NO.3051 親会社大分交通からの移籍車も見られます、今回撮影、国東観光バス杵築営業所訪問記録 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 当ブログでは、前回NO.3050におきまして、大分交通が運行します大分・別府~国東間「国大線」の休止、そしてその「国大線」も停車します杵築市の杵築バスターミナルに関しまして皆様にご紹介しました。

 

 「国大線」は、大分交通でも長距離を運行する一般路線バスとして存在しておりまして、大分駅前~新川~別府北浜~日出~杵築バスターミナル~大分空港~国東間で運行されておりまして、所要時間は大分~国東間で約2時間15分、運行本数は5往復で運行されております。

 

 そんなこの路線は、かつては特急バス「国東特急」も運行されておりまして、ヘッドマークを掲出しました、、クリーム色に緑のラインを巻きました大型のトップドア車が運行されていた事もありまして、大分交通でも「花形路線」でもありましたし、本数も多く運行されておりましたが、現在は利用状況も大きく変わった事もありまして普通便しか運行されておらず、使用車両に関しましても、中型のいすゞエルガミオノンステップバスが主に使用される路線に変わっております。

 

 そんな「国大線」が、利用者減や乗務員不足もありまして、9月末で運行を休止する事が明らかになっておりまして、大分から以下画像の杵築バスターミナルを経まして国東への路線もあと3ヶ月と言う事にもなっております。その杵築ターミナルも、かつては鉄道線国東線の駅の名残もありまして広いバスターミナルでしたが、現在は上の画像2のように小ぶりのバスターミナルに変わっておりますし、窓口も無人となっている事から寂しい姿も見られております。本当に、名残が見られなくなっている事、区間が途切れる事は残念ではありますが、引き続き利用者の足としての姿は見せていただければと思う所ではあります。

 

 

 さて、今回ご紹介しますのは、その杵築バスターミナルから5分前後の所にあります国東観光バス杵築営業所に足を運んでおりました。今回はその営業所などで収めました路線車両などに関しまして皆様にご紹介してまいります。

 

 

 ご紹介する前に、今回杵築駅から杵築バスターミナル間は以下画像の三菱エアロミディ(大分22か19-59、U-MK218J)に乗車しましてやってきておりましたが、この車は大分交通からの移籍車でありまして、大分交通からの移籍直前の時点ではLED行先に改造されておりましたが、移籍に際しまして再び幕式行先に戻されております。それにしても、大分地区ではLED行先が増えている中で幕式行先に戻すと言う所も、それだけ移籍当初の時点では幕式が中心であった事を伺わせる姿でもあります。

 

 (再び使用、側面行先)

 

 (杵築営業所にて、リア)

 

 この車の押し釦です。画像のように絵が描かれておりますが、かつてはこのような形が主流でありましたが、現在は見られなくなっているだけに、貴重なものではないかと思います。

 

 

 そんな特徴あります三菱エアロミディで杵築バスターミナルへとやってまいりましたが、ここからは今回撮影の所属車両をご紹介してまいります。尚、今回はナンバーを外しました廃車車両は掲載しません(ナンバーはついていても離脱したと思われる車は掲載します)のでご了承いただきたいと思います。

 

 (営業所内洗車場)

 

 

 まずご紹介しますのは、小型車両であります日野リエッセ(大分200あ・・84、KC-RX4JFAA)であります。

 

 この車は平成10年式、移籍当初は白地のカラーでありましたが、後に国東観光バスのカラーに塗り替わっております。当初は、国東営業所に所属しておりまして、現在はコミュニティバス「おでかけ号」の区間となっている所で活躍しておりましたが、現在は杵築営業所に転属しております。それでも、専用車日野ポンチョが検査時等は、国東へ行きまして「おでかけ号」に使用される場合もありまして、特にマニア間でも注目されております、毎週金曜日に運行されております国東~田深~上成仏間「上国崎線」でも使用する姿も見られております。

 

 この車の登録がわかる姿です。移籍前は島根県内で自家用として使用されていた車でありました。それが現在はこのように路線車両として使用されている訳ですので、かつての姿が見られるのもわかりやすくていいのではないかと思う所ではあります。

 

 

 次は、三菱ローザ(大分200あ・・28、KK-BE63CE)であります。この車は平成12年式との事でありますが、当初は以前のカラーであります白地に緑のラインが入ったカラーでありましたが、現在は赤・青ラインが入ったカラーに改まっております。この車も、各地の路線で運行される姿がありますが、画像のように日出町のコミュニティバスとしても運行されているようでありまして、小型である分そう言った形の使用には適しているようではあります。

 

 

 ここからは中型車両です。まずご紹介しますのは、富士重工6E架装のいすゞジャーニーLR(大分22か17-55、U-LR332J)であります。

 

 この車は平成4年式、元は大分交通に導入されていた車でありまして、この時この車を含めまして複数台の導入があっておりました。

 

 その後、国東観光バスに移籍しまして、国東観光バスでは杵築営業所に所属しておりまして、杵築バスターミナル~杵築駅・安岐方面へと運行されておりまして、30年以上経過する中でもまだまだ活躍の場が見られております。尚、国東観光バスにはやはり大分交通からの移籍車であります大分22か18-20も国東営業所で残存しておりますが、それぞれナンバープレートの位置が違うと言った点も見られております。

