番外 大分3事業者で8年前まで運行されていた路線、大分・別府~名古屋線「ぶんご号」過去運行時の姿 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 現在運行されております大分・別府からの夜行高速路線バスと言いますと、神戸・大阪・京都線「SORIN号」でありまして、現在上の画像にありますように、近鉄バス・大分バスの2社で運行されております。

 

 この「SORIN号」は、大分県から関西圏を結ぶ高速路線バスとして平成23年より運行されておりまして、かつて平成11年まで運行されておりました夜行バスを復活した形で運行されております。

 

 この区間では、やはり競合となっておりますのはフェリーでありまして、「フェリーさんふらわあ」が大分・別府に航路が存在している事からこれに軍配を要しておりました。実際にこれまで運行されておりました「エメラルド号(近鉄バス・大分バス運行)「ゆのくに号北九州~大分線以前の愛称、阪急バス・大分交通・亀の井バス運行)は実際にフェリーに軍配を与えられていた事から廃止に追い込まれた経緯を持っておりまして、「SORIN号」も当初は心配されておりましたが、運行開始から13年を迎えるに至っております。

 

 ただ、運行会社は近鉄バス・大分交通・大分バス・亀の井バスの4社による運行でありましたが、平成31年4月に大分交通・亀の井バスが撤退しておりまして、現在運行は近鉄バス・大分バスの運行ではありますが、運行支援は引き続き他の2社も関わっております(予約発券や車両休憩(近鉄バスの車両は大分交通大分営業所で休憩)等)。

 

 (画像1、近鉄バス2853・日野2RG-RU1ESDA)

 

 (画像2、大分バス42180・三菱QRG-MS96VP)

 

 (大分交通、大分200か・622、いすゞQPG-RU1ESBJ)~平成28年撮影

 

 (現在、大分バス32112)~現在は「SORIN号」にも使用しています、桜の里・てりはさん画像提供

 

 (同、大分200か・320、三菱PJ-MS86JP)~平成27年撮影、現在廃車
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 (行先)

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 (亀の井バス、大分200か・308、三菱PJ-MS86JP)~平成30年撮影、現在廃車

 

 

 さて、今回ご紹介しますのは、それとともに平成28年3月末(名古屋発は4月1日)まで運行されておりました、大分からの夜行バスでありました、「ぶんご号」に関しまして、過去の画像とともに皆様にご紹介してまいります。

 

 この「ぶんご号」は、大分~名古屋間を運行していました夜行バスでありまして、大分県の事業者3社(大分交通・大分バス・亀の井バス)が共同で運行しておりました。さらに、かつては名古屋鉄道(→名鉄バス)も運行に入っておりましたが、後に撤退しておりまして、長らく大分県3事業者による運行となっておりました。

 

 「ぶんご号」の停車地は・・・

 

 大分(トキハ・フォーラス前)~別府北浜~宇佐法鏡寺~中津(中津駅前、サンライズホテル前)(東九州・九州・関門・中国・山陽・中国各自動車道~名神・新名神各高速道路~東名阪自動車道~名古屋高速)~名鉄バスセンター

 

の順で運行されておりました。

 

 (中津サンライズホテル前バス停)

 

 

 この「ぶんご号」は、平成3年より運行開始しておりましたが、上の運行区間からわかる部分としまして、東九州自動車道苅田北九州空港インターから、国道10号線を南下するパターンとなっていた事がわかります(ちなみに、現在も「SORIN号」が同区間を運行しております)。尚、苅田北九州空港インターがなかった頃は、小倉東インターから南下しておりまして、高速道路(自動車専用道路を除きます)がない区間をより長い距離運行していた事もわかるのではないでしょうか。


 

 この「ぶんご号」に使用されていた車両には、西日本車体(西工)SD-Iボディ車が使用されておりましたり、

 

 (大分交通、大分200か・106、三菱KL-MS86MP)
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 (大分バス、12764・日野KC-RU3FSDB)
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 (亀の井バス、大分200か・・69、三菱KL-MS86MP)
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 西工SD車に代わります純正車両でもあります三菱エアロクイーン(PJ-MS86JP)も使用されておりまして、

 

 (大分交通、大分200か・320)
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 (大分バス、42163)
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 (亀の井バス、大分200か・308)
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使用車両の面に関しましても、まさにほぼ共通していた事がわかるのではないかと思います。尚、平成25年にはこの路線で初めてハイデッカー車両であります三菱エアロエース(42180・QRG-MS96VP)が大分バスに導入されておりまして、「ぶんご号」で活躍する姿も見られておりました。
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 ちなみに、導入当初は大分バスの車両・亀の井バスの車両におきまして、表示(字体など)が従来と異なっておりました。実際に以下画像をご覧いただきますとわかりますが、実際に字体が違っていた事もお分かりいただけます。

 

 (大分バス)
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 (亀の井バス)
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 そんな「ぶんご号」は、ビジネス・観光・帰省等で利用者はそれほど少なくはない路線バスではありましたが、それでも近年は利用者の減少傾向が続いておりましたし、最近は全国的に問題となっております運転士の人手不足が深刻化している事や、車両の更新に経費が掛かる事もありまして、結果これ以上の運行継続は困難と判断した事から、結果運行休止へと至りました。

 

 実際に、「ぶんご号」で使用されていた車両の運行シーンであります。この姿は、大分・別府、そして名古屋でも収めておりましたが、利用者もさほど少なくはなく、多客期には続行便も出ていた事さえもありましたので、需要はそれほど少なくはなかった事が伺えておりました。

 

 (大分交通、大分200か・106)~LED行先改造済
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 尚、現在は大分交通・亀の井バスの車は廃車、先述のように大分交通のいすゞガーラは大分バスに移籍しておりますが、大分バスに関しましては異色の日野セレガシャーシをはいておりました12764は廃車となっておりますが、それ以外の車に関しましては現存しておりまして、冒頭述べました「SORIN号」、稀に大分・別府~長崎線「サンライト号」でも活躍する姿も見られております。

 

 

 今回は、過去に撮影しました画像から、8年前まで大分・別府から名古屋へと運行されておりました「ぶんご号」に関しましてご紹介しましたが、私自身乗車事自体はありませんでしたが、それでも大分・別府・名古屋でその運行されていた姿を収める事ができていた事は、現在路線自体存在していない事もありまして、正直よかったかなとは思う所ではあります。残念ながら、先述のように大分バスの車以外の使用車両は姿を消してもいますので、かつての名残は見られなくなっているなど動きも見られておりますが、今回ご紹介しましたようにかつて実際にこの路線自体が存在していた事を存じていただければとは思っております。

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