語学力ゼロでもヨーロッパ就職は叶う♡
ドイツ在住歴約２０年
海外フリーライフ・アドバイザー
ブットラー惠子です。
東日本大震災から１０年目。
月日の経つ早さに
驚きを感じます。
１０年前のこの日、
私はドイツで
いつも通り会社に出勤しました。
最初に災害について
耳にしたのは通勤の
社内ラジオのニュース。
ラジオなので
当然映像はありません。
日本では度々
地震もあるので、
今回も同じような被害なのかと
想像していました。
そして事務所につくと、
いつも通りPCを
立ち上げました。
するとそのタイミングで
電話が鳴りました。
ディスプレイの表示を見ると
国番号はアイルランド。
時間はドイツ時間の８時前。
アイルランドは
１時間時差があるので、
まだ早朝の７時前です。
早いなぁ、と思いながら
電話を取ると、
相手はいつも元気で
陽気なおじ様のお客様です。
でもこの時は
いつもと様子が違いました。
日本で被害に遭われた方に、
心からお悔やみを
申し上げます。
こんなことになって、
私も胸が痛いです。
沈痛な声でそれだけ言うと
彼はやや一方的に
電話を切りました。
私はこの時初めて、
日本でとてつもないことが
起こったことを感じました。
私はすぐに上司に許可を得て
会社の電話で
東京の実家に電話しました。
幸い母がすぐに出て、
家族は皆無事なこと、
姉が会社から帰宅できていないこと、
その時の様子などを語りました。
この日はその後も、
同僚のドイツ人からも、
家族の安否について聞かれました。
さらに色んな国のお客様から
電話やメールで
お見舞いのメッセージを
もらいました。
母国で大変なことが
起きている。
でも状況がよく分からない。
どんな気持ちで
その日仕事をしたかは
覚えていません。
ただ不安にならないよう、
あまり地震のことは
考えないようにしたような
記憶があります。
仕事を終えて、帰宅。
ニュースで初めて
日本の映像を見て、
ショックで涙が出ました。
当時婚約した今の夫は
ソファの横で
力づけてくれました。
私は日本の友達に
安否の確認を入れました
（幸い皆無事でした）。
こんなことが起きるなんて、
誰が想像したでしょうか。
この日の出来事は、
ドイツにも
大きな影響を与えました。
ドイツには火山がなく、
地震はありません
（実際には体感できない
程度の地震はありますが）。
それでも3.11から３か月後、
メルケル首相は脱原発を決意。
国会で承認されました。
ドイツは工業国。
電気は製造業には欠かせません。
それでも電気を
自然エネルギーによる発電と
隣国から輸入することに
決めました。
非常に大きな転機です。
Grohnde
来年末までに
ドイツ国内の
原子力発電所の稼働は
全て停止になります。
原子力発電所の
「ごみ」処理については
まだ未決着点があるとも
聞いています。
それでも
無害になるまで
８千年もかかる「ゴミ」の排出を
止めるのは、賢明。
遠く離れたドイツも
東日本大震災での教訓は
活かされています。
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