上級医の先生に確認したところ、現在のところガイドラインがないのですが、日産婦でガイドライン作成中らしいです。

HRTは閉経後5年を目安にしようかと案が出ているようです。

また上記にはHRTの周期療法(エストロゲン25日+プロゲステロン14日 消退出血が終わる頃にまた開始する方法)の記載しかしておりませんが、連続投与法もあるようです。

ホルモン補充療法(HRT)は閉経時に見られる性腺機能低下を内分泌の機能不全を同じであると考えることによってホルモンを補充する。


HRTによってほてりや膣萎縮は70-80%改善、BMD(骨塩量)は2-5%上昇、大腿骨折は25-50%現象、また結晶癌、アルツハイマー病などのリスクも減少させると報告が認められています。

HRTの際にエストロゲン製剤だけでなくプロゲステロンも併用するかという点ですが、エストロゲン単剤の場合は子宮体癌のリスクが4-8倍になるからです。(なので子宮を摘出している例ではこのリスクがないためエストロゲン単剤投与で大丈夫)

HRT禁忌としては妊婦、血栓塞栓症の活動期、慢性肝障害、診断のついていない不正出血(子宮体癌なども否定できないから)、エストロゲン依存性の腫瘍のある患者様です。

前回のブログにも記載しましたが、使用法としては

ホルモン補充療法(→また違う機会に注意点を記載予定)

閉経前

(子宮あり)

エストロゲン製剤:

プレマリン(0.6251T or エストラダーム、エストラーナ 隔日 or フェミエスト(4.33or2.172/week 25日分

黄体ホルモン製剤:

プロベラ(2.54T 後半14日分

閉経後

エストロゲン製剤:

プレマリン(0.6251T or エストラダーム、エストラーナ 隔日 or フェミエスト(4.33or2.172/week 

黄体ホルモン製剤:

プロベラ(2.51T 

(子宮がない場合)

エストロゲン製剤:

プレマリン(0.6251T or エストラダーム、エストラーナ 隔日 or フェミエスト(4.33or2.172/week

更年期障害に使う漢方薬

血管運動神経症状に対し

①当帰芍薬散(2.53T

②桂枝茯苓散(2.53T

検診をしていると、一番多い質問がこれです。今までは検診だからと「その症状は更年期ですねドキドキ」 とながしていたんですが、これからはそんなあいまいな医療するんではなくて、すべてお話ししてその上で方針をきめていけるような医者になる予定なんですが・・・


更年期から閉経期にかけていろいろな障害がおこりはじめます。

卵巣機能が低下しエストロゲン分泌の低下・消失がおこることにより自律神経症状(異常発汗、動機、めまい、ホットフラッシュ)、精神症状、生殖器の委縮症状、心血管系症状、骨そしょう症などを引き起こします。

最近予防医学がとりはやされ、高齢化が進む中で、これらに対して適切な理解をもって診療にあたることが大切なことではないかなと思います。

婦人科になってから、母親に「・・・って更年期症状だよね?」と聞かれても「仕方ないね」と返答してた自分が少し恥ずかしくなりました。

骨そしょう症

骨量は閉経後610年で15-20%減少する。骨折が起こった場合ADLやQOLが低下し、寝たきりになることで生命の危険を脅かす可能性だってある。食事療法、運動療法とともに薬物療法も念頭に入れる必要があると思います。骨そしょう症に対してはガイドラインが発刊されているため、どこにいっても比較的standardな治療がおこなわれるはずです。

更年期うつ病

抑うつ気分、不眠、頭重感など精神症状が出現することがあります。更年期のうつ病は更年期障害患者の25%に合併しているという報告もありますが、更年期障害とひとまとめにされ、未治療なことも少なくありません。今後精神科医師との連携も大事になってくると思われます。

脂質異常症

閉経後脂質異常を増加させます。閉経後女性の脂質異常症に対する薬物療法の有用性に対しては曖昧な部分も多々あるが、ある試験でtotal cholesterol 220-270mg/dlに対し食事療法+スタチン製剤を使用した群が冠動脈疾患、脳梗塞の発症率を低下させたと報告があります。今後内服による治療が必要なのでないかなと考えます。

メタボリックシンドローム

内蔵肥満がいろいろな病気を引き起こすって概念なんですが、最近よく耳にしますよね。

診断基準としてはウエスト周囲径 女性≧90cmを満たすことを前提に①高トリグリセライド血症≧150mg/dl かつ/または低HDLコレステロール血症<40mg/dl②収縮期血圧≧130mmHgかつ/または拡張期血圧≧85mmHg③空腹時高血糖≧110mg/dlのうち2項目以上をみたすものを言います。更年期-閉経後にかけて上記をみたす人が増加します。

