NO.2991 乗車した日(平日)は全車自由席での運行でした、豊肥線特急「あそぼーい!」乗車記録 | コウさんのコウ通大百科 PART3

コウさんのコウ通大百科 PART3

在住する九州を中心に、鉄道・バスを中心としました記事を毎日更新しております。
(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 当ブログでは、NO.2988 から3回に分けまして、1月22日に熊本~八代間で運行されました「SL人吉」の団体臨時列車の乗車の模様をご紹介しました。

 

 この「SL人吉」の団体臨時列車は、JR九州トラベルデスク主催で運行されていたものでありまして、往路でDE10形ディーゼル機関車が先頭に立ちました、JR九州トラベルデスクの追加募集で参加されていた方向けの熊本→八代間、そして今回ご紹介します復路の八代→熊本間でありまして、もちろん先頭は58654号が務めておりました。

 

 車内も上の画像2のようなフリースペースがありましたり、座席も布製座席があれば革製の座席もあったりと、様々な所が見られていたのが印象的でした。私自身も、前身の「あそBOY」時代約30年ぶりの乗車でもありましたので、ここに来て乗車に至れた事はよかったかなと思う所でしょうか。

 

 そして、これが最後の乗車になるようでしたので、ちょうど休みでもあった事から、何としてでも乗車しようと思いまして購入・乗車に至ったほどでした。確かに今回乗車が八代→熊本間と本来の運行区間よりは短かった事に関しましては仕方がありませんでしたが、それでもSLに乗車できただけでもよかったのではないかと思っております。

 

 

 さて、今回ご紹介しますのは、「SL人吉」団体臨時列車に乗車しました同じ1月22日に、本来でしたら全車指定席で乗車する事ができない特急列車が全車自由席のお得な運行を行っておりまして、この日その列車にも乗車する事ができておりましたので皆様にご紹介してまいります。

 

 この列車は、豊肥線の熊本~大分・別府間で運行されております、特急「あそぼーい!」でありまして、上の画像にもありますようにキハ183系1000番台気動車で運行されております。

 

 当初は、「SL人吉」で運行されております上の画像の8620形58654号+50系700番台客車で運行されておりましたSL「あそBOY」、その後キハ58系気動車で運行されておりました「あそ1962」の後継として熊本~宮地間で運行されておりましたが、「熊本地震」で豊肥線が寸断された時には臨時運行で博多~門司港間や博多~ハウステンボス間、また現在は「熊本豪雨」で寸断されております肥薩線でも運行されておりまして、博多~人吉間で臨時運行された事もありましたが、豊肥線が全線再開している現在は「九州横断特急」の兼ね合いもありまして熊本~大分・別府間で運行されております。

 

 この列車に関しましては、これまでも当ブログでもご紹介しておりましたが、キャラクターでもあります「KURO」ことあそくろえもんの姿が各所に見られておりますし、後述のように親子シートでもあります「白いくろちゃんシート」などが見られておりまして、こうした所から「子供むけの特急列車」であると言ってもいいかとも思います。

 

 また、キハ183系1000番台気動車にとりましても、

 

 オランダ村特急ゆふいんの森2世シーボルト→ゆふDX(古代漆色黄色)→あそぼーい!

 

と変化しておりまして、この気動車にとりましても5つの列車を運行してきている事がお分かりいただけるのではないかと思います。

 

 そんな「あそぼーい!」は、時刻表にも記載されてもいますが、本来は全車指定席で運行されている列車でありますが、平日にキハ185系気動車で同区間・同時刻で運行されております「九州横断特急」との運用の兼ね合いもありまして、この「あそぼーい!」が1月の平日から全車自由席で運行されておりまして、以来、2月22日までの平日はその形態で運行されております。

 

 

 さて、今回は肥後大津駅から熊本駅まで「あそぼーい!」に乗車します。この乗車に先立ちまして、熊本駅で乗車券・特急券を購入しておりましたが、これはクレジットカード払いに伴い事前購入したものでした。それにしても、乗車券が480円、特急券が500円ですので、特急券の額が上回っている事がお分かりいただけます。

 

 

 購入しまして、熊本駅から肥後大津駅まで817系電車に乗車しましてやってまいりました。こちら熊本→肥後大津間に関しましては、「SUGOCA」区間でもあった事からICカードで乗車しておりました。

 

 (VT516編成)~その下の画像は熊本地区を表す「緑CT」

 

 今回乗車しましたVT516編成車内です。画像のように従来の座席を横に向かせたロングシート改造がなされておりますが、これによりまして定員増につながってもいます。尚、現在熊本車両センターの817系電車は、令和4年9月改正に伴いまして、画像のVT516編成以外にVT501・VT512・VT1507各編成の3編成しかおらず、それ以外の編成は821系電車の熊本車両センター転属・運用拡大に伴いまして鹿児島車両センターに転属しております。

 

 (転換シート→ロングシート化座席)

 

 

 さて、「あそぼーい!」の乗車時間が迫ってまいりまして、17時55分に肥後大津駅2番ホームに入線してまいりまして、私自身乗車を果たす事にもなります。実際に、座席表示も「自由席」と表示されてもいまして、この列車が自由席で運行されている事を伺わせておりました。

