語学力ゼロでもヨーロッパ就職は叶う♡
ドイツ在住歴約20年
海外フリーライフ・アドバイザー
ブットラー惠子です。
イタリア・フィレンツェ
今年に入り、
世界経済はインフレ傾向です。
石油、プラチナや銅など
原材料価格が高騰。
原材料が値上がりすると、
当然多くのモノの値段は
上がります。
コロナ渦は去っていませんが、
ワクチンの流通が
徐々に始まりました。
それに伴い、
経済活動が今年は
本格的に再開されることが
予想されています。
だから
値上がりを見込んで投資する
人が増えている。
そして実際に
製造業で需要が高まっている
(もしくは供給が追い付かない)、
というのが背景です。
一時的なインフレとの
見方もありますが、
こればかりは分かりません。
ガソリン代も上昇中
うちの会社は
製造業なので、早くも
輸送費や原材料の
値上がりを感じています。
それに加え、
品質維持を理由に
大幅に値上げをした
サプライヤーもいます。
なのでうちの会社の製品も値上がり。
お客様に連絡をしました。
ところが、連絡が漏れた
イタリアのお客様がいて(;'∀')
そのお客様から
旧価格で注文が来ました。
原材料の値上げなどを
説明して
新しい値段をお伝えしました。
すぐに返事が来たのですが、
一言目はイタリア語で
「気でも狂ったの?」
でした。
「はっ?」と思いながら
続きを読むと、
次の文章からは英語で、
「ちょっと油断した隙に、
とんでもないことを
しでかしてくれたもんだ」と。
それでも新価格に変更した
注文書が添付されていました。
これを読んで皆さんなら
どう思いますか。
お客様は怒ってる。
それもとてつもなく、
と私は理解しました。
その一方で、
「気でも狂ったの?」と
まで言うのは失礼。
注文書を処理しながら、
少し腹も立ってきました。
値段に不満なら、
新価格は認められません、
と冷静に対応するのが
ビジネスです。
だからこういう反応を
もらったのは初めてでした。
一方の私も、
日本だったらきっと
「申し訳ありません」
の低姿勢で貫くのでしょうが、
ヨーロッパでは
ビジネスのお客様には、
時には強気の姿勢で
対応することも必要。
私は、原材料の値上げを
もう一度説明しようかと
メールを書き始めました。
でもお客様の言葉の真意が
よく掴めなかったこともあり、
その日(金曜)は保留。
週末をはさんで
対応することにしました。
さて月曜日。
お昼過ぎに
不安に思いながら
お客様に電話をしました。
するとイタリア人らしく
「ケイコー!チャオ!」
と元気いっぱいのあいさつ。
あれ、怒ってない?
と思いながら
メールのことに触れました。
「先週のメールで
怒っているようだったので、
電話しました」
そう伝えると、
「あ、あれ?
怒ってるワケないじゃない。
でもあの値上げ率には
ビックリしたけど」
と大笑い。
色々お互いのビジネスの
近況を報告し合い、最後には、
「また来年は
展示会で会えるといいね!」
という嬉しい
お言葉をもらい電話は終了。
私も一安心。
人が他人を怒らせるのは、
相手との距離感を
間違っていることが多い。
距離感とはもちろん
物理的ではなく、関係性。
良く知らない人に
何か言われると、
「あなたにそれを
言われる筋合いはない」
とムカつくことが
あると思います。
逆に親しい人から
「私には関係ないし」と
言われても、
ショックを受けたり腹が立つ。
こういう時は、
相手の事情に
踏み込みすぎだったり、
距離感がありすぎる証拠。
私とお客様は
互いに感じていた
距離感が違いすぎて、
私はどう理解して
いいのか迷ったし、
腹も立ちました。
私が同じぐらい
距離感を抱いていたら、
初めから
また大げさなんだからー、
と笑えたのに。
世界で差があるのは
当然ですが、
同じヨーロッパでも
国によってビジネスシーンでの
距離感が違います。
どんなにメールを交換して
電話しても、
イギリス人やスイス人とは
距離を感じます。
逆にスペインやフランス人
(そしてもちろんイタリア人)
は割と気さくな人が多い。
もちろん
業界や個人差はあるし、
あなた次第でもあります。
フランスには、
苦手な顧客もいれば、
信頼関係が築けている
お客様もいます。
ドイツで働き始めて約17年。
世界のお客様と
働くのは面白い。
と改めて肌で感じました。
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