番外 35年前の日豊線折り返し駅が連続している区間です、平成元年当時の日出~中山香間折り返し列車 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 当ブログでは、前回NO.3052におきまして、日豊線の日出~中山香間各駅の構内・折り返し列車に関しまして皆様にご紹介しておりました。

 

 日豊線大分地区には、連続して「その駅止まり」・「その駅始発」と言う区間が4駅連続で存在しておりまして、その区間にあります駅が、日出(画像1、日出町)・大神(画像2、日出町)・杵築(画像3、杵築市)・中山香(杵築市)と連続して存在しておりまして、大分方面からの列車がやって来て、そして折り返して行っております。

 

 これら駅で折り返す列車は、4駅合わせまして合計18往復36本で存在しておりまして、このうち最も多いのが以下画像の中山香駅でありまして、7本がこの駅で折り返しますし、この駅の終着時刻が0時台にもなる事から、この駅の構内には乗務員宿泊所も設けられてもいまして、翌朝の運行に備えられる姿が見られております。

 

 (乗務員宿泊所)

 

 現在の使用車両は、大分車両センターの815系電車、そして南福岡車両区の813系電車がこれら駅間で運行されておりまして、特に813系電車は以前運行されておりました415系電車に変わる電車としての姿を見せております。

 

 (いずれも中山香行きです)

 

 

 さて、ここまで現在の4駅における折り返し列車に関しまして改めてご紹介しましたが、今回は今から35年前の平成元年の時刻表より、4駅の折り返し列車に関しまして、皆様にご紹介してまいります。尚、ご紹介します時刻・列車番号は平成元年改正当時のものですのでご了承いただきたいと思います。

 

 

 当時の日豊線大分地区は、亀川駅以北で電車のみが普通列車で運行されておりましたが、使用されていた車両は北部九州地区にも乗り入れておりました、415系電車・423系電車、南九州へ運行されておりました455系電車・475系電車、そして国鉄末期に登場しました717系電車も運行されておりまして、415系電車・423系電車は大分電車区(当時、現・大分車両センター)、455系・475系・717系各電車は大分電車区に鹿児島総合車両所の車両が、後述のように現在は787系電車が普通列車としても運行されております佐伯駅以南へも運行されておりました。

 

 【他の区間で運行されていた姿を紹介しております】

 (423系電車)

 

 (475系電車)

 

 (717系電車)

 

 

 では、ここからは前回と同様、駅別にご紹介してまいりますが、まずは日出町の日出駅であります。

 

 【日出駅止まり】

 2522M 佐伯6:17発→日出8:28着

 2526M 幸崎8:12発→日出9:14着

 2528M 南延岡5:56発→日出9:37着

 2530M 臼杵8:34発→日出10:06着

 2320M 大分9:53発→日出10:29着

 2532M 佐伯8:55発→日出11:07着

 2534M 幸崎10:21発→日出11:34着

 2536M 佐伯10:20発→日出12:31着

 2538M 幸崎12:11発→日出13:16着

 2324M 大分13:25発→日出13:56着

 2542M 佐伯13:18発→日出15:36着

 2332M 大分16:27発→日出17:04着

 2546M 佐伯16:43発→日出18:51着

 2336M 大分19:47発→日出20:19着

 2338M 大分21:44発→日出22:14着

 

 【日出駅発】

 2323M 日出8:32発→大分9:12着

 2325M 日出9:20発→大分9:54着

 2327M 日出9:41発→大分10:13着

 2527M 日出10:14発→幸崎11:14着

 2529M 日出10:43発→佐伯13:05着

 2331M 日出11:16発→大分11:48着

 2335M 日出11:44発→大分12:15着

 2531M 日出12:45発→佐伯14:51着

 2533M 日出13:20発→佐伯15:42着

 2535M 日出14:03発→幸崎15:11着

 2341M 日出15:42発→大分16:14着

 2345M 日出17:11発→大分17:44着

 2349M 日出18:56発→大分19:35着

 2353M 日出20:23発→大分20:54着

 2357M 日出22:18発→大分22:49着

 

