2021年2月某平日のこと。
夕方早め、16時頃にまたも赤羽に居た。
いや、正確には引寄せられてしまったのだが、この日は遅めながら自宅で晩飯を食べることになっている。
このパターンだと数ある立飲み屋のどこか寄り、1~2杯にアテ1~2品をサクっとやって帰宅するのが常だ。
ちなみそんな立飲み屋たちは店内携帯電話使用禁止など昔ながらの雰囲気が多いため、ブログでほとんど取り上げてない。
ところがこの日は閃いた
そうだ、せっかくだから数年来ずっと気になっていたあの店に行くことにしよう。
いつものエリアから離れ、すずらん通り(今はララガーデンと言うのか)をしばらく行ったところを左に曲がったところにある店。
その名も鯵家、鯵料理専門ながら気軽に立ち寄れる店だ。
昔住んでいた大森にもそんなコンセプトの店があったが入ったことがなかった…まだあるのかなぁ。
こちらは赤羽店と表記されることもあるが、他に店が見つからなかったため、ここでは単に鯵家とする。
2014年1月にオープンしている。
鯵家
いわし料理が売りの立飲み屋には昨年行った(神田の立ち飲み大松)が、あそこまで楽しめるだろうか。
まあこの日はをセーブしないといけない状況なのだが、とにかく店の前からメニュー攻撃が激しい(^-^;
コロナ禍でテイクアウトも扱うようになったというのもあるだろう。
コンセプト的に飲み屋と定食屋の両方を兼ねてるようで、入る前にお腹いっぱいになりそうだ(^-^;
店内の券売機前にも写真がずら~っと。
右の方↓には鯵、いや食事からも離れた何かも置いてある。
密かにアジフライを調査している身としては、軽く一杯にアジフライ、そして生のアジが食べられる何かを少しぐらいの心づもり。
生ビールとのセットがあり、ジョッキと一品で500円、ただしアジフライなら520円、ならばアジフライのそれをとりあえず!
16時頃だとさすがに店内に先客は居なかった。
カウンターに陣取る。
店内は揚げ物屋に共通するやや饐えた油臭が染み付いているのはまあ仕方あるまい。
通常の営業時間↓は10時~22時で、15時半~17時は準備中…あれ、その時間に来てしまった!
国の緊急事態宣言を受け、現状で10時~20時の通し営業にしているようである。
最新情報は要確認で。
カウンターに座るも、メニュー攻勢は止まらない。
卓上の右は中濃的なソース、七味を置いて左はこちらの店のオリジナルのタレ…これは後程。
アジフライは醤油派なので見回すと少し離れて醤油があり、引寄せておいた。
持ち帰れるメニューも置いてある。
食事をしにきたなら、上の鯵家定食がまずは基本のようだ。
そしてこんな写真も。
広島県産カキフライ、これは無視できない(^-^;
とりあえず1個を追加注文。
生ビールは一番搾り。
そして遅れること数分、アジフライが到着。
付け合わせなどなくフライのみだが、特製らしいソースがつく。
アジフライは尾っぽがないが、大きめのヤツの半身であろう。
ちなみにこちらの鯵は唐津産とか境港産とかのWEB上の表記を見かけたが、店内では特にアピールがなかったので産地はよく分からない。
大きさをジョッキと比較。
これが2個あれば何となく納得だが、1個だと少々物足りなく思ったのは事実。
さすがに揚げたて、カラッと揚がっており、身はなかなか厚みがしっかり。
衣は多めに思えたが、洋食屋とかでないのでこの辺は想定内。
鯵自体は身自体のもつ味わい、そして脂も感じられ、なかなか美味しい。
ただし特別な感動とまではいかなかった…昨夏に伊豆で特大特上のアジフライを食べたからな~。
普段通り醤油でいただくも、せっかくだから特製のソースも試してみるか。
昔はアジフライをウスターや中濃ソースで食べていたのだが、学生時代の寮の食堂で劣悪なアジフライを食べて体調を崩してからしばらくアジフライを始めとする魚フライが食べられなくなったことは以前どこかで書いたと思うが、それを克服したのが洋食屋の上質アジフライを醤油で食べた経験だった。
それ以来、魚フライは必ず醤油で、いわゆる茶色系のソースの類は使わないままきている。
だがこのソース、魚出汁が効いているのだ。
うむ、これならばイケる!実際イケた
半分は醤油、半分はこのソースを使った。
そうこうしている内にカキフライも到着。
うぅむ小ぶりだが、身は丸々としてそうだ。
こちらもジョッキと大きさ比べ。
220円なので自分のイメージだともう一回り大きい予想だったのだが。。。
ところが牡蠣自体が上質で、半生状態の身はプリプリ。
牡蠣汁が溢れ出て、思わず啜った
豊かな風味で、間違いなく美味しいカキフライだった。
タルタルソースはマヨネーズ多め。
もちろん付けて美味しいが、なくても十分美味しかった。
帰宅後の夕食がなければ3個セットだったな~。
さすがにアジフライとカキフライ1個ずつだとおさまりが悪く、鯵のたたき丼の小サイズ400円を追加注文。
やはり鯵丼のたぐいは何か食べておきたかった。
沼津の漁協直営食堂で食べた活アジ丼が忘れられなかったし。
400円なので丼も小さく、切り身の鯵も小さくて量も多くない。
これは文句を言ってはいけないだろう、ちゃんとお金を出せばマアジ丼900円とかもっと盛りのよいメニューがある。
タマゴスープは意外だったが、優しく美味しい。
そして丼自体は味付けがしてある状態、何もかけなくてもよい塩梅になっている。
生臭さもなく、鯵好きなら美味しく食べられるが、やはり沼津の記憶があり、それには少し遠い。
これなら鯛茶漬けみたいに、出汁をかけて食べるともっと楽しめるかなと思ったら、たたき丼のタレがあった。
濃厚旨味ダシみたいなタレで、かけると分かりやすく旨味アップ。
ときおりこのタレをかけたりしながら、いただいた。
〆としてこれで300円ぐらいなら値打ちあると思ったが、まあ他でなかなか食べられないことを考えると400円もありか。
しっかり鯵の丼を食べたい人は、正規のたたき丼かマアジ丼をオススメする。
と言いつつご馳走さまでした。
軽くやるには楽しいラインナップ。
次は刺身やなめろうなど別の鯵料理も頼み、本気の鯵に出会いたい。
鯵家
東京都北区赤羽2-12-3
03-6903-8236
[月~金]
10:00~22:00
[土・日・祝]
9:00~22:00
※コロナ禍の緊急事態宣言下で10時~20時の通し営業 最新情報は要確認
2021年2月入店