コーチングからカウンセリング、生きづらさを扱うセッションへと範囲を広げていった理由 | HSP2.0・育成者、支援者、サポート者のための〜非認知能力アップ実現のためのポリヴェーガル理論理解

HSP2.0・育成者、支援者、サポート者のための〜非認知能力アップ実現のためのポリヴェーガル理論理解

敏感、繊細、感受性の高いHSP(highly sensitive person)が、生まれ持った感性と強みを仕事に活かして生きていくことをサポート。
日本で最初にHSPとポリヴェーガル理論を結びつけ、生きづらさは自律神経系のケアで解消できることを説いている。

・国家資格キャリアコンサルタント

・Gallup認定ストレングスコーチ

・TRE(トラウマ&テンション・リリース・エクササイズ)国際認定アドバンスプロバイダー

・自我状態セラピー(パーツ心理学)セラピスト 

皆川公美子です。これまでにのべ7,100名ほどの方のご相談を伺ってきました。

 

 もともとキャリアや強みのセッションをしていた私が

ポリヴェーガル理論にウルトラ真剣に向き合うことになったいきさつを

まだお伝えしていなかったと思い、今日はそのことを書いてみます。

 

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 提供しているセッションそのものの多様化

 

もともとキャリアのセッションは、

自分の未来をどう描いていきましょうか、というセッションです。

人生、計画通りにいく人など

人類のはじめから1人もいません。

 

 

誰もが予期せぬ展開(いいことも悪いことも)に

驚いたり、ひるんだりしながら

精一杯自分の人生を生きようと

または家族のためにがんばろうとして生きています。

そんなときに迷ったり

自分の知恵だけじゃぐるぐるするだけだ、と思う時に

プロと対話しながら

「ああ!そうだった!自分はそういう人生が良かった❣️そっちへ向かいたい」と気づいたり、

 

「そうか、そういう道の方がもっと稼げるかもしれない」と可能性に心を開いたり、

 

「育児や介護という自分以外の人のためにどのような時間を過ごすのが、その先の未来に与するのか」動かせない現状に対して

当面の目標と人生の意義のベストな選択して行く時間をもったりします。


全面的に顕在意識=日常使っている言葉の意識のセッションです。

 

 

 

強みのセッションでは、

もっと根源的にご自身の持って生まれた資質に気付き、

転職や休職という大きな転機のなかで

 

『本当はどっちの方向が適職で自分のどの強みを使っていくのか』

という根源的な方位磁石をとりもどします。

(みなさまでっかい強みを持っているのに、

大体において、ご自身の能力を低く見積りすぎてることが多いですw)

 

強みはコーチングの性格を持っていますので、顕在意識で

未来にフォーカス系です。

 

 

 

ところがあるとき、ご自身の強みがありありとわかった!

というハッピーなセッションの最後の方に

ご自身のつまづき感や過去の心の傷について

話してくださる方があまりにも多いことに

気づきました。

 

 

そうなんです、

ぐるぐる思考に囚われていたり
モヤモヤ感がおさまらないときは
まずは強みの話、その方のリソースの話から入るのが
「治療ではない領域のセオリー」なんです。

 

でも未来の方向や
こっちへいきたいという希望がわかってもなお

動けない、
過剰な不安が起こる
過剰に疲れてしまう
過剰に人間関係が苦手

ということが起こる方があまりにも多かった。

人が相談したい本体は、ここなのですよね。
クライアントさんのお気持ちが痛いほどよくわかります。


もともとその方の潜在意識は
そっちの相談をしたかった。

顕在意識としては
「強みの方向を聞けばするっと前に進めるにちがいない」と思う。

(もちろん強みやキャリアでするっと前に進むかたもいらっしゃいます)

けれどもちくっとする心の傷を感じたとき、

いきなり心の傷を扱うセッションで自分の心のなかに手をつっこまれるようなことは
誰しもとても怖いですし、
このわたし=皆川が本音を語っていいほど
信頼できる安全な存在なのかどうか、を

身体のニューロセプション(ポリヴェーガル理論講座で説明します)は
確かめる必要があったのだと思います。

 

とても正しい身体反応です。

 

 

 

 

 社会の相談事のニーズは長期性のうっすらとしたトラウマ

 

