NO.3050 このほど休止決定、大分交通「国大線」&「国大線」も停車する杵築バスターミナルにて | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 大分交通の長距離一般路線バスでもあります、大分駅前~新川~別府北浜~日出~杵築バスターミナル~大分空港~国東間で運行されております「国大線」は比較的長距離にもかかわらず運行されておりまして、所要時間は大分~国東間で約2時間15分で運行されております。

 

 そんなこの路線は、現在は5往復で運行されておりますが、かつてこの区間では特急バス「国東特急」も運行されておりまして、フロントに丸いと書かれましたヘッドマークを掲出しました、クリーム色に緑のラインを巻きました大型のトップドア車が運行されていた事もありまして、大分交通でも「花形路線」でもあったとの事でもありますし、本数も現在よりも多く運行されておりました。

 

 けれども、現在は利用状況も大きく変わった事もありまして普通便しか運行されておらず、使用車両に関しましても、上の画像・以下画像の一般路線用の車両が運行されるに至っておりまして、現在は上の画像・以下画像のように中型のいすゞエルガミオノンステップバスが主に使用される路線に変わってもいまして、かつての「花形路線」としての姿は見られなくなってしまっております。

 

 (画像1、大分200か10-47、2KG-LR290J4)

 

 (画像2、大分200か・922、2KG-LR290J3)

 

 (大分200か・855、2KG-LR290J3)


 

 そんな「国大線」は、大分~国東間で約2時間15分かかって運行されている訳ではありますが、画像の運賃表がそれを物語っているように、50番以上にかけまして運賃が表示されている訳でもありますので、よりそう言った事が伺えるのではないかとも思います。

 

 (平成26年撮影)~現在と運賃は異なります

 

 (令和5年11月撮影)~大分200か10-47車内より

 

 

 そんなこの「国大線」でありますが、地元の新聞記事より、9月末で運行を休止する事が明らかになりました。

 

 その理由としましては、利用者減に伴う赤字、そして全国的に問題となっております乗務員不足が原因と言われておりまして、特に日出町の区間に関しましてが休止区間となっているそうでありまして、大分交通グループでは他の区間(大分・別府~北新田間、杵築~国東間)は継続となる事から、日出町内で実質途切れる形となるようであります(但し、「エアライナー」は運行されます)。

 

 (日出バス停)~令和3年撮影、「エアライナー」も停車します

 

 私自身も、これまでも2度国東へ足を運んでおりますが、使用車両も中型車両でありますので、かつて大型車両で運行されていたと言う面影が見られない事に関しましては残念に思います。ただ、通し利用は少なくても区間利用は多く見られておりましたので、引き続き利用者への足と言う所は見せてもらいたい所ではあります。

 

 (大分交通国東営業所・国東観光バス本社)~令和3年訪問時撮影

 

 

 さて、今回ご紹介しますのは、その「国大線」の途中区間に存在します、杵築バスターミナルにこのほど足を運んでおりましたので、皆様にご紹介してまいります。

 


 この杵築バスターミナルと言いますと、昨年まで「国大線」の区間便としまして、平日のみ1往復、大分交通のグループ会社であります国東観光バスも大分へ乗り入れておりまして「杵大線」とも呼ばれておりましたが、こちらも休止となっております。それに次ぐ今回の「国大線」の休止でしたので、2年連続でこうした形で驚かないといけないのは残念でしょうか・・・。

 

 (大分22か18-29、三菱U-MK117F)

 

 

 さて、杵築バスターミナル周辺でありますが、近くに杵築城があるなど、ほぼ中心街にあたる所になりまして、バスターミナル向かいには画像のようにディスカウントストアも存在しております。尚、JR杵築駅はそんな市街地とは5キロ以上離れた所にありまして、後述のように、その杵築駅へは路線バスが頼りとなっております。

 

 

 そんなディスカウントストアの向かいにありますのが、画像のように杵築バスターミナルではありますが、よく見ましても小ぶりのバスターミナルである事がお分かりいただけるのではないかと思います。

 

 (アップ)

 

 けれども、さかのぼりますとかつてこの地には大分交通の鉄道線でありました国東線の杵築町駅であった所でありまして、昭和41年に廃止後にはバスターミナルとして整備されておりまして、隣の眼鏡店コンビニがある所までバス乗場が存在しておりましたし、冒頭の路線バス「国大線」も、特急バス「国東特急」運行時には休憩場所としても存在しておりまして、待合室内にも売店があったとの事でありまして、バス利用者が購入されていた方もいらっしゃったそうであります。

 

 (バス車内より撮影)~コンビニの所までバス乗場がかつては存在しました

 

 

 さて、現在は小ぶりとなっておりますバス乗場でありますが、画像のように長椅子が数台見られてもいまして、国東・杵築駅などへ行かれる方向けの姿が見られております。尚、この時は学生さんが1名いらっしゃっておりましたが、後述の杵築駅行き発車時は10名近くの方がこのバスターミナル内に見られておりました。

 

 

 杵築バスターミナルの窓口です。現在窓口は営業されておらず、乗車券や定期券の購入者は、バスターミナルから5分足らずの所にあります国東観光バス杵築営業所に行かれるよう案内も見られておりました。それにしても、こうした無人の姿が見られているのも、かつて賑わっていた面影が見られなくなっている事がわかる姿でもありましょうか。

 

 (アップ)~窓口は閉じられていました

 

 

 窓口の横にあります、杵築バスターミナルの時刻表です。最も多く運行されております杵築駅方面をはじめ、大分・杵築駅から運行されております国東方面が特に見られている事がわかりますが、それ以外の路線では「国大線」の大分駅方面が5本運行されている以外は各1本と、少ない路線も見られている事がわかります。

 

 (大分駅・杵築駅他方面)

 

 (国東他方面)

 

 

 国東観光バス運行によります杵築駅行き(大分200か・・62、いすゞKK-LR233J1改)です。国東観光バス運行便は、ICカード非対応路線でありますので、必ず乗車券・定期券以外は現金が必要であります。尚、ICカード対応路線の大分交通運行便でも、「国杵線」と呼ばれます国東発着便で平日のみ3往復見られておりまして、「国大線」で使用されております上の画像のいすゞエルガミオノンステップバスが見られておりますが、10月以降どのような形態に変わる事になるのか気になる所ではあります・・・。

 

 杵築駅行きの行先表示です。「杵築駅」の表示も枠いっぱいに大きく表示されている事がわかります。正直少々細かくしてもいいのでは?とも思う所ですが、強調する事を思えばそれでもいいかなとも思う所でしょうか。

 

 

 今回は、冒頭に大分交通運行の「国大線」が9月末の運行をもって休止される事、そしてその「国大線」も停車します杵築バスターミナルに関しましてもご紹介しましたが、参考にさせていただいております国東出身の方の杵築バスターミナル画像を見ましても、かつてはまだ広かった事が伺わせております。それだけ路線の縮小もありまして、バスターミナルも細かくしている事を思いますと寂しい感じである事には変わりないでしょうか。それにしても、今回の「国大線」の休止も正直驚く所ではありますが、私自身今後9月末までの間に行かれるようでしたら、「国大線」を利用しまして再訪しようとも思っております。