち、アメリカで生まれ育った
フランシー・リンのこの作品には随所に、アメリカ人の目から見た
異文化の地台湾への、敢えて言えば東南アジアへの、
ある種の“偏見”(以前ロスアンゼルスのバス停で中国系アメリカ人の
高校生と話した時に感じた、白人優位の米国で暮らすアジア系アメリカ人
が無意識のうちに子供の頃から感じている気持ちの裏返しの)が、
ストレートに表現されており、若い筆者が自分探しをしているかのような
感じを受けた。
フランシー・リンが引用している以下の文章(抜粋)が
本作を暗示している
“父親が羊を盗んだ時、“正直者”の息子が父親を訴えて出たとの話に対し
孔子はこれに応えて
「私のくには、息子は父をかばい、父は息子をかばいます。
私どもは、そういう行動にこそ正直さというものがあると
思っています」と言った。
亡き母への思い、そしてサンフランシスコ、中国大陸、台湾と
生き抜くために悪の道を突き進む弟への思い
主人公エマーソンの心は癒される事がない
驚くほど急速に茎を伸ばし
今年も花をつけている彼岸花
ザパシフィック 最終章
歴史に学べという事であろう。
製作総指揮を務めたトム・ハンクス、スティーヴン・スピルバーグ達の
手による、太平洋戦争を戦い幸いにして生き残った元海兵隊員達の
手記インタビューを基に、200億円という莫大な制作費を注ぎ込んだ
本シリーズに、
人間が人間を殺す戦争の最前線の実態を“忠実”に再現する事で、
映像という視覚的に判りやすい媒体を通して、
戦争の実態を疑似体験させる意図を感じた。
家族の住む街が爆撃を受けた事もなく、今日の食事に困ることもない
豊かな米国に戻る、生き残った兵士達。
瓦礫の山も、闇市もなく、飢えることのない豊かな国に戻った兵士達の
姿は、戦争で蝕まれた心は別として、
まったく違う世界の出来事のように感じられた。
相手を理解し、行動の裏にある心を想像する力、
武力を行使する前に、武力を行使する事による結果を
見極める想像力。
パシフィックから少し離れるが、現在、世界でもっとも人口が多く、
日々発展している中国、
親日家や日系企業で経験を積み共栄関係を築こうとしている中国の人も
いるなかで、数で言えば取るに足らない極く一部の人々が騒いでいるデモを
大きく取り上げるマスコミの映像には危惧を覚える。
国と国の利害問題は永遠に無くなる事はないが、
過去の苦い経験を生かし、“想像力”“知力”を駆使した
「win win」の外交力こそが、今もっとも重要視されるべき国の力。
本日、クリントン国務大臣が尖閣諸島問題に対して米国の意見を
述べたように、独り相撲ではなく広く世界に自国の立場を
理解させることが、
先の戦争での失敗から学んだ事ともいえる。
パシフィック最終章では、多くの敵兵を殺戮し、米国兵の死に様をみてきた
ユージン・スレッジ(後に心が癒され生物学の教授となる)が戦争の後遺症に
悩む日々をおくる中で、手にした花(マーガレット?)を太陽にかざして
花弁からそそぎ込む陽の光を下からのぞきこむカットが印象的であった。
炭火焼肉toraji
秋分の日の休日前の昨夜、
家族で炭火焼肉トラジ玉川高島屋店S.C店へ。
8階にあるこの店、瀬田方面の夜景が楽しめる窓際の席で、
テーブルの真ん中に埋め込まれた可動式の七輪の炭火で焼く、
この店名物の厚切りの肉を楽しんだ。
厚切りのタン塩、
炭火独特の柔らかい遠赤外線でじっくりと焼く
厚切りのタンは軟らかくしっかりしていた。
この店名物のきゅうりの一本、
シャキシャキしたきゅうりを特製の甘味噌でいただく。
焼肉には美味しい野菜の組み合わせがうれしいが、
良く冷えた野菜サラダにも千切りのきゅうりが添えられていた。
メインの焼肉
上から反時計まわりに
サーロイン、ロースそして肉の味が深いヒレ。
60兆個の細胞で創られ、毎日約20%の細胞が置き換わっている
人の体、細胞の源はタンパク質。
毎日早朝5時頃から夜8時過ぎまで働いている次女、
そして風邪気味の妻へタンパク質を補給する目的の夕食を
美味しくいただいた。
駐車場の前で空を見上げると中秋の名月が輝いていた。