女性に関しては肥満は子宮体癌(リスク比1.59-2.52)、乳がん(リスク比1.12-2.25)のリスクでもあるので少し気をかけてみてもいいかもしれません。

アルツハイマー病

発症率は男性に比べ1.7-3倍高く、病態や閉経後に発症することが多いことを考慮すると、多面的に閉経はアルツハイマー病の促進因子と考えられます。状況におうじて適切な治療をおこなっていく必要があると考えます。

こうやって何個かピックアップするだけでも更年期から閉経にかけて婦人科を受療することにより、健康管理をおこなう必要性が理解できると思います。

ある有名な外来処方マニュアルには

ホルモン補充療法(→また違う機会に注意点を記載予定)

閉経前

(子宮あり)

エストロゲン製剤:

プレマリン(0.6251T or エストラダーム、エストラーナ 隔日 or フェミエスト(4.33or2.172/week 25日分

黄体ホルモン製剤:

プロベラ(2.54T 後半14日分

閉経後

エストロゲン製剤:

プレマリン(0.6251T or エストラダーム、エストラーナ 隔日 or フェミエスト(4.33or2.172/week 

黄体ホルモン製剤:

プロベラ(2.51T 

(子宮がない場合)

エストロゲン製剤:

プレマリン(0.6251T or エストラダーム、エストラーナ 隔日 or フェミエスト(4.33or2.172/week

更年期障害に使う漢方薬

血管運動神経症状に対し

①当帰芍薬散(2.53T

②桂枝茯苓散(2.53T

不安・抑うつに対し

加味逍遙散(2.53T

ほかにも多々書くことがあるんですが、当直業務が忙しいので今日はここまでにします。(高脂血症薬、膣炎など)


最近患者に筋腫って何人位いるんですか?や内膜症って珍しい病気なんですか?と投げかけられることが多々ありました。今回雑誌をペラペラめくっていると記載がありましたので忘れないようにメモっとくことにします。


無月経    年間1200名(平成8年厚生労働省)→意外に少ないですね。

月経前症候群 生殖可能年齢女性の15-80%に認めこの中の5-8%が重症化する  と報告あり

月経困難症  思春期10代では全体の1/4-1/3の女性が困難症と報告あり。

月経困難症関連疾患 子宮内膜症の受療患者数は約128000と推定され、10-60歳の女性における受療率は人口10万対298人 また出産可能年齢(30歳代)において170人に1人とピークになります。(平成9年厚生労働省)

子宮筋腫   14000 40歳女性では1/4の割合で筋腫に罹患している計算になります。(平成9年厚生労働省)

外陰掻痒症とは、何らかの原因により外陰部に強いかゆみがおこる疾患の事を指します。原因としては局所によるものと全身疾患によるものに分けられます。

局所の原因

①膣炎による外陰炎→トリコモナス原虫、カンジダ(真菌)②老人性膣炎による外陰炎③毛ジラミ、蟯虫④帯下(おりもの)の増加に伴う場合や尿失禁によるもの⑤急性慢性湿疹、接触性皮膚炎⑥ロイコプラキー、外陰萎縮症⑦外陰癌

全身性の原因
①ビタミンB2欠乏症、②アレルギー性皮膚炎、③糖尿病、④自律神経性外陰掻痒症

原疾患が明確な場合はそれに対する治療を行うべきです。

しかし原因がすぐに特定できない場合が大半で検査と治療を同時進行しなくてはいけません。外来しているベテランの先生にお聞きしました。その内容と教科書やマニュアルなどから想像するに


まず問診!いつからなのか?腟の中なのか、外なのか?ほかに症状ないのか?など確認

培養検査で感染症を確認(経験的にあまり原因菌を特定できることはないそうです。)必要あれば採血なども

②の検査結果はすぐでないことが多いので対症療法を行います。そして一週間後外来に

軟膏→アンダームやレスタミン軟膏(ステロイドで感染広がるのが嫌なので)

内服→掻痒が強い場合、クラリチン、セルテクトなど

   (ヒスタミンH1拮抗薬は副作用に眠気があるので注意が必要)

感染培養陰性であれば、リンデロンやキンダベートなどを。

老人性腟炎のものを考えるならばエストリール腟剤なども効果的です。

これはまだまだ作り掛けですガーン。どこかでアップしますグー