語学力ゼロでもヨーロッパ就職は叶う♡
ドイツ在住歴約20年
海外キャリアデザイン・アドバイザー
ブットラー惠子です。
レバノン、ベイルート
私は昼間はドイツ企業で
会社員です。
当然大変なこと、
腹が立つこともありますが、
基本的には
仕事が楽しいんですよね。
楽しい理由は、
「世界中の方々と仕事が
できるから」。
「世界中」というのは、
欧米やアジアなどの
経済大国、工業国はもちろん、
観光地でもある
モーリシャスやガラパゴス、
日本人には馴染みが薄い(?)
中東各国にも顧客がいます。
多くはありませんが、
アフリカにもお客様はいます。
なのでまさに、
グローバル感、満載です。
皆さんは
レバノンという国を
ご存知でしょうか。
レバノンは中東にある
小さな国です。
2年前の話ですが、
レバノンのお客様から
注文がありました。
その前も何度が
受注したことのある
お客様です。
なのでいつも通り
社内で発注手配をかけ、
お客様からの
入金を待ちました。
ところがいくら待っても
入金がない。
連絡してやっと返事がきた、
と思ったら、
意外な内容でした。
「レバノンは今、
無政府状態で海外への
送金が出来ない。
でも近々必ず入金するので
待っていてほしい」
日本という平和な国で
育った私にとって、
「無政府状態」というのは
想像するのも難しい。
そんなことが起きるなんて。
そう思いながら、
とりあえず注文は保留しました。
世界中でコロナが流行。
当然レバノンのお客様からも
連絡はありません。
そんな折、8月に
首都のベイルートで
大爆発事故がありました。
放置されていた
化学物質が倉庫で爆発し、
多くの方が亡くなったり
負傷されました。
お客様の会社や店舗も
首都にあります。
ニュースを聞いて
私はすぐにお客様に
安否確認のメールをしたところ、
翌日返信がありました。
お店は爆風で大破。
ご本人は
無事だったようですが、
ご家族は多少のケガを
負ったようです。
とてもショックを
受けていらっしゃいました。
無政府状態、コロナ、大爆発事故。
これでもか、
というほどの試練です。
お客様からまた
連絡が来るかは不明でしたが、
とりあえず注文は
保留のままにしておきました。
あれから約半年。
今週に入り、
「試練を乗り越えて、
戻ってきたよ」
と、お客様からメールが来ました。
店舗を再開する
目途が立ったそうです。
私は喜びながら返信しました。
「おかえりなさい!
2年前の注文は
いつでも出荷できますよ。」
そういうとお客様は
「ありがとう!
今週中に送金しますね」
と返信があり、
本日送金の手配が
完了したとのことでした。
2年越しで注文が
発送できそうです。
幸いなことに、
「無政府状態」を知らない
私たち。
いつもつい、
ないモノばかりに目が行って
文句を言いがちです。
でも世界を見渡せば、
いかに恵まれた環境か、
すぐに気が付きます。
だから日本の枠を外れて
色んな世界を見ると、
心も豊かになれる。
私は遠く中東のお客様から
お金では買えない
何かを頂いた気がします。
日本も素晴らしい国ですが、
もっと多くの方に
世界を見てもらいたい、
改めてそう思いました。
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