クライアントさんの「神経パターン」が人生を決めている〜本人のせいではない意識下のこと | HSP2.0・育成者、支援者、サポート者のための〜非認知能力アップ実現のためのポリヴェーガル理論理解

HSP2.0・育成者、支援者、サポート者のための〜非認知能力アップ実現のためのポリヴェーガル理論理解

敏感、繊細、感受性の高いHSP(highly sensitive person)が、生まれ持った感性と強みを仕事に活かして生きていくことをサポート。
日本で最初にHSPとポリヴェーガル理論を結びつけ、生きづらさは自律神経系のケアで解消できることを説いている。

・国家資格キャリアコンサルタント

・Gallup認定ストレングスコーチ

・TRE(トラウマ&テンション・リリース・エクササイズ)国際認定アドバンスプロバイダー

・自我状態セラピー(パーツ心理学)セラピスト 

皆川公美子です。これまでにのべ7,200名ほどの方のご相談を伺ってきました。

 

 

対人支援家、という仕事が大好きです。

なんて奥の深い、人間の奥底に触れさせてもらえる仕事なのだろうと思いますし、

クライアントさんの人生がリアルに転機を迎えていくのをみて

ほんとうに嬉しいです。

 

対人支援家という仕事がもっと社会で認められるべきだし、

日本の社会が「不安」や「ストレス」に色濃く影響を受けている時代のなかで

支援家にはますます大きな役割が課されていくことを実感しています。

 

そんななかでこれからの対人支援のスタイルとしてぜひ

取り入れていただきたい

 

あなたの支援スタイル +  人間の動物としてのしくみ


 

人間の動物としての仕組みを理解して、ご自身の支援や面談セッションの中に

絶対的な軸と自信を持っていただけたらと思っています。

 

わたしが一番お願いしたい支援家は わたし という状態で

仕事していきたいですね。


この概念(=ポリヴェーガル理論)を持つと、

そのクライアントさんの反応というのがすごくわかりやすくなります。

 

どうしてこういう受け答えをするのか、

単に「もっとポジティブに考えましょう」みたいなことではカバーできないときも、

本当にクライアントさんが納得してくれる、そういう受け答えができるようになります。

 

クライアントさんの不安や悩みに対して

そんなの気のせいです、という方は

ストレスやトラウマによって

人間に何が起こるのかを知らないだけです。

 

 

 

神経パターンという概念

 



今日はこの自律神経の神経パターンということについてお伝えをしてみます。

 

今、現代社会はストレス社会じゃなくてトラウマ社会じゃないかと言われてます。

心理学の方面ではもう90年代から言われ出していたことですが、

まずストレスとトラウマってどう違うのかというと、

 

①ストレスっていうのは神経学的には交感神経の状態から抜けられないこと、

 

②トラウマ状態は、シャットダウン(虚脱やフリーズ)から抜けられない

 

ことを指します。

 


神経パターンは、主に幼少期において

親とか先生とか大人との関係によって

どんな感じ方または

対応の仕方をしていくかが決まっていくわけなんですが、

 

 

 

不安型の神経パターン

 

 

例えば極端な例で親が非常に支配的で、
あなたは絶対こうだからとか、

この学校に行った方が絶対にいい、

のような

過干渉な状態で子どもの自主性を尊重せずに

ガンガン支配するような感じで接していると、

子どもはその環境でサバイブしていくために服従的になりますよね。


これは愛着パターンというものですけれども、

誰かから何か言われたとき、無意識にその人の支配下に入るというか、

言い返したりとか、

意見を押し返したりできないで

引くしかないパターンが生まれるっていうことがあります。

その人のせいじゃなくてですね。

 



そういう神経パターンで身を守ってきた、のです。

身を守るなら自分を主張すればいいじゃない、というのは、

子どもの神経発達上ありえません。

 

幼少期は、物理的に親とか先生の支配下で生きていくことになっています。

自分1人で家を出て、自由に暮らすみたいなことは子どもにはできませんので

その親のパターンによって

自分の神経パターンを作り変えるということを、すべての子どもはやるわけなんですよね。

 

 