 

HSPの方のセッションが多かったので

 

世間でのネガティヴキャンペーンにより

生きづらさをキーワードに感じておられる方も多かったと思います。

 

(HSPのキーワードできてくださる方たちは

皆様とても素敵な方たちで

いかにつまづき感があろうとも

心からこの人たちと生きていきたいと思える方ばかりでした。)

 

2回目以降のセッションでは
(またはそういう個と。プログラム内の個人セッションでは)

キャリアや強みで具体的に現実を進めたい方たちばかりでなく、

ご自身の体調の不調や慢性疲労に近いひどい疲労、

組織での自信のなさや

人間関係への極端な苦手意識、

感情のアップダウンで疲弊してしまうことなどが

話題に上ることが多く、

 

こんなふうに考えるといいよなどの

顕在意識での考え方の方向性などでは解決できない

ある種漠然としたお悩みを持った方が多かったのです。

 

 

そしてこの状態は

長期性の

防衛反応(トラウマ)状態であることがわかっていました。

 

トラウマと書くととても言葉がきつく聞こえると思いますが
こちらはフラッシュバックなどが起こるショックトラウマ(事件・事故など)ではなく
長期にわたるじわじわした神経圧倒の歴史の記憶です。

その人の性格やキャラクターといったこととは全く違い、

幼少期や青年期が起こったかと言うことにおいて、

防衛の神経パターンが体に染みついたものといえます。

 

考え方を変えるというセッションでは対応でききらないものです。

 

だからこそ、
クライアントさんもモヤモヤし続けていて
苦しいけど

誰に
なんと言って
相談すればいいのかがわからない、

という状況だったと思います。

 

普段はみなさま元気ですから!
治療院へ行くほどじゃない、
薬を飲むほど眠れないわけでもない
でも苦しくて
なんとかしてほしいという状況がずっと続くという

感じが

生きづらい 

という言葉の本当の意味です。

 

 

 

 

 

 生きづらい、が相談の本質。でも説明しづらい

 

 

時代性がすごく反映されているなと思います。

生きづらいという言葉の意味を検索すると

【生きづらいとは?】 社会や人間関係での抑圧や不安、違和感、自己評価の低さなど、心の内面からの多くのストレスに苛まれている状態です。

 

 

生きづらさ>とは、当人をとりまく理不尽な環境に問題があるにも関わらず、それらを全て個人の責任とされ、罪悪感を植え付けられ、その結果、外的規範の強迫的な内面化 と過剰適応によって自己否定感や周囲と一体となれない疎外感などを感じさせられてしまうことをいいます。

 

などいろいろな解釈がありますが
わたしは以下の説明がもっとも的を射ていると思いました。

 

 「生きづらさ」とは、「個人化した人生の苦しみを表す日常語」だと言えます。

「個人化」とは近代化の進行とともにコミュニティーが失われ、個々の自由が増える一方で、社会の矛盾が直接個人に降りかかるようになることです。
教育新聞より

 

上記を自律神経状態から説明すると

社会的なつながりを可能にする腹側迷走神経が、育ちにくい社会になっている。
それは家族として複数の人のなかで育てられていた子どもたちが
核家族化のなかで
また両親の共働きの社会的推進と長時間労働が避けられない状況のなかで
ことにもしかしたら原因があるかもしれない、ということです。

腹側迷走神経は親子のかかわりと暖かい交流のなかで発達します。

 

 

 生きづらさに対応したセッション

 

 

生きづらさにも大きく個人差があります。

 

虐待などのトラウマ治療が必要なセッションではなくて
自律神経発達を扱うセッションをしたいと
わたしは思ってきました。

両親のたえまないネガティブな態度
自分の希望や期待を子どもに転化するような不適切養育
両親自身の愛着不安
両親の他の兄弟との比較の言葉や状況(悪意があってもなくても)



繊細な方の感受性が出会ったときに
それはかなり大きな神経負荷となってしまうことがあります。

怒りの言葉や
不安の言葉が
いつもあたまのなかで渦巻いていたらつらいですし

そうでなくても
いい子でありつづけた結果
自律神経の過覚醒が起こり続け
交感神経から活性度を落とせなくなっている方もいます。
(眠れない、人が怖いなどの言葉となって出てきます)



