語学力×職歴でヨーロッパ就職を叶える♡
ドイツ会社員歴約２０年
ドイツ就職・海外キャリアアドバイザー
ブットラー惠子です。
ドイツでは２６日は
クリスマス２日目の祝日です。
さて、２４日の夜は
夫のお姉さんの家族と
クリスマスのお祝いしました。
元々は私たちの自宅で
お祝いする予定でしたが
予定変更で
お義理さん宅でお祝いになりました。
というのもお義姉さんの
パートナーは
今年の夏に悪性の腫瘍が見つかり
治療が終わったところ。
だから途中で具合が
悪くなってもすぐに横に
なれるように
というのが理由でした。
さらになぜか、春に
別れたはずの義理の姪っ子の
彼氏もいてビックリ。
ワイワイにぎやかな
クリスマスの食事会でした。
でも同じ家族で過ごす
１日と言えども
ドイツでも過ごし方は異なります。
私は今の夫と結婚する前に
別の男性と婚約をしていました。
彼の家では
年に１度クリスマス・イブには
盛装をして地元の
教会に行くのが慣例。
その後、彼のご両親と祖母、
彼のおばさん（母親の妹）家族と
豪華な食事をしたり
プレゼントを交換したりしました。
彼のご両親も
おばさん夫婦も心を込めて
料理を準備してくれて
プレゼントも高価なものばかり。
しかも、おばさん夫婦は
豪華な自宅に住んでいたので
一見、幸せそうな
光景のように見えたでしょう。
だけど甘やかされて育った
当時の彼にはそれが
当たり前で感謝することはない。
食べ物についても文句が多く
自分が食べ終わったら
平気でテーブルを離れて
従弟とゲームを始める始末。
私は他の家族とテーブルに残り
一生懸命話を聞いたけれど
まだドイツ語が
あまりよく分からない。
だから話にもついていけず
「楽しい」というもの
ではありませんでした。
だけど当時は
飾られた大きなクリスマスツリーや
頂いたプレゼントを見て
「私は素敵な
クリスマスを過ごしている」
と自分に言い聞かせようと
していました。
でも今にしてみれば
私はそういう見かけだけのものに
価値を見出そうとしていたのも
かもしれません。
なぜなら私が日本に居た頃はまだ
クリスマスはバブリーな
過ごし方がステータスでした。
つまりカップルが
この日は高級レストランに行き
女性は男性から
高級なプレゼントをもらう。
だから若さならではの
浅はかさですが
「贅沢＝シアワセ」だと
信じていたのです。
でも今の夫の家族と
クリスマスを過ごすようになり
シアワセの形は
様々だと気が付きました。
なので今年のクリスマスも
食事が終わっても
尽きない他愛のない会話の中に
私は幸せを感じました。
ドイツに住んで
学んだことは色々あります。
だけど、その中でも
一つの文化的な価値観から
抜けることの大切さ
というのを感じています。
日本人だから当然
私たちの中には
日本人の文化的な価値観が
染みついています。
それは決して間違いではないし
海外で住むにあたって
あえて100％海外の文化を
取り入れる必要はありません。
だけど、グローバルに
生きていきたいのなら
一つの文化的価値観に
囚われていては良くありません。
つまり
「…でなければならない」
「…すべきである」
という考え方ですね。
だって一つの価値観に捕らわれると
他者や自分とは異なる意見を
理解できなくなり
結局自分が苦しくなりますから。
私も以前、日系企業で
チームリーダーをしていた時は
「一度教えたことは
メモして覚えるべき」
という考え方を持っていました。
だけど当時にドイツ人の
チームメンバーは
同じことを何度も聞いてくる。
なので私はその都度
内心腹が立ったり
どうしたら仕事を
覚えてくれるか悩んだものです。
だけど今だから分かるのは
ドイツ人は分からないことは
聞けばいいという考え方が
定着しているということ。
もちろんメモをして
何度も同じことを聞くのは
避けるべきだと分かってはいる。
だけどメモしたことも
忘れてしまうし(-_-;)
急ぎの時は早く聞いて処理したい
「効率」の労働文化。
だから私は今の会社では
ドイツ人の後輩たちには
同じことを忍耐が持つ限り(;'∀')
何度も何度も説明します
（日本人はもしかしたら
学ぶのが上手いのかもしれません）。
おかげで、イライラは減り
同僚たちも私の忍耐力に感謝して
信頼されていると感じます。
だから特に「しんどい」
「腹が立つ」「上手くいかない」
と思った時は自分の思い込みがないか
見直してみる必要があります。
相手がいるのなら
その相手はあなたの同じように
考えているのか、それとも
別の価値観を持っているのか。
あなたの「すべき」とか
「しなければならない」は
本当にそうなのか
少し距離を空けて考えてみる。
客観的になるのは
難しいけれど、そんな時
他の文化を知ることが
役に立つかもしれません。
グローバルな環境で働くのに
必要なのは決して
言葉やスキルだけではありません。
だからそのために
しっかりと多角的な視点で
グローバル・マインドを
身に付けておきましょう。
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