今回で大分地区の話題を終わる事になりますが、今回ご紹介します撮影場所でもあります、大分駅前のバス乗場は、朝から晩まで多くの路線バスの出入りがあっている所でありまして、私自身もこれからご紹介しますように、多くの車を収める事ができておりました。
このバス乗場では、大分交通・大分バスの路線車が乗り入れておりますが、いずれの事業者も大分市内・大分市外の路線が発着しておりまして、中でも大分交通では国東方面、大分バスでは佐伯方面と言った長距離路線までもこのバス乗場から発着してもいまして、所要時間10分台の路線から2時間を超える路線までが発着している事も伺わせております。
また、以下画像のように大分交通運行の「エアライナー」もこのバス乗場から発着しております。これは以前から見られていた姿ではありますが、それでも画像のようなハイデッカー車両はより目立っていると言ってもいいかとも思います。
(大分200か・938、日野2TG-RU1ASDA)
さて、今回大分地区最後の話題は、その大分駅バス乗場で今回訪問時に収めました、大分交通・大分バスの路線車両を皆様にご紹介してまいります。尚、大分バスに関しましては特に多く収めておりますので、タイプ別にも分けましてご紹介させていただきます。
まずは大分交通からご紹介しますが、最初にご紹介しますのはいすゞエルガミオであります。今回は旧モデル・現行モデルを収める事ができておりました。
(大分200か・597、SKG-LR290J1)
(大分200か・922、2KG-LR290J3)
大分200か・597は平成25年式、大分200か・922は平成30年式の路線車両でありますが、大分200か・597は別府営業所所属で別府~大分間の「別大線」や別府市内線で運行されておりますし、大分200か・922は国東営業所所属で国東~大分間の「国大線」で活躍する姿が見られております。その「国大線」と言いますと、NO.3050でもご紹介しましたように「国大線」が9月末で運行を休止が決まっておりますので、この車を含まました国東所属車も今後どうなるのか気になる所ではあります。
これからご紹介します2台は、いずれも移籍車であります。画像は日野レインボーHR(大分200か・704、PB-HR7JHAE)であります。この車は、岐阜乗合自動車(岐阜バス)からの移籍車でありまして平成17年式、岐阜市内及び近郊で使用されていた車でありました。しかし、新車の導入によりまして岐阜バスでは廃車となりまして、現在大分交通に移籍しております。尚、この時2台が岐阜バスで廃車となりましたが、もう1台も九州に渡りまして、昭和自動車(昭和バス)が所有しております(佐賀200か・850)。
次は、いすゞエルガミオ(大分200か10-78、PDG-LR234J2)であります。この車は、川崎市交通局(川崎市営バス)からの移籍車でありまして、川崎市内で運行されておりましたが、昨年大分交通に移籍しております。
大分交通では、大分市内の路線で運行されておりまして、ノンステップバスでもありますので利用者にも優しい面が見られているようであります。それにしても、上の画像のように自社発注車あれば移籍車もある訳ですので、ラインナップも複数見られている事も伺える所でもありましょうか。
ここからは、大分バスをご紹介してまいります。大分バスと言いますと、現在も30年前後になります古参車両も見られておりますし、今回は新しい車も見る事・収める事ができておりました。
まずは、数が減ってきております富士重工架装車からご紹介します。大分バスは、かつては5E架装車の日野ブルーリボンも多く所有していたものでしたが、現在は教習車で1台が残るのみで、路線車としては全廃となっております。今回は、7E架装車の日野ブルーリボン、そして8E架装車の日産ディーゼルRMを収めておりました。
まずは、7E架装車の12694(日野U-HT2MLAA)からご紹介します。この車は平成6年式と言う事で、今年で30年になる車でもあります。また、このタイプ自体もこのタイプが最終タイプとなっておりまして、この年5台が導入されてもいましたが、既に廃車もこの年式の中で見られておりますので、この車もいつまで活躍するかと言う所でもありましょうか。
以下の3台は、いずれも8E架装車の日産ディーゼルRM(KK-RM252GAN)であります。これら車はいずれも船橋新京成バスからの移籍車でありまして、平成15年式、平成27年から平成28年にかけまして4台が導入されておりましたが、今回このうち3台を収める事ができておりました。
(22203)
(22205)
(22206)
ここからは、いずれも日野自動車の路線車両であります。大分バスと言いますと、割合的には日野自動車の割合が高く、高速・貸切・路線車とも日野製の車を導入しております。
まずはレインボー・レインボーIIからご紹介します。以下画像が日野車体(現・ジェイバス金沢)架装車のレインボーであります。日野車体架装車は、自社発注車では平成8年まで日野車体架装車の車を導入しておりましたし、移籍車でもKK-規制車までが存在しておりまして、U-規制車は既に30年になる車が健在な姿を収める事もできておりました。
(12861・KC-RJ1JJCK)~元京浜急行バス、もう1台12862もあり
