つづき。

常識が通じない集団に振り回されたスポ少トラブル事件簿を列挙していきます。

お付き合いいただければ幸いです・・・

 

  ②けが人対応をだれもしない

その日は近隣のフットサル場を借り切ってのイベントでした。

同学年25人を分けた4チームと、上の学年2チームとの合同フットサル大会。ちょうど佳境を迎えたころ、キーパーと選手が交錯し、キーパーがその場で動けなくなってしまいました。審判をしていたパパコーチが試合を止めて「ちょっと無理そう」だというので観戦していたパパさん(コーチではなく、けがをした子の親でもない)が呼ばれ、抱えてピッチの外に運び出してもらいました。

 

そして、試合は続行。

 

近くにいた私は、保護者当番が持参している救急セットから冷却剤を持って来たのですが、それで対処できる感じではなく・・・

尋常でなく痛がり、顔もどんどん青ざめていく様子に、「病院に行きましょう。私が抱えていきますから」と先ほどのパパ。近くにいた他のママが「車で来ているので連れていけます」と提案してくれて、すぐに向かうことになりました。

 

で、病院探しなどでてんやわんやしている10分ほどの間。

コーチ8人は誰ひとりとして近づいてくることはありませんでした。

 

動揺しているキーパーの子のママの荷物を持ち、私も車までついて行こうとしていた途中で、我が子の応援に夢中になっている学年監督(パパコーチの代表です)を発見。かくかくしかじかの経緯でこれから病院に行くことになりました、と伝えたところ・・・

 

「あー、そうですか。了解です」

 

と言い、監督はそのまま自分の息子の応援に戻りました。

 

ええええーーーー! そ、それだけ?!

 

すいません気づかなくて僕も様子を見に行きます、とか、

どこの病院ですか診察終わったら連絡してください、とか、

・・・ないの?
 

まっとうな返事を期待していた私がバカでした・・・

 

2面で試合をしていて、盛り上がっていて、審判をしていたコーチもいたとは言え、8人もパパコーチがいれば常識的に、誰か様子を見に来ますよね? 痛がる子どもをひとりのお父さんが抱えて会場の外に向かう光景に、誰も気づかなかったはずないと思うんですけど…

 

後日談ですが、

この話は少年団の総代表に伝わり、パパコーチ8人が事情聴取された結果、何人かは「気がつかなかった」と話したということです。

 

鎖骨を骨折する重傷だったのに。