2022年5月後半、山梨の湯を一人でゆるゆる廻ったお話シリーズも終盤。
2日目の立寄り湯はいよいよ最後の3湯目。
まずは恒例のここまで行程リンク集から。
甲府市の燈屋から向かったのは帰宅へ向かう前の最後の1湯。
中央道の甲府昭和ICからも近い、また甲州街道(国道20号)からもさほど離れてない住宅地の中にポツンとあるところ。
ぬる湯王国山梨の中で最高峰はと問われてここと答える人も多いのではないか。
甲斐市の山口温泉。
昭和61年にこの地で源泉をゲットしてから今まで営業を続ける、すでに老舗感の漂う温泉施設。
ぼくは2010年から12年ぶりの再訪となる。
そんなに来てなかったか~。
以前来た時の話はダイジェスト的にブログ投稿しているので、興味のある方はどうぞ。
リンク先↓の最後の方に出てきますが、内容は薄いです(^^;
この時↑に行った他の温泉も一部最近になって再訪しているので、そんな話は後日にまた。
再訪の山口温泉へは13時頃に到着した。
なお久しぶりの感動のあまり写真が多くなったので、また<前編>と<後編>に分けてお送りする。
山口温泉 <前編>
こちらは9時~20時半が営業時間の日帰り施設。
玄関前にはご覧のご案内↑があった。
そう、完全かけ流しはもう担保されている
玄関入って右奥に休憩場がある。
正面が受付、左手が浴場というレイアウト。
入浴料は600円。
男湯は受付からすぐ左。
その奥に連なる廊下の奥に女湯入口↓が見える。
入口近くの窓の上には一升瓶が並べられていた。
これらは山梨のワイン。
販売しているわけでなく、売っているお店を案内するという表記あり
地元愛が感じられてよい。
では戻って男湯へ。
建物前の車の数からして混んでるかなと思ったら、先客は1人だけ。
ずっと露天風呂に入ってる人だったので、内湯はしばらくの間独り占めができた~
それでは12年ぶりの山口温泉、内湯から
岩風呂的な浴槽は10人ぐらいが入れる規模。
奥の湯口からはすごい勢いで源泉が投じられ、ドバドバとかけ流されている。
湯がツートンカラーに見える件は後ほど。
詳しく見る前に洗い場。2か所にある。
入って右側の洗い場↑にはオーバーフローが押し寄せていた。
カランの写真を撮ってないので、カランから源泉は出なかった模様(違ったらごめんなさい)。
こちら↓は入って左側。
やはりオーバーフローが押し寄せる。
では源泉のお話。
淡い黄褐色透明な湯は源泉名がそのまま「山口温泉」。
源泉温度36.6度、pH8.1の単純温泉。
成分総計は0.9077g/kg。
敷地内からの掘削自噴で414リットル/分の多量な湧出量がある。
この湯を加温せず、完全かけ流しで使用している。
ぬるい分は投入量でカバーだ
随所に赤茶色の沈着も見られる。
そして湯のツートンカラー。
白く見えるのは細かな泡、泡、泡…
炭酸泉ではないが、激泡なのであります
浴槽の温度を測ってみると。。。
36.1度と分析書に近く、まさに不感温度。
いつまででも入っていられる。
そしてこのドバドバな龍の湯口。
もう笑っちゃうぐらいの勢い。
湯口の温度を測ってみると。。。
36.1度と浴槽と変わらない。
すなわち湯口に浸かっているようなものなのだ
龍の頭にあるコップで源泉を汲もうとすると、勢いが良すぎてほとんどこぼれる
淡いモール臭、僅かな金気臭、ごく僅かなタマゴ臭がした。
同じく淡いモール泉系の甘味、僅かな金気味、ごく僅かなタマゴ味を感知。
しっかりとしたツルスベ感が素晴らしい。
そしてもちろんの激泡。
あっという間に体中が細かな泡まみれになる。
ツルスベと激泡でニュルプチの最高浴感の上、不感温度で永遠に入れそうな感じ。
これを極上と言わずして何を極上と言おうかというのが山口温泉でありました
後編では露天風呂のお話。
成分についてもう少し掘り下げる予定。
山口温泉
山梨県甲斐市篠原477
055-279-2611
入浴料 600円
9時~20時半
定休日:月曜日
<源泉名:山口温泉>
単純温泉(低張性・弱アルカリ性・温泉)
36.6度
pH8.1
成分総計 0.9077g/kg
414リットル/分(動力揚湯)
淡黄褐色透明
淡モール臭、微金気臭、微々タマゴ臭あり
淡甘味、微金気味、微々タマゴ味あり
しっかりとしたツルスベ感あり
細かな大量の泡付きあり
赤茶色の沈着あり
完全かけ流し
2022年5月入湯
※数値はR3の分析書より