目をつぶったままじっと腕組みをする総代表、その横でひたすらノートにペンを走らせる事務局長・・・

 

そして私の横では、Nさんが何度も同じ文句を繰り返していました。

 

コーチは自分の息子中心にしか考えてませんコーチの息子しかやりたいポジションができないなんておかしくないですかコーチの息子だけで自主練してるのだから上手くなるのは当たり前ですコーチの息子は下手な子を見下してパスも出しませんコーチの息子は・・・


 

ああ。どうしてこうなった涙

 

 

さかのぼること、2週間前。

少年団のフットサル大会で、8人いるパパコーチが我が子の応援に夢中になっている間に、キーパーをしていた選手が鎖骨骨折で全治3か月の重傷を負う事件が起きました。

パパコーチって③

 

その後、

監督(パパコーチの代表)の塩対応にけがをしたキーパーのママが激怒。

監督がわからない

 

さらにその後、

キーパーのママが、もともと知り合いだったという少年団の総代表に相談する場をセッティング。「一緒に来て」と頼まれた私も同席することになったのでした(イマココ)。

話の流れ上、断れず。

 

この場で私は、まず第一に子どもの安全管理に関する改善を申し入れるつもりでした。


「仲良しグループ」のみの自主練(母キレる編①)とか、コーチの息子だけのご褒美(パパコーチ④)とか、モヤモヤはたくさんあるのですが、子どもの安全だけは別次元の話。

 

鎖骨骨折だったからまだいいようなもので、これが頭部への負傷だったら?

障害が残ったら?


再び同様の事故が起きた時、指導者がけがの対応を全くせず「気づきませんでした」では済まされないのに、そのことを全く想像もしていない。取り返しのつかない事態になる前に、コーチ陣の無自覚、責任の欠如をたしなめることができる人(たぶん総代表しかいない)に相談する必要があると思ったのです。

 

しかし。

当日、会場となる区民会館に行くと、キーパーのママの隣にNさんがいました。

 

「息子のけがのこと、すごく心配してくれたの。総代表と話す、って伝えたら同席したいって」とキーパーママ。

 

な、なにーーーー!

この場をセッティングしたのはキーパーママなので誰を呼ぼうと自由だけど、よりによって!!と私は回れ右して帰りたくなりました。

 

・・・単純に、苦手な種族のママ。

 

長男が少年団に入って以降、私は極力、淡々と当番などをこなしてきました。送迎しなければならないTRMは別として、校庭で行う普段の練習は当番でない限り、行ったり行かなかったり。


苦手なのです。ボスママを囲んでよくわからない会話をする感覚が。

 

人の家庭の事情(勤務先とか経済状況とか出身校とか)を探られるのも嫌だし、噂話や悪口などに相づちを打つ広い心も持っておらず、いつも輪から離れたところにいました。

 

そういうスタンスの保護者も中にはいて(キーパーのママとか)、活動中に仲良くなったママも何人かいたのですが、Nさんは・・・

 

ある日の練習。

「○○さん(私)、△△さん(ボスママ)のこと苦手なんですよね?私も同じです!」

「は、はあ・・・」(だからといって一緒に悪口を言うつもりはない)

 

ある日のTRM後に電車で移動中。

「きょうの試合、コーチの息子とそれ以外で出場時間が違いすぎませんか?○○くんも少なかったですよね?」

「うーん・・・」(そうかもしれないけど、息子の前でコーチの悪口は言いたくない)

 

一事が万事この調子で、

話しかけられてもかわして距離感を保っていたのがこのNさんだったのです。(つづく)