NO.3024 所有車は全て純正車両です、「九州号」を運行する九州急行バス全所有車両紹介(前編) | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 西鉄グループでもあります九州急行バスが運行しております、福岡~長崎線「九州号」は、昭和41年に運行を開始しておりまして、今年運行開始から58年になろうとする事業者であります。

 

 その九州急行バスは、同年に沿線事業者であります、西日本鉄道(西鉄)・昭和自動車(昭和バス)・西肥自動車(西肥バス)・祐徳自動車(祐徳バス)・長崎県交通局(長崎県営バス)の出資で誕生しましたバス事業者でもあります。実際に、当初の運行路線が国道3号~国道34号の一般道を運行しておりまして、各事業者のエリア内に乗り入れまして運行されていた事が出資事業者としての姿を見せているのではないかと思います。

 

 この「九州号」は、後に高速道路の開通に伴いまして、徐々に乗せ換えられた事もありまして、現在は・・・

 

 福岡都市高速~九州自動車道~長崎自動車道~長崎バイパス及び長崎出島道路

 

を経由するルートで運行されておりまして、長崎自動車道の鳥栖~長崎多良見間開通後にも運行されておりました佐賀駅経由や、多久聖廟(廃止)・武雄北方インター(廃止)・東そのぎインター(休止)・大村木場各バス停などを経由します各停便も廃止されておりまして、現在は・・・

 

 スーパーノンストップ 昭和町経由・出島道路経由・大村インター~昭和町経由
 嬉野・大村・諫早各インター経由
 福岡空港国際線・嬉野・大村・諫早各インター経由
 福岡空港国際線・嬉野温泉・嬉野・大村・諫早各インター経由

 

の各系統が存在しております。

 

 運行本数は、「新型コロナウイルス」流行前は平日56往復・土日祝日59往復が存在しておりましたが、その後「新型コロナウイルス」による需要減、その後の乗務員不足などもありまして、現在は平日36往復・土日祝日43往復まで減っておりまして、後述のように車両の減車も見られております。 


 

 その車両も変化が起きておりまして、これまでは西日本車体(西工)S型、それに代わりましてC-I架装車でありましたが、近年は純正タイプに変わっておりまして、ジェイバス架装の日野セレガ・いすゞガーラ、三菱エアロエースと言った車に変わっております(詳しくは後述)。

 

 サービス面でも、かつては音楽などのマルチステレオやBSテレビのサービスも行っておりましたが、現在は全車後部トイレの4列シート車となっておりまして、サービス面の簡素化が見られておりますが、それでもコンセントあるいはUSBポートが設置されておりますし、Wi-Fiも全車導入されておりまして、車内でのインターネットを楽しむ事もできるなど改善も見られております。

 

 (いすゞガーラ車内)

 

 (コンセント)~USBポートの場合もあります

 

 

 さて、今回と次回にわたりましてご紹介しますのは、これまで私が撮影しておりました、九州急行バスの現有高速車両を皆様にご紹介してまいります(前編、三菱ふそう・日野車 後編、いすゞ車)。尚、車によりましては現時点まで収めていない車も数台ありますが、それに関しましてはご了承いただきたいと思います。

 

 

 近年の九州急行バスでは、令和2年までは毎年のように新車導入があっておりましたので、それに伴いまして様々な車も姿を消しておりました。以下画像が西工02MCC-I架装車でありますが、かつては三菱ふそうでの導入でありましたが、後に画像の日産デイーゼル車(いずれもPKG-RA274RBN)の導入に変わりまして、令和になりましても活躍する姿が見られておりましたが、これらは全廃となっております。

 

 (福岡200か18-44)

 

 (長崎200か・567)~「壱岐っ娘」ラッピング

 

 この中には「九州号」50周年のラッピングを施した車(長崎200か・438)も存在しておりました。このラッピングも、期間限定であったようでしたが、好評であった事から令和元年に廃車になるまでこのラッピングを維持しておりました。

 

 また、平成23年に導入されました最初の純正車両でありました三菱エアロエース2台(LKG-MS96VP)も令和2年に廃車売却されておりました。この車は、当初は3列シートでありましたが、後に4列シートに改造されるも、中央非公式側にトイレが設置されていた事が仇となりまして、わずか9年で九州急行バスを去っております

