「やりたいことは全部やったか?」〜旅立つ恩師からのエール | HSP2.0・育成者、支援者、サポート者のための〜非認知能力アップ実現のためのポリヴェーガル理論理解

HSP2.0・育成者、支援者、サポート者のための〜非認知能力アップ実現のためのポリヴェーガル理論理解

敏感、繊細、感受性の高いHSP(highly sensitive person)が、生まれ持った感性と強みを仕事に活かして生きていくことをサポート。
日本で最初にHSPとポリヴェーガル理論を結びつけ、生きづらさは自律神経系のケアで解消できることを説いている。

・国家資格キャリアコンサルタント

・Gallup認定ストレングスコーチ

・TRE(トラウマ&テンション・リリース・エクササイズ)国際認定アドバンスプロバイダー

・自我状態セラピー(パーツ心理学)セラピスト 

皆川公美子です。これまでにのべ7,200名ほどの方のご相談を伺ってきました。

 

 

さて、今日のテーマは「やりたいことは全部実行したか」

わたしはいま、自分に問いかけています。

 

といいますのは、昨日、レコード会社時代の上司で

当時何者でもない飢えた挑戦的な目を持った私を拾ってくれた恩人=高久光雄さんが亡くなって、

お葬式に行ってきました。

 

 

 

もう年齢的に70代の方でしたので、ご病気とはいえ、

とても満足された人生だったのじゃないかなと確信してしまう大人。

そんな方でした。

 

ちょっとだけ思い出を語らせていただきますと・・・

 

20代の当時私は家を出ようと思って

どこでもいいから就職だ!みたいな感じで

当時とらばーゆという雑誌があったんですけれどもね。
それを見て受かりそうなところ、そしてちょっと音楽に関係あるところを探して

面接に行って1社受かってそこにいたんですね。

当時のWOWOWの下請けの制作会社でしたが、もうここがブラックで。

 

私はその頃、自分の生活を自分できちんと立てていけるっていうことが嬉しくて、

もうブラックだろうが、エロ本買ってこい!とか言われようが何でもOKっていう感じの

そういう青春時代でございました。

そんなときに、私の大学時代の同級生が

「桜井(私の旧姓)さあ、ちょっとこっちの会社、私の代わりにやってくれない?」

って声をかけてきたんですね。

そして面接に向かったところには、超かわった感じの人が座ってた。

それが高久さんとの出会いでした。

 

高久さんはその時代40後半だったと思うんですけれども。
その当時から白髪を後ろでちょんまげにしていて、

エキセントリックな、正直奇抜な!見た目の方でした。

 

当時はまだ今のようにコンプライアンスとか、ホワイト企業とかそういう言葉っていうのは聞かなくて

世間が超交感神経時代といいますか、

働き働け、24時間働けますか🎵リゲイン!みたいな

知らない方も多いかもしれないんですけど🤣

そういうコマーシャルが流行るほど

もうイケイケの空気の時代でした。

そういう中で、その私の上司は

やりたいことをやりたいようにやれ!っていう、そういう方でした。

私がいたのは制作の部署だったので、

企画を立ち上げて会議で発表して制作予算を取りに行く、

みたいな仕事があったんですけれども

そういうときも高久さんは

 

「桜井な、やりたい事があったら、まず40人に言え」

 

という教えをくださった方でした。

 

 



高久:新しいことをやる人は「社内で誰も動いてくれない」と感じることが多いと思いますが、新しいことやるんだったら自分ですべてやれ、と思っています。周りは誰も分かりませんし、動けません。ですから、スタジオから店に並ぶまでのすべてが自分の仕事と思って動かないと誰も分からないんですよ。

 

以下の記事に高久さんのお仕事人生がまとまっています。上記の言葉は「下記musicman インタビューより」

 

 

 

 

 

40人に言うって結構難しいですよね。

ほぼ会う人会う人全員に言うという意味で、

実際に高久さんは、それをやってました。

 

「ねえ、こんどさ、こういうことやろうと思ってるんだけどさ」

「ねえ、こんどこういうアルバムだすのよ。」

 

 

自分がこうしたいっていうことを

会社の他の部署含め、あらゆるところでしゃべってました。

 

そんなに!