 

 (国東営業所所属、大分22か18-20)~令和3年撮影

 

 ちなみに、導入されました平成4年には後述のように富士重工では7E・8E架装車が製造されていながらも、いすゞジャーニーLRに関しましてはU-規制車まで6E架装車で製造を行っておりましたので、結果6E架装車での導入となっていたものでもありました。

 

 (「OK」ステッカー)

 

 (銘板)

 

 

 こちらは、富士重工8E架装の日産ディーゼルRM(大分22か18-36、U-RM210ESN)でありますが、この車は平成5年式で、こちらも大分交通から移籍した車でもあります。この車の特徴と言いますと、8E架装でも短尺車であるのが特徴でありますが、複数台所有していたこのタイプも今やこの車のみとの事で、貴重な域である事を伺わせております。

 

 この車のリアです。画像のように米粒テールが見られておりまして、こういう所からも古さを感じさせられます。それにしても、こうしたタイプも見られていたと言う所からも、富士重工架装車も奥が深い所でもありましょうか・・・。

 

 

 こちらの車は、大型路線車でもあります富士重工7E架装のいすゞLV(大分200か・607、KC-LV380L改)であります。

 

 この車は、前面窓下の小窓から神奈川中央交通からの移籍車である事がお分かりいただけますが、こちらも国東観光バスの前が大分交通でありまして、以下画像にもありますように、別府営業所に移籍導入後に「APU線」で使用されておりましたが、昨年夏に国東観光バスに移籍しておりまして、杵築~ハーモニーランド~暘谷駅間の路線で使用されております。

 

 (平成26年撮影)

 

 

 ここから2台は三菱エアロミディをご紹介します。まずは、短尺タイプのMJ(大分200か・964、KK-MJ26HF)であります。

 

 この車は元は南海バスからの移籍車でありまして、一度玖珠観光バスを経まして国東観光バスにやって来ておりました。玖珠観光バスと言いますと、過去には移籍車でありますエルガミオの短尺タイプも所有しておりまして、残念ながら廃車になっておりますが(廃車体はこの杵築営業所におります)、やはり、いわゆる他の事業者からの移籍車の存在は古い車ばかりのこの事業者にあって、注目される所ではありましょうか。

 

 

 次は、当ブログでも何度か掲載しておりますトップドア車であります、エアロミディ(大分22か18-29、U-MK117F)であります。

 

 (三菱バスクーラ、ステッカー)

 

 この車は、大分交通子会社の旧中津観光バス(現・大交北部バス)に新製導入されたうちの1台でありまして、他の3台とともに中津~日田間の特急便などで使用されておりました。しかし、平成12年に大分交通別府営業所へ転属しましたが、さらに現在の国東観光バス杵築営業所へ転属となっております。したがって、塗装も当初の中津観光バスの塗装→大分交通の赤塗装→そして現在の青ラインも入った塗装と変化が生じております。

 

 この車と言えば、やはり「杵大線」での活躍する姿はわすれられない所でありますが、運行休止となっておりまして、大分市内に入る事がなくなった事はやはり残念ではありましょうか。

 

 

 最後にご紹介しますのがいすゞエルガミオ(いずれもKK-LR233J1)であります。

 
 (大分200か・・60)

 

 (大分200か・・61)

 

 (大分200か・・62)

 

 これら車は、いずれも平成12年に大分交通でワンステップバスとして導入されておりまして、大分交通時代は以下画像のように大分市内などで活躍する姿も見られておりました。

 

 このうち、大分200か・・60に関しましては、国東観光バスに移籍する前は、鉄道線でありました別大線において活躍しておりました500形電車505号をモデルにしたラッピングが施されておりまして、画像からはわかりにくいですが、黄色のツートンカラーとなっている姿が見られておりました。しかも、台車までラッピングで再現しておりまして、かつての姿が偲ばされておりました。

 

 

 さて、今回杵築バスターミナルから杵築駅間は、その大分200か・・60に乗車しておりました。所で、国東観光バス運行便は、ICカード非対応路線でありますので、必ず乗車券・定期券以外は現金が必要であります。尚、「国杵線」と呼ばれます国東発着便のうち、平日のみ3往復運行されます大分交通運行便ではICカード対応路線でありまして、冒頭にありましたように休止が決まっております「国大線」で使用されております上の画像のいすゞエルガミオノンステップバスが使用されております。

 

 

 今回は、大分交通グループでもあります国東観光バスの杵築営業所に訪問しました話題をご紹介しましたが、この中で「大分22」と言う登録ナンバーがまだいると言う所からも古い車が元気な姿が見られている事を伺わせる所ではあります。それでも、そのほとんどが大分交通からの移籍車と言う事で、大分交通時代の姿を収めていた車も第二・第三の車生として歩んでいる事をも伺う事ができたのも良かったでしょうか。とにかく、所属車両の中には富士重工架装車が存在するなど初回登録からも30年以上になる車も存在する事業者である事には間違いありませんが、「その時」まで引き続き元気な姿を見せていただきたいものであります。

 

 (注)国東観光バス杵築営業所車庫画像は、許可を受けて撮影を行っております。