回避型の神経パターンの成り立ち



例えば逆の例をだします、

親が先ほど言ったと言ったのと逆で子どもの面倒を見ないどころか

子どもに興味がない

子どもの目を見て話さない、

子どもが手を繋ごうとしてきたときに何気なく振りほどいちゃったりとか、

目を合わせないとか、

そういう日常であったときに、

子どもは親からの愛情や繋がりを感知できずに育ちます。



そうすると、それに見合った現状に対処できる神経系を作っていく必要がありますよね。

親との関わりっていうものを経験しないで育ってきた神経系は

人とのつながりを回避して「安全」を確保します。

人と出会って、近しくなっていくという部分において、

今まで経験したことないわけですから、

ざわざわしてしまったり、怖くなってしまったりするからです。

 

 

神経パターンは「性格」ではない

 

 

世間ではこれを、「その人の性格」「キャラ」と捉えて

そのままファジーに捉えているっていうことが一般的ですけれども、違います。

これは元々の本当のその人の性格というよりは、神経パターンです。

外に起こったなにかに

反応するパターンです。

後天的なパターンであるわけなんですよね。



神経パターンが生まれるのは本当に先ほども言った通り、環境からの

外圧が主な原因であって

その人のせいじゃない。

 

 

ですが環境によって偶然、なんらかの神経パターンができた。

 

子ども時代の神経パターンは、本来大人になったときにはもう必要なくなるものです。

 

みんな自由ですから!

 

親元で頼っていかないと生きていけないはずはなく、

大人はどこへでも行けるし自分の好きに職業選択できるし、食べ物も買うことができる。



ですので本当はそのパターンをどこかで脱ぎ捨ててもいいわけなんです。

 

 

 

神経パターンはいつ変更したらよかったの?

 

 

 

私達の体の反応っていうのは、当たり前ですが体に根ざしてます。

身体の感覚は

今自分が何歳だとか

大人になったからもう家を自由に離れて生きていけるとか

そういう認知的なことはわかりません。

身体感覚ってのは全く別ですよね。

何歳になったから、

もうこの神経パターンやめようっていうことは、

身体からは起こらないわけです。

 

 

だからもしも、自分の中で

 

 

なんだか服従的なパターンが起きてる

なんだか社会を敵視しているパターンができている

なんだかいつもザワザワ不安なパターンができている

なんだかいつも目立つの怖いパターンができている

 

 

 

そこに気がついて

そしてこれちょっと不都合なんじゃないかなと思ったときが

人生の本当のチャンスということになります。



これって本当にその人のキャラクターと外から見られている部分で、

別に支障がなければ変える必要ってないですよね。

 

しかし自分で何かこの神経パターンは生きづらいとか、

何かもうちょっとと気楽に心地よく生きていきたいなと思われたときには、

クライアントさんはセッションの門をたたかれる、そういうわけですよね。

 



人間関係に苦手意識があってというときも

それがとても困りごととして大きいときにセッションにいらっしゃるわけです。

 

 

ですのでこの神経パターンというものがあると知っているだけで

クライアントさんのいかなる部分も悪者扱いしなくてすみます。

 

そして「気のせいだから」
「もっとポジティブに」という解決方法でいけるときは

それでいいですし、

 

それではどうしても動けなくなるというときは

神経パターンを疑って話を深く聞いてみることが根本的な解決に

必ずつながります。



考えとして認知して変えられる物事なのか、

れとももっと身体感覚に根ざしたカラダ的な物事なのかっていうことがわかると

対処の方法がはっきりかわります。



パターンがある場合に

それに気がつかないでいると、

 

なんで自分はこんなふうに人間関係が苦手なんだろうとか、

自分が悪いんだからとか、

自分は陰キャなんだからとか

的外れなところで

延々とぐるぐる思考しているのは

とても苦しいし

人生の命の時間がもったいない。

 

 

 

 

強みを妨げる防衛の神経パターン



 

本来、人って本当に100個以上、強みを持ってるんです。

ですので、この自分の長所、強みを生かしていく方向に行ければ、とっても人生スムーズです。

 

けれどもそうなれないときのほとんどのパターンはこの、神経パターン要するに自分が思ってもみないパターンに陥ってるっていう、ことなんですよね。

 

意識ですべてを認知しているなんて思ったら

 

ぜ〜〜〜〜〜んぜんそんなことない。

人間の認知のほとんどは

 

認知の意識に上らないものだったりします。

 

 

 

そのしくみをみなさんで、常識として使っていきませんか?

 

 

 

 

 

 

 

 

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