博多~小倉~大分~宮崎~宮崎空港間を運行しております特急「にちりんシーガイア」は、現在上下合わせまして2本で運行されておりまして、所要時間は約5時間40分かけまして運行されております。
この列車は、基本大分~宮崎方面間で運行されております、特急「にちりん」の博多駅発着列車として運行されているものでもありまして、宮崎市にあります「シーガイア」を愛称に付け加えてもいます。尚、博多~大分間には特急「ソニック」も運行されておりますが、それらの補完列車としての印象もあるのがこの列車の特徴でもあります。
運行本数に関しましては、先述のように上下合わせまして2本でありますが、日豊線では単線区間もある事などから所要時間もそれぞれ違っております。以前は約6時間と言う所要時間もありましたが、現在はその約5時間40分台で運行するに至っております。
使用車両は、いずれも南福岡車両区所属の電車が使用されておりまして、いずれも787系電車において運行されておりまして、現在は「2泊3日」の運用となっておりまして、この間に画像の「にちりん」や「ひゅうが」の運用に就くようにもなっております。
ちなみに、783系電車も運行されていた頃は、運用上最長「3泊4日」のスタートとゴールを担っておりまして、「にちりんシーガイア」宮崎空港行きの運行に就きますと「きりしま」も含めまして日豊線内の運用に入るため、最終日の運行に入るまでは帰って来る事ができない運用となっておりました。
そんな「にちりんシーガイア」でありますが、実はタイトルにもありますように日本一長い在来線の昼行特急列車でもあります。ここからはそれに関しまして詳しく皆様にご紹介してまいります。
それは、博多~小倉~大分~宮崎空港間は411.5キロと言う距離でありますが、「にちりんシーガイア」が日本一長い昼行特急列車となっておりまして、平成30年3月のダイヤ改正でこれまでの1位でありました画像の「(ワイドビュー)しなの」の大阪~名古屋~長野間(441.2キロ)に運行されておりました1往復が廃止(名古屋~長野間に短縮)された事から、結果「にちりんシーガイア」が最長距離と言う事になっております。
尚、「にちりんシーガイア」に次ぐ、日本で2番目に長い在来線の昼行特急列車は、キハ261系気動車で運行されております北海道の札幌~稚内間を結びます「宗谷」でありまして、運行距離は396.2キロとなっております。尚、この列車に関しましては気動車特急の中では最も長い距離を走る昼行特急列車でもありまして、特に冬季は雪害もありますので、そう言った気候に負けずに運行されてもいます。
それにしても、かつては日本一最も長い昼行列車としまして、大阪~青森間を運行しておりました「白鳥」の存在もありまして、運行キロ約1050キロ、所要時間約13時間と言う列車が存在していたものでしたが、その頃からしますと特急列車の運行形態も変わりましたので、大きく運行キロの短縮があった事も伺えております。
今回は、日本一長い距離を走る昼行特急であります「にちりんシーガイア」に関しましてご紹介しましたが、かつては現在日豊線内のみで運行されております「にちりん」も、現在の「きりしま」の運行区間も併せまして博多~大分~西鹿児島間533キロで運行されていた事さえもありましたので、それほど長い距離を運行していた事が伺えております。現在は先述のように運行形態自体も大きく変わった事もありまして411.5キロと短くなっておりますが、それでも日本最長距離となっております。本当に、かつてからしますと短くなったなとも思う所ではありますが、これからもこの形態で運行していただきたいと願う所であります。