NO.3025 所有車は全て純正車両です、「九州号」を運行する九州急行バス全所有車両紹介(後編) | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 前回より、九州急行バスの全所有車両に関しましてご紹介しておりますが、前回は日野セレガ・三菱エアロエースの所有車両をご紹介しておりました。

 

 福岡~長崎線「九州号」を運行します九州急行バスは、最近の「新型コロナウイルス」によります減便などもありまして減車されてもいましたので、所有車両は46台となっておりまして、うち日野セレガが4台、三菱エアロエースは6台となっております。

 

 しかも、いずれも2TG-規制車(日野セレガ、2TG-RU1ASDA 三菱エアロエース、2TG-MS06GP)であるのも特徴でもありまして、車両の若返りを図ってもいましたので、掲載車両も平成30年導入以降となっておりまして、それだけ若返りが見られていた事が伺えております。また、令和元年導入の三菱エアロエース、令和2年導入の日野セレガの4台が以下画像の白色LED行先となっておりまして、これまでの橙色LED行先としますと見た目も変わったのではないかとも思います。

 

 以下画像が、三菱エアロエースのフロント行先であります。キリッとしました「令和顔」と呼ばれるタイプの車で白色LED行先が導入されておりましたが、ここで前回ご紹介しておりませんでした登録ナンバーの中身をご紹介しますが・・・

 

 1  所属先(1・福岡 2・長崎)

 19 西暦の下2桁

 7  導入順

 

となっておりまして、これはこれからご紹介しますいすゞガーラの平成26年導入車以降の車でも当てはまる数字となります。尚、西鉄バスではメーカー別に社番を表す例もありましたが、こちらでは登録ナンバーで社番を出す形になっている事がお分かりいただけるのではないかと思います。

 

 

 ここまで、前回の内容をご紹介しましたが、今回後編では36台も所有車両がありますいすゞガーラに絞りまして皆様にご紹介してまいります。尚、一部車で離脱情報もありますが、その対象車もそのまま掲載します事をご了承ください。

 

 

 画像はいすゞガーラの車内であります。この車内は同じジェイバス架装車でもあります日野セレガにもあてはまる車内でもありますが、画像のように4列シートとなっております。尚、以前3列シート車とともに運行されていた頃は非公式側(進行方向右側)の通路側座席は発売されておらず満席時に通路側座席を使用する形となっておりましたが(3列では補助席として扱っていた部分のため)、全4列化された今ではそう言った事も解消に至っております。

 

 また、各座席コンセントあるいはUSBポートが設置されております。ちなみに、早くに導入されていた車ではコンセントは設置されておりませんでしたので、後付けと言う形となっておりますし、フリーWi-Fiも全車導入されております。

 

 (コンセント)~2018年導入車まで

 

 (USBポート)~2019年導入車以降

 

 

 では、今回は年代別にご紹介してまいります。まずは平成25年に導入されました3台(いずれもQRG-RU1ASCJ)であります。

 

 (長崎230あ・921)

 

 (長崎230あ・922)

 

 (長崎230あ・923)

 

 この3台が、現在の「九州号」専用車では最古参の域となっておりまして、いずれも長崎支社に所属しております。現在は廃車売却となりました平成24年に導入されました「セレガーラ」3台から4列シート・後部トイレ付の形となっておりますが、この導入車をはじめ以降の車もこのような形での導入へと至る事にもなります。尚、この導入では92*の希望ナンバーでありましたが、以降の車が先述の中身の形での希望ナンバーに変わる事になりました。

 

 

 次は、平成26年に導入されました車であります。いずれも形式はQRG-規制車ですので、QRG-RU1ASCJの形式でもでありますが、この年は4台が導入されておりました。

 

 (長崎230あ21-41)~世界遺産ラッピング

 

 (長崎230あ21-42)

 

 (長崎230あ21-43)

 

 (長崎230あ21-44)

 