次は、西工96MC架装車のレインボーであります。大分バスの自社発注車では、平成9年式より西工架装車となっておりまして、画像のタイプは翌平成10年まで導入されていたタイプ(12761・KC-RJ1JCAA)であります。このタイプは、ステップはツーステップではありますが、床は低床タイプとなっておりまして、西工架装車らしい所を見せているのが特徴であります。
こちらの車は平成14~16年に導入されましたKK-規制車(KK-RJ1JJHK)でありますが、ワンステップであるとともにスロープ付きの車でもあります。よく見ましても、KC-規制車がサッシ窓であるのに対しまして、このKK-規制車となりますと逆T窓となっているのが大きな特徴でもあります。
(12781)
ここからは、ジェイバス架装車であります。ご存知の方もいらっしゃるのではないかとは思いますが、ジェイバス架装の画像のタイプはいすゞエルガミオとのOEMとなっておりますので、前モデルはレインボーIIと言う名称となっておりますが、大分バスでは平成17年より導入を始めておりました。
今回は角目2灯のいすゞエルガミオスタイル(12823・PJ-KR234J1)からご紹介しますが、このタイプは平成19年まで見られておりましたタイプでありまして、一見いすゞエルガミオでは?と思わせているのが特徴であります。しかし、実際は日野レインボーIIでありますので、ご存知でなかった方はこれで存じていただければとも思います。
こちらは、角目1灯タイプであります。これでいすゞエルガミオとの差別を図ったと言ってもいいかとは思いますが、平成20年に導入されました車よりこのタイプが見られ始めておりました。これらは、古参車両との置き換えのために導入を続けておりましたので、その分見る割合が高くなった事はわからなくないのではないかとも思います。
(12831・PDG-KR234J2)
(12851・PDG-KR234J2)
(12854・PDG-KR234J2)
(12856・PDG-KR234J2)
以下の2台は、現行モデルのレインボーであります。現行モデルと言う事で、AMT車であるのが特徴でありますし、ノンステップバスでもありますが、これら車も大分市内の路線で運行する姿が見られております。これらは、12919が平成29年式で4台導入のうちの1台、12929が平成30年式でこちらも4台導入のうちの1台でありまして、古参車両の置き換えにも貢献しております。
(12919・SKG-KR290J2)
ここからは、ブルーリボン・ブルーリボンIIであります。まず以下の車は西工B-I架装のブルーリボン12834(PKG-KV234N2)であります。大分バスでは平成20年代に西工96MC架装のノンステップ車を導入しておりまして、一時は佐伯営業所にも所属しまして大分~佐伯間の急行にも使用されていた車もあったほどでしたが、この車に関しましては大分市内メインでの活躍となっております。尚、この西工架装車のノンステップバス自体も九州では他に熊本2事業者でしか見られませんので、貴重な域である事には間違いないようでもあります。
次は、ジェイバス架装のブルーリボンIIであります。このタイプの導入は、平成24年より導入されておりましたが、前半がワンステップバス、後半にノンステップバスでの導入となっておりまして、導入年式によりましてこれら車の形式もそれぞれ異なっております。尚、ブルーリボンという事で、レインボーIIに準じてヘッドランプは角目1灯であるのも特徴でもあります。
【ワンステップ】
(12864・LKG-KV234N3)
(12866・LKG-KV234N3)
【ノンステップ】
(12894・QPG-KV234N3)
そして、現行スタイルの日野ブルーリボンであります。平成29年に最初の車が導入されまして、以降少数ずつながら導入されております。これらはいずれもAMT車、ノンステップバスでありますが、12915は最初の車の導入年の平成29年に佐伯営業所に新製導入、そして現在は大分中央営業所所属で大分地区の路線で運行されておりますし、12935は令和元年に佐伯営業所に所属しておりまして、現在も佐伯~大分間「佐伯急行」で運行されております。
(12915・QKG-KV290N1)
(12935・2PG-KV290N2)
そして、今回初めて収めました三菱エアロスター(2PG-MP38FK)であります。これらは今年画像の2台が新製導入されておりまして、大分中央営業所に所属しております。特徴としましては、一般路線車では初めてとなります白色LED行先となっておりますし、エアロスターと言う事でAT車での導入となっております。尚、これらは42186が高江端末、42187が佐賀関端末と、いずれも現地出退勤の路線で運行されております。
(42186)
(42187)
今回は、大分駅前で収めました大分交通・大分バスの路線車両に関しましてご紹介しましたが、今回は上の画像にもあります三菱エアロスターの新型車両2台まで収める事ができていたなど正直ラッキーではなかったかと思います。それにしても、長らく訪問するたびに大分駅周辺で収めたりもしておりますが、車両の変化も大きく変わってきている事が伺えますが、それほど置き換えも徐々に進んでいる事には間違いないのではないでしょうか。とにかく、古参車両もいつまで活躍するかはわかりませんが、次回訪問時も元気な姿を見せていただきたいですし、新しい車もこれからも安全に運んでいただきたいと切に願う所ではあります。