独り出稽古合宿 | かつてのこと。

かつてのこと。

2008〜2020まで起きてたこと。

 8月12日、13日と、沖縄拳法の関西地区の稽古会 神戸 京都 大阪 と巡らせてもらいました。独りでこれだけ回って行くと、さすがにしんどかったです(笑)。まぁ、『独り合宿』と心の内で呟いて、老骨に鞭打ってきたわけですが……

 

 神戸支部の酒井支部長を勝手に『生けるビッグデータベース』と勝手に呼んでいるのですが(笑)、彼に私の沖拳アップデートをお願いするのが第一目的でした。捕手、投げ、型、武器、どれも尋ねればすぐに返ってくる明快な答えと実践。素晴らしかった〜 

 私自身、いつもは教える立場にいることが多くなってきているので、

 

教わるって、純粋に楽しい!

 

と思える稽古になりました。もっと頻繁に通えたらなー。頼りになる関西の黒帯、酒井さん健在でした。

 

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 京都支部は、最近できた支部ながら、その活発さでは群を抜いております。少年少女たちまで含めて、みなさん貪欲で楽しそうにお稽古している姿が、なんとも清々しいです。ここでは、基礎固めのお手伝いでも……ということで、初めて私が音頭をとって稽古を進めさせてもらいました。覚えもいいし、よく笑うし、気迫もある。京都支部のこれからの発展は計り知れない感じがします。一般稽古を終えて、試合を控えている向井支部長と武術好きの坂口副支部長、富山稽古会長 和田さんの三人に、沖縄拳法の根本的な原理と、その応用した動きをいくつかお伝えさせていただきました。手刀投げとか、久しぶりにやりましたが、かかってホッとしました(笑)。あと、必殺技と小ワザもいくつか。なんせ、沖縄拳法の原理は深淵で、興味が尽きません。

 できたら9月ぐらいから、京都支部に月一関西合同稽古というカタチで、基礎固めのお手伝いを定期的にしようかと思っています。土曜日か、日曜日の定例稽古の枠をそれに当てると思いますので、今後の京都支部からのお知らせをお待ちください。

 

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 大阪 塚本稽古会は、やっと訪れることができた稽古会です。寒いぐらいに冷房が効いていて、クソ暑い三重の稽古環境の私からすると、有難いやら腹たつやら(笑)。周囲から完全隔離されていて、武器稽古もやれる、かなり恵まれた環境でした。

 大阪支部は、古くから手を合わせている仲間が多い稽古会でしたので、遠慮なく稽古に混ぜてもらいました。しかし、みんな偉い強くなっていて。基礎の押し合いで相手を変えて延々続く中、「手を抜くところ(相手)がないぢゃん!」と声を荒げてしまいました(笑)。基礎練をみっちりと、指導も綿密に、始まりから2時間以上もネリネリとやりました。これは強くなるわ。特に、伊波副支部長の小柄な体躯から出力される数々の動きは、驚嘆そのもの。沖縄拳法の原理のすごさをそのまま体現してくれています。また、それにもまして研究熱心で、その洞察の深さ、こだわり、間違った時の修正の素直さ、どれも特筆すべきものです。伊波、井上の両副支部長を中心としたここの稽古の堅牢さは、本当に刺激になりました。

 終わり間際と時間外に、自由な稽古時間が与えられたので、予てからお伝えしたかった『神の手』を井上副支部長を中心にお伝えしてきました。おそらく、ちゃんと理解されたと思います。一緒に教わった方達も目がキラキラしていたので(笑)。

 

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 今回、久しぶりに関西地区を回ってみて心から尊敬、感服しましたのは、

 

各稽古会長たちが全力で会を引っ張られているその姿でした。

 

特に、試合や競技に出るわけでもない私のような「オッサン武道愛好家」のような人たちには、沖縄拳法の深くて広い魅力をどう共有して、モティベーションを高めていくのかが難しいのです。特に、沖縄拳法の稽古は地味なのが多いので(苦笑)。しかし、どの支部、稽古会も、そこでアタマを取って引っ張っていっているリーダーたちが、己が素晴らしいと思うこと、己がすごいと思う部分、を選び出して、工夫して、後輩たちを引っ張っていっている。お忙しい山城美智師範のお留守を守る稽古会長としての責任、自分たちの沖拳に対する愛情、思い入れ、同じ仲間としてとて心強く感じました。そして、そんな尊敬する仲間たちから、暖かく稽古に迎え入れてもらえる自分の幸せに、心から感謝を、今ある全てに感謝を捧げたいと改めて思いました。


関西在住の方、上記の他に大阪天満橋にも稽古会がございます。 ぜひお近くの沖縄拳法稽古会をのぞいて見てください。また、色々巡ってみるのも楽しいですよ(^_^)