言っていいんだっていうことを教えられました。

 

 

自分のやりたいこと、自分の意思、自分の作りたい方向っていうのは

全部自分で道を切り開いていく以外ないんだぞ、

ということを教えてくれる上司だったなって。

 

 

(わたしの時代はもうそこまでじゃなっかったのですが)

もっとお若い頃、それこそ矢沢永吉さんの現場をされているときは

夜中の1時でも2時でも

アイデアが湧くと部下にすぐ電話があったとか💦

それは今でしたらパワハラで訴えられるレベルですが

当時はそんなこともまかりとおっていた時代でした。

もちろん部下が嫌がっていたらそれは「事件」なわけですが

そのくらいの熱量で高久さんは仕事に向かっていたんだなと今はよくわかります。

 

 

熱量を世界に向けて放出する。これが仕事。


仕事はそのくらいやりたいことでないと通用しない。

 

 

image

 

image

今日お葬式に伺ったら、業界の重鎮の方たちが、

ずらっと勢ぞろいしているような場でした。

 

 

高久さんは、よく喧嘩もされた方でした。

気に入らないと思ったら、どう気に入らないかっていうことをちゃんと口に出したし、

そういう意味でエキセントリックで会社の枠にはまりきらない方でした。
 

image

お葬式はとても斬新で宗教色のない「献奏」=高久さんが好きだった音楽が2曲流れました。

1曲目アンドレ・ギャニオン(2020年没) はTさんが日本へ紹介したアーティストで

ドラマの主題歌にもなったのでご存じの方も多いのではないでしょうか。
わたしも仕事で関わらせていただいたことがありました。

 

 

 

2曲目はトニー・ベネットだったかな。

高久さんは豊かなロマンティックな声が好きでした。
ミシェル・ポルナレフ は一番こだわり海外から持ってきて紹介したレコードだったのかなと思います。

 

誰でも知ってますよね!このメロディ♡

 

 

そして喪主の奥様の持ってらっしゃる遺影は、黒縁ではなく白縁でした。

 

そして、祭壇の前、中央に飾ってある遺影は、

横顔が見えるか見えないかぐらいの

これ何のアーティスト写真ですか?っていう。
でも緑の中で、横顔がちょっと見えてる、すごいおしゃれな写真だったんですね。

それを見て、これは高久さんが生前に決められていかれたんだなっていうことがよくわかりました。

 

最後まで、ロックだなあ。

 

出棺まで待機する部屋がありますよね。
その中でTさんが手がけられた様々なアナログレコードがずらっと並べてあって

 

「ご自由にアナログレコードかけてください」という表記と古いプレーヤーも置いてあったんです。

 

皆さんごあいさつに夢中でいらしたので

私が先手を切ってアナログレコードをかけさせていただきました。
矢沢永吉さんのアルバム「ドアを開けろ」です。

 

「チャイナタウン」はご存じの方も多いでしょうか。

「時間よ止まれ」のB面としてリリースされた楽曲でした。

 

 



ここまできて、自分はどんなお葬式をやりたいか(自分はもういないけれど、お別れです!ばいばい!って。)

そしてどんな人に来てほしいかって考えたことあるかなって思ったんですね。

 

お葬式に誰がきてくれるのか

どんな人がどんな思いできてくれるのか

 

これは人生をどう生きたか、と直結しますね。

 

今日は当時同じ職場の別の部署にいた夫と一緒に行っていたので、

自分のお葬式はどういう選曲にする?みたいな話を帰りにしてまして。
それをお互いに交換しておこうねという話になりました。

今日は宗教色がなかったですけど、私は仏教Loverなので般若心経は絶対にお願いしたい笑

それも大合唱みたいなやつがいい、とかいろいろ言いながら帰ってきました。笑

 

10曲のリストはん〜〜〜〜〜、むずかしい時間がかかりそうです。

 

皆様の人生の10曲はいかがですか?



 

どんなお葬式にしたいかって、その方の人生が全て集約されますね。

選曲は、ちょっとしんみりと故人を思い出して思い出に浸るというタイプの曲と

明るい気分でもう逝っちゃった。バイバイって感じで楽しく手を振ってよね、

という音楽ではすごくタイプが違いますよね。
 

高久さんは、やりたいことはすべてやりきった、

人間としてあっぱれって心から思いました。

涙もやっぱり出ちゃったけどまた向こうで会えますよね、とも思いました。

 

 

でも一つだけ心残りだなと思うのは、

高久さんが先に会社を辞められて、栄転で他会社の社長さんにおなりになったんですが

そのときから以降全くお会いしませんでした。

わたしが子育てで超忙しかったというのもあります。


でも、すごく私のことを買ってくださった方でした。

「桜井はいいな、あいつちょっと才能あるよ」

と私のことを言ってくださったっていうのを周りから聞きました。

 