 以上が、この年導入されました4台でありまして、いずれも長崎支社に所属しております。装備はこれまで通りの4列シート・トイレ付となっておりますが、長崎230あ21-41に関しましては「長崎から世界遺産を」とアピールするラッピングが施されておりまして、大浦天主堂や「軍艦島(端島)」などが見られております。

 

 (長崎230あ21-41、ラッピング前)

 

 

 次は、平成27年に導入されました車であります。この年より形式がQTG-規制車に改まっておりまして、形式もQTG-RU1ASCJとなっております。

 

 (長崎230あ21-51)

 

 (長崎230あ21-52)

 

 (長崎230あ21-53)~「壱岐っ娘」ラッピング(現在は解除)

 

 (長崎230あ21-54)

 

 この年も、引き続き長崎支社で4台が導入されておりまして、この時点でいすゞガーラの割合も多くなってきていた事がわかるのではないかと思います。この4台では、長崎230あ21-53におきまして、西日本車体(西工)02MC架装日産デイーゼルスペースアローで施されておりました長崎200か・567の後継として壱岐の蔵酒造の「壱岐っ娘」のラッピングが施されておりましたし、平成30年には長崎230あ21-52で安室奈美恵さんが引退する事に伴うラッピング「天神ユナイテッド」)も施されておりまして、注目を浴びていた年式の車たちでもありました。

 

 

 次は平成28年に導入された車であります、この年は、これまでの中では最も多い6台(いずれもQTG-RU1ASCJ)が導入されておりました。

 

 (長崎230あ21-61)

 

 (福岡230あ11-62)

 

 (長崎230あ21-63)

 

 (長崎230あ21-64)

 

 (福岡230あ11-65)

 

 (福岡230あ11-66)

 

 この年は、長崎支社に3台導入されておりましたし、福岡営業所にも3台平成24年以来の導入があっておりました。尚、前回もご紹介しましたように、現在福岡営業所に17台、長崎支社に29台の所属車両がいますが、現時点で営業所間の転属はなく、乗務員も長崎支社の車で福岡営業所の乗務員が乗務する事がありますし、逆に福岡営業所の車で長崎支社の乗務員が乗務する事がありますので、そう言った事もありまして転属と言った動きは見られないのではないかと思われます。

 

 

 次は平成29年に導入された車(形式、QTG-RU1ASCJ)であります。この年は前年平成28年を上回ります7台の導入があっておりまして、その分西工C-I架装車と言った古参車両の置き換えに貢献する事にもなります。

 

 (福岡230あ11-71)

 

 (福岡230あ11-72)

 

 (福岡230あ11-73)

 

 (福岡230あ11-74)

 

 (福岡230あ11-75)

 

 (長崎230あ21-76)

 

 (長崎230あ21-77)

 

 この年は、福岡営業所に5台、長崎支社に2台が導入されておりまして、先述のように西工C-I架装車と言った古参車両を置き換えております。ちなみにこの年は、西工92MC架装車とともに平成15年に最初に導入されました西工02MC架装車3台も廃車となっておりまして、ついに廃車のメスが02MC架装車にも刺される事にもなった年でもありました。

 

 

 次は、平成30年に導入された車であります(形式、QTG-RU1ASCJ)。

 

 (長崎230あ21-84)~「ぷるるん温泉」ラッピング(緑)

 

 (長崎230あ21-85)~「ぷるるん温泉」ラッピング(ピンク)

 

 この年は、長崎支社に2台のみの導入でありましたが、それ以外にも2TG-規制車の三菱エアロエースが4台導入された年でもありまして、この年は計6台が導入されるに至っておりました。

 

 これら2台は、令和元年に「ぷるるん温泉」ラッピングを施しておりまして、長崎230あ21-84が、長崎230あ21-85が長崎200か・767と同じピンクとなっておりまして、一時は青の長崎200か・764も含め3色が揃っておりましたが、2台の廃車売却に伴いまして現在は2色のみが見る事ができております。