 

 (「自由席」の座席表示)

 

 

 私自身、実は「あそぼーい!」に乗車しまして移動するのは初めてでありまして(過去に車内に入った画像はありましたが、撮影するだけで移動はしていませんでした)、このキハ183系1000番台気動車としても長崎地区を運行しておりました「シーボルト」以来の乗車でもありました。今回は4号車から乗車しましたが、展望スペースへは「KURO」ののれんをくぐりますと、その下の画像のような姿が見られております。

 

 (4号車・展望スペース)

 

 上の画像のように、自由席である事もありまして、残念ながら座席は埋まっておりました。やはり、一番人気の所でもありますので、そう思いますと仕方がない所ではありましょうか。

 

 

 そこで、車内を収めて回っておりましたが、車内各所には画像のように「KURO」のイラストが見られております。よく見ましてもかわいい姿が見られている事がわかりますが、これが子供さんにも愛される事につながっている事には間違いないのではないでしょうか。

 

 (ネズミ?にドーナツをやる「KURO」)

 

 (青鳥とネズミ?と「KURO」)

 

 (体操をする「KURO」)

 

 (吠える「KURO」)

 

 

 「あそぼーい!」の座席です。画像は2号車の座席でありますが、デザインされました水戸岡鋭治氏ならではのシート柄が見られている事がお分かりいただけます。

 

 また、こちらは同じ2号車のボックスシートの部分ですが、こうした座席も実際に見られております。やはり、家族で利用される方もいらっしゃいますので、こうした場合には適していると言ったもいいのではないでしょうか。

 

 こちらは、同じ2号車のフリースペースであります。木製のチェアがあるスペースであるのがわかりますが、このスペースは壁紙が黒色である事から、洞窟の隠れ家を意識しているそうでありまして、細かい演出も見られている事がわかります。

 

 

 さらに、こちらは3号車の「白いくろちゃんシート」と呼ばれます親子シートであります。従来のシートよりもかさ上げしてしてあるシートは、通路側が大人、窓側が子供さんが座られるような策が取られているのが特徴でもありますが、このシートの形状自体が転換シートでもありますので、向きを変えても窓際に子供さんが座られるようにしているという水戸岡氏の演出ぶりには正直驚かされる所ではなかったでしょうか。

 

 「白いくろちゃんシート」の所には、木のプールも備えておりまして、木とたわむられる事ができております。尚、この運行時(平日)は使用できない状態でありましたので、その注意書きも見られておりました。

 

 

 こちらは、1号車にありますカウンターでありますが、「KURO」のぬいぐるみやおもちゃ類などを展示している姿が見られております。それにしても、木のおもちゃも良くできている事がわかるのではないでしょうか。

 

 

 そして、1号車の展望スペースへとやってまいりました。こちらでは空席も見られておりましたので、武蔵塚駅から熊本駅間はこちらに座って夜の車窓を眺めてもいました。

 

 所で、よく見ますと「KURO」の姿がカーテンからも見られている事がわかります。こんな細かい所まで見る事ができておりますので、かなり手が込んでいる事もわかるのではないでしょうか。

 

 

 こうして、肥後大津駅から34分、「あそぼーい!」は熊本駅に到着しました。以下画像は前の方が降車された後に収めたものでしたが、大分方となりますと画像の姿となりますので、正直明るい時にも乗車したいなとも思ったほどでした。尚、この日の乗車は、大変腰の低い車掌さん曰く約120名ほどの乗車があっていたそうでありまして、平日でも多くの乗車が見られていた事がわかるのではないでしょうか。

 

 

 降車しまして、「白いくろちゃんシート」などが備えられております3号車の部分を収めておりましたが、この号車では多くの「KURO」の姿が見られております。尚、この「KURO」も4両全体で101通りあるそうでありまして、まさに「101匹のワンちゃん」の印象さえも感じさせる所でもありましょうか。

 

 こちらは2号車でありますが、「2」と書かれた横に囲んだ「KURO」が見られております。この姿からも「あそぼーい!」のキャラクターとしての印象が見られているようにも思います。

 

 (別の位置)

 

 

 そして、4号車の方に戻ってまいりました。既に乗客の降車も終わっておりましたが、家族で乗車されていた方などが記念撮影されている姿も各所で見られておりまして、車掌さんがシャッターを押されたりもしておりました。先述のように、その車掌さんも大変腰の低い方でして、到着前には私も含め一人一人に「ありがとうございました」とおっしゃったりもしておりましたが、こうした車掌さんがいらっしゃるだけでも安心する所ではないかとも思う所でした。

 

 

 今回は、乗車時全車自由席で運行されておりました、特急「あそぼーい!」に肥後大津駅から熊本駅まで乗車した模様をご紹介しましたが、「SL人吉」が「あそBOY」以来約30年ぶりに対しまして、この「あそぼーい!」も「シーボルト」以来約20数年ぶりの乗車でしたので、変わりましても同じ系列の車両に再乗車できていたのが良かったのではないかと思っております。まさに、ちょうど来熊していた時だからこそできていた訳でしたので、まさに「乗り得」でもあったでしょうか。ご覧の皆様も、全車自由席の期間も今月22日までではありますが、まだ利