「わたしのどこが才能ですか?」って聞きに行けばよかった

ああいう忙しい方って、

私ごとのくだらないことでお時間をいただいて会いに行っていいかなって思うし、

お礼を言いに行きたいといったって、それで仕事の話は何?ってね、

仕事の社会の方はなるじゃないですか。

子育てをしていた時代は社会へ出られなかったので、お時間いただくのも

悪いしな…みたいな感じがあってね行かなかったんですが、

昨日、心から後悔しました。

行けば、よかった

素直に自分のこと、フィードバックもらいたいですと

言えばよかった。

 

そして、

 

私をあのとき拾ってくれてありがとうございました。

 

と言えばよかったなって。

 

人生流れていくことや偶然なご縁っていうのは多いと思うんですけれども

私は高久さんからたくさんのものをいただいて今ここにいます、

さらにここから扉を開けていこうと心機一転、思いを新たにしました。

 



皆様にとって大切な恩師って誰ですか。

そしてその人にありがとうって伝えましたか。

または伝えそびれていることはありませんか。

 

image

 

高久さん、出会えたわたしはラッキーでした。
そのことを、その当時気づいていなかった私はおバカさんでした。

でもおバカさんの経験をたくさん積んだ末に
できたこともありました。

 

あの世に行ったら絶対に訪ねていきます。

高久さん、ありがとうございました。

 

 

最後に上記記事の最後の部分をご紹介させてください。

 

 

 

高久:いや、大切なのは今をどうエンジョイするかですよ。「会社にいれば安心」なんて安心じゃないです。

昔、女房とケンカしたときに「あなたのやっていることが仕事なのか、遊びなのか分からない」って言われたんですよ(笑)。

そりゃそうですよね。

コンサートに行っても、そこで綺麗なお姉さんと僕が勝手に喋っていたり、家に友だちをたくさん連れてきて、

話すと車の話ばっかりだったり(笑)。

で、あるとき女房が「分かった」と言ったんですよ。

「仕事だか遊びだか私には分からないけど、あなたがやっていることは一番あなたらしいことをやっているんだ」と。

 

−−それは素晴らしい言葉ですね。

 

高久:「私はそういう風に考えます」ってね。

つまり、みんなが思いっきり自分らしさを出していくことが大切なんじゃないかと僕は思います。


御意。

________________
6月ポリヴェーガルは明日開催!!

次は7月と8月やります。対人支援やってる人はぜったいポリヴェーガル理論を知っておいたほうがいい。

これからの時代のメインストリームになりますから。

 

 

 

 

◆皆川のセッションは4種類です。まずは皆川と話してみたい、という方へ。

 HSPさんのなんでも相談室 と 強みを活かして成果を出す相談室、そしてTRE(ボディワーク)です。 

 必要だなと思われたら、防衛反応解除のワークなども入れています。


>>>セッションご感想はこちら

  

 


📻stand .fm 2番組(支援者さん向け&HSPさん向け)やっています♪

◆ポリヴェーガル&心身のつながり支援家チャンネルfor HSP 
・対人支援をしていくときのミソfor HSP=ポリヴェーガル理論紹介
・仕事とHSPライフを一致させていくビジネスマインド 

・わたしの仕事裏話

 

 



◆HSPご本人向け。おしゃべり裏チャンネル 

ながら聞きができるので、車での往復やご飯作りのときに
お風呂のあとのリラックスタイムなどに聞いてくださっている方が多いです。

 

 

 

本の使い方説明動画(約3分)


 

◆集英社(オンライン)さんに取材していただきました。この記事めっちゃくちゃわかりやすいです!
【自律神経とHSPの関係をとてもわかりやすくまとめてくださいました】
 

 

【アーロン博士監修 HSP3作品 おうち映画どうぞ】

Sensitive, The Untold Story」が、
Amazonで販売されているドキュメンタリー映画のベスト30に選ばれました!!

 

 



 

◆HSPが持続可能なサステナワークを手に入れる【そういう個と。】プログラム

こちらは自分の神経反応を変えて、ラクな働く人生へシフトしたい方向け。
 



いろいろやったけど、心地よく前進!まで行けない。とか

転職や発信にどうしても怖さがでる、という方、
明るく心地よく進んでいきたい方、


11-12期→満席開催中(次回は2024年10月20日~開催予定・日曜 日中クラス)
先行案内が欲しいかたはこちらからご登録ください
 


◆そういう個と。公式ライン
 

登録いただいた方へ「HSPさんの3大強み簡易診断」プレゼント中ベル

友だち追加