東京に出てきた当初は仕事の事務作業をこなすことでいっぱいいっぱい
で、終わってからは物珍しい東京のネオン街をふらふらと遊んでいました。
でも、外来をもつことが判明したり、昔担当した患者から励ましの手紙
をもらったりして、まだまだ偉そうなことは言えませんが、少しずつ医師としての責任感が生まれてきたのか勉強する日々が辛くなくなってきました。
今日は毎月読んでいる雑誌の中でまだ理解できそうなところを振り返ってみることにしました。
子宮動脈塞栓術(UAE)は以前より分娩後や癌による制御不能な出血、動静脈奇形などに対し以前より行われていたが、最近子宮筋腫に応用されています。
方法としては透視下に右大腿動脈よりカテーテルを挿入し両側子宮動脈よりスポンゲルなどを使用し閉塞させる方法です。
ほとんどの場合は1週間で血流の再開が観察されるようです。
UAEに伴う合併症としては
①術後疼痛
②塞栓後症候群(発熱、白血球増加、嘔気、嘔吐、全身倦怠感)
③下肢静脈血栓症、肺塞栓症
④術後感染
⑤変性筋腫の経膣的排出
⑥卵巣機能不全
があります。
疼痛に関しては硬膜外麻酔で対応などするようです。
卵巣機能不全に関しては術後3カ月の時点で全体の8%に術後の無月経を引き起こすこと。また患者の年齢に無月経の率は相関するなど報告があるようです。妊娠に関しても安全性は確立されていませんが、妊娠例の報告はあるようです。
しかし症状の改善率は過多月経83%、月経困難症77%、頻尿86%と著効を示し、筋腫の縮小率は子宮35%、筋腫核42%と記載がありました。サイズ変更は3か月ほどの期間が必要でMRIがよいようです。
もう一つ、おぼいておいた方がいいことが書いてありました。子宮筋腫に対する単純子宮全摘出術の時はサイズ縮小のためにGnRHアゴニストをおこなっていますが、UAEの時は血流が減少し塞栓効果が低下するため使用を控えたほうがいいようです。
今回調べた本では実施時の入院期間などの記載がのっていなかったので一度調べてみたいと思います。
素朴な疑問ですが、筋腫以外の正常部位のサイズもかわるんですかね?
参考文献
産婦人科治療 2008 vol 28
産婦人科研修の必修知識 など