病院へ行くほどではなくても
本人にはかなりつらい状況がつづいたり
している方もいます。

そのような長期性のメンタルブロックや軽い体調不良の多様性を扱うには
(本当は軽くみない方がいいのだけど・・社会生活はできている、という範囲という

意味です)



体感のセッションが不可欠です。
身体を感じる=ソマティックボディセッション、です。


身体とのつながりを作り直し
自分の身体をしっかりと感じらるようになると
クライアントさんに明らかな変化が生まれます。

こちらはポリヴェーガル理論講座の次の扉として

お伝えしたく思っています。

(ボディと言いますがオンラインで扱うことができるのがいいです)


そして体調面からくる不安や過覚醒に対応するには
TREのアドバンスプロヴァイダーという資格をとったことが大きかったです。

(上記資格取得を考えたい方はまずプロヴァイダーのセッションを受けてご自身の

身体で確かめてから資格説明会に臨まれることをおすすめします。きちんとしたかなり高額な国際資格ですので覚悟が必要です)

また自我状態療法という潜在意識のパーツを扱うセッションのトレーニングを受け続けたことも

顕在意識では語れない、クライアントさんのビリーフを扱えるようになったことも大きかったと

思います。

 

 

 

 

 長期性のメンタルブロックを超えた人はこの上もなく強くしなやか

 

です。


発達性や長期性のトラウマは
人生の試練でありますが

この試練によって作られた神経パターンは

その人の性格やパーソナリティではありません。


クライアントさんがその壁を超えていくには
サポートが必要です。
なぜならそれは
本来

親や先生といった
保護してもらうべき人から

受けるはずだった神経発達のサポートだからです。

神経の発達は
ひとりではできないのです。

セルフケアとは
ひとりでやるケアですが
ある程度の神経パターンを超えた人でないと
効果を期待するのがむずかしいというのが
実際のところです。

今持っている神経パターンのなかでなにかをするのではなくて
今持っているパターンを変化させていく必要があるからです。


カウンセラーやコーチングなどの対人支援をしている方で
「なんだか超えられないもやもやをお持ちのクライアントさん」がいらっしゃる方には

お役に立てるのではないかなと思います。

そのしくみを以下の講座でもお伝えしたいと思っています。

 

 

 

 

 

 

****************

 

 

 

◆皆川のセッションは4種類です。まずは皆川と話してみたい、という方へ。

 HSPさんのなんでも相談室 と 強みを活かして成果を出す相談室、そしてTRE(ボディワーク)です。 

 必要だなと思われたら、防衛反応解除のワークなども入れています。


>>>セッションご感想はこちら

  

 

📻stand .fm 2番組(支援者さん向け&HSPさん向け)やっています♪

◆ポリヴェーガル&心身のつながり支援家チャンネルfor HSP 
・対人支援をしていくときのミソfor HSP=ポリヴェーガル理論紹介
・仕事とHSPライフを一致させていくビジネスマインド 

・わたしの仕事裏話

 


 

◆HSPご本人向け。おしゃべり裏チャンネル 

ながら聞きができるので、車での往復やご飯作りのときに
お風呂のあとのリラックスタイムなどに聞いてくださっている方が多いです。
 

 

 

 

本の使い方説明動画(約3分)


 

◆集英社(オンライン)さんに取材していただきました。この記事めっちゃくちゃわかりやすいです!
【自律神経とHSPの関係をとてもわかりやすくまとめてくださいました】
 

 

【アーロン博士監修 HSP3作品 おうち映画どうぞ】

Sensitive, The Untold Story」が、
Amazonで販売されているドキュメンタリー映画のベスト30に選ばれました!!

 

 



 

◆HSPが持続可能なサステナワークを手に入れる【そういう個と。】プログラム

こちらは自分の神経反応を変えて、ラクな働く人生へシフトしたい方向け。
 



いろいろやったけど、心地よく前進!まで行けない。とか

転職や発信にどうしても怖さがでる、という方、
明るく心地よく進んでいきたい方、


10-12期→開催中(次回は2024年秋以降開催予定)
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◆そういう個と。公式ライン
 

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