 

 (長崎230あ21-85)~ラッピング前

 

 

 次は、平成31年に導入されました車であります。この年からは2TG-規制(2TG-RU1ASDJ)となっております。

 

 (長崎230あ21-91)

 

 (長崎230あ21-92)~現在は「マイルート」ラッピング(貼付前)

 

 (長崎230あ21-95)

 

 (長崎230あ21-96)

 

 この年は、長崎支社のみ4台が導入されておりましたが、福岡営業所にも日野セレガが2台(福岡230あ11-93・福岡230あ11-94)、上の画像の「令和顔」三菱エアロエースが2台(福岡230あ11-97・福岡230あ11-98)が導入されておりましたので、これらを合わせまして計8台の導入が行われておりました。この導入に伴いまして、西工02MC架装車の三菱車が全廃となりましたし、日産デイーゼル車も廃車がさらに進む事にもなりました。

 

 この導入車からは、画像の非常ブレーキボタンも装備するようになっておりまして、安全対策も強化されております。やはりQTG-規制と違う所でもありますので、そう言った最新技術の車を導入する事で安全である事をアピールしているようにも思う所でもあります。それが更新ペースが早い事にも関係してくる所でもありますが・・・。

 

 

 そして、令和2年には4台導入されておりまして、引き続き2TG-規制車(2TG-RU1ASDJ)での導入となっております。

 

 (長崎230あ22-01)~画像なし

 

 (長崎230あ22-02)

 

 この年は、日野セレガ2台(長崎230あ22-03・長崎230あ22-04)とともに2台が長崎支社に導入されておりまして、この年の導入は4台となっております。この導入では日野セレガとともに白色LED行先となっているのが特徴でもありまして、現時点ではこの年導入ならではな姿も見られております。尚、この導入に伴いまして西工02MC架装車が全廃、また、LKG-規制三菱エアロエースも廃車売却されておりまして、これによりまして全車4列シートがによる運行に変わる事になりました。

 

 

 その後は、「新型コロナウイルス」による減便などもありまして、九州急行バスからは5台の車両が姿を消しておりまして、このうちの3台がいすゞガーラでありました。さらに2台では、初代「ぷるるん温泉」ラッピングでもありますパウダールーム付きいすゞガーラ各2台が廃車売却となりまして、現在はパウダールームを撤去、座席を増設しましていわくにバスに移籍、岩国~広島線で第二の車生を送っております。

 

 

 そして令和5年、3年ぶりの新車が福岡営業所・長崎支社に導入されておりまして、いずれもいすゞガーラ(2PG-RU1ASDJ)のみ4台の導入となっております。

 

 (福岡230あ12-31)

 

 (福岡230あ12-32)

 

 (長崎230あ22-33)~画像なし

 

 (長崎230あ22-34)~画像なし

 

 この間には、「新型コロナウイルス」とともに、「セレガーラ」のエンジンを供給します日野自動車のエンジン不正問題もありまして、その分長く新車導入があっておりませんでしたが、ようやく福岡・長崎2台ずつで導入を行うに至っております。尚、そういった問題もありまして、これら車の形式は2PG-RU1ASDJとなっておりまして、令和2年まで導入された車とは形式が異なっております。

 

 

 前回・今回と2回にわたりまして、九州急行バスの現有車両計46台をご紹介してまいりましたが、車両の置き換えサイクルが早かった事もありまして、車両の若返りが見られていた事が伺えるのではないかとも思いますし、減便による減車の影響も見られていたようではありますが、それでも安全面にも十分特化している事も伺えますのでわからなくもないでしょうか。そんなこの九州急行バスが運行します「九州号」は、乗り換えが必ず生じます西九州新幹線と言うライバルの存在がありますが、やはり乗り換えがないと言うのが売りにはなっておりますので、これからも安全に福岡~長崎間を運行していただきたいものであります。