 当時の日出駅発着列車は、上にありますように、上下各15本ずつが存在しておりまして、現在の各5本からしますとそれだけ区間列車が多く運行されていた事がお分かりいただけるのではないかと思います。中でも、上り列車のように南延岡駅始発の列車も存在しておりまして、南九州向けの475系・455系・717系各電車もこれら区間におきまして運行されていたようであります。それにしても、1面2線のホームながらそれだけ折り返し列車が存在していた訳ですので、賑やかさも伺える所でもありましょうか。

 

 

 次は、同じく日出町に属します大神駅であります。

 

 【大神駅止まり】

 2520M 佐伯5:57発→大神8:03着

 2544M 佐伯15:27発→大神17:45着

 

 【大神駅発】

 2321M 大神8:07発→大分8:43着

 2347M 大神18:09発→大分18:44着

 

 この大神駅は、現在と同様、上下各2本が折り返しておりました。しかも、上り佐伯発で来た後に大分行きとして運行されておりまして大分駅以南への運行は見られなかった事もわかります。尚、現在も大神駅発は大分行きとして運行されておりますが、当時のように朝夕ではなく現在は夕方~夜に運行されるに至っております。

 

 

 次は、平成元年当時も特急列車の停車駅として存在しておりました、杵築市の杵築駅であります。

 

 【杵築駅止まり】

 5520M 南宮崎5:58発→杵築12:01着

 2540M 幸崎13:28発→杵築14:44着

 2326M 大分14:46発→杵築15:25着

 

 【杵築駅発】

 2337M 杵築12:18発→大分13:08着

 2339M 杵築14:52発→大分15:46着

 2343M 杵築15:44発→大分16:39着

 

 当時の杵築駅発着列車は、上にありますように各3本の発着でありましたが、当時は南宮崎駅からの列車(5520M)も存在しておりまして、所要時間は6時間03分と言う列車でもありました。もちろん、九州でも長距離の分類に入る列車でありましたが、そう言った列車も杵築駅止まりでありました。尚、この列車の折り返し列車は2337Mでありまして、大分駅(→大分電車区?)に戻っておりますので、いわゆる送り込みの形であった事がわかるのではないでしょうか。

 

 

 そして、最後にご紹介しますのは、同じく杵築市に属します中山香駅であります。

 

 【中山香駅止まり】

 2524M 佐伯6:38発→中山香9:01着

 2328M 大分15:32発→中山香16:29着

 2334M 大分19:17発→中山香20:12着

 2340M 大分22:40発→中山香23:26着

 

 【中山香駅発】

 2523M 中山香6:38発→臼杵8:22着

 2329M 中山香9:38発→大分10:29着

 2537M 中山香16:33発→幸崎18:07着

 2539M 中山香20:59発→佐伯23:26着

 

 ご紹介しておりますように、中山香~宇佐間が本数が少ない事から、大分地区の実質北端にもなります中山香駅の折り返し列車は、当時は上下各4本が存在しておりまして、現在よりも上下各3本少ない本数でもありました。それでも、2340M~2523Mと夜間滞泊は見られておりまして、上の画像にもありましたように、乗務員宿泊所も存在しているからこそ見られる姿があった事がわかります。ちなみに、当時中山香~宇佐間は上下各10本と、現在よりも少ない本数でもありました。

 

 

 今回は、平成元年当時の時刻表を参考にしました、日豊線の日出~中山香間各駅の折り返し列車に関しましてご紹介しましたが、特に日出駅の本数が多かった事がわかるのではないでしょうか。それほど大分地区の区間列車の中心として存在していた事もわかりますが、当時はさらに延岡・宮崎方面へも直通列車が運行されていた訳ですので、どれだけ広範囲の末端として存在していたかと言う所もわかるのではないかとも思います。現在は、前回ご紹介しましたように、南端でも佐伯駅と言う形でもありますし、杵築駅・中山香駅のように増えている所も見られておりますが、これからも大分地区の足を支えていただきたいと思います。

 

 (注)本文にもありますように、時刻・列車番号は平成元年当時のものです。