 

 (長崎200か・696)

 

 (長崎200か・697)

イメージ 6

 

 さらに、九州初のパウダールーム付き高速車として導入されておりましたいすゞガーラ2台(LKG-RU1ESBJ)も同じく令和2年に廃車売却、これらは現在パウダールームを撤去していわくにバスに移籍、岩国~広島線の高速車として第2の車生を送っております。これら車の九州急行バスとしての末期には嬉野温泉ぷるるん温泉ラッピングを施しておりまして、嬉野温泉の宣伝に一役買っておりました。

 

 (長崎200か・764)

 

 (長崎200か・767)

 

 

 そう言った事もありまして、現在の所有車両は46台、福岡営業所に17台・長崎支社に29台が所属しているようでありまして、日野セレガが4台、三菱エアロエースが6台、そしていすゞガーラが36台と言う陣容となっております(注)

 

 

 では、先述のように今回は日野セレガ・三菱エアロエースに限りましてご紹介してまいりますが、まずは日野セレガからご紹介してまいります。

 

 

 同じジェイバス架装車でありますいすゞガーラが36台も所有しているのに対しまして、日野セレガはわずか4台のみの所有でありまして、福岡営業所・長崎支社に2台ずつが所属しております。また、令和元年・令和2年と導入していたため、形式はいずれも2TG-RU1ASDAでもありまして、これら車はUSBポートが設けられております。

 

 (令和元年導入、福岡230あ11-93)

 

 (同、福岡230あ11-94)

 

 (令和2年導入、長崎230あ22-03)

 

 (同、長崎230あ22-04)

 

 尚、令和2年導入車は行先表示器が白色LED行先となっているのが特徴であります。これは後述の三菱エアロエースにも関わる部分でもありますが、やはり橙色としますとこちらの方がわかりやすくていいのではないかとも思います。

 

 (長崎230あ22-03の側面行先です)

 

 

 次は、三菱エアロエースであります。このエアロエースは平成30年に4台、令和元年に2台が導入されておりまして、令和元年導入車は上の画像・以下画像の白色LED行先を初めて導入した車でもありました。尚、いずれの車も7700CCのコンパクトエンジンを搭載、ミッションもシフトパイロットを装備している事もありまして、形式はいずれも2TG-MS06GPでありますし、USBポートも設置されております。

 

 まずは、平成30年導入車からご紹介します。上の画像のLKG-規制車以来7年ぶりに導入しましたこれら車は、スタイルはこれまでのスタイルとは変わらないものの、先述の姿を見せておりますので、これまでとは違った所が見られております。また、登録ナンバーも11-86に関しましてはで登録されておりまして、これは既に」・「」が存在していた事に伴うものでもあります。

 

 (福岡230あ11-81)

 

 (福岡230あ11-82)

 

 (長崎230あ21-83)

 

 (福岡230う11-86)

 

 

 そして、現在のスタイル「令和顔」で導入されました令和元年導入の2台でありますが、いずれも福岡営業所に所属しております。上の画像の旧スタイルとしますとキリっとした目つきであるのが特徴でもありますが、そう言った車も九州急行バスでは存在しております。本当に、見ていてよりかっこよさが出ている事もお分かりいただけるのではないでしょうか。尚、これらはでの登録でありまして、先述のように「あ」の登録は前に別の事業者で取得していた事に伴うものでもあります。

 

 (福岡230い11-97)

 

 (福岡230い11-98)

 

 

 今回は、九州急行バスの所有車両の前編として、日野セレガ・三菱エアロエースに限りましてご紹介しましたが、いすゞガーラの割合が多い中でもこの2車種の存在が目立っているのが伺えるのではないかとも思います。しかも、実際10年前後と車両の更新も早い上に、近年では減便に伴う減車もありまして、古い車が廃車売却になる分より若返っている印象さえも感じさせる所でもありますが、同じ仲間ではある以上、いつまでも元気に走っていただければと思う所です。次回後編では、最も多い36台も所有しておりますいすゞガーラに限りましてご紹介しますので、次回後編もご覧になっていただきたいと思います。

 

 (注)所有車両・台数は、ネットサイトやSNS等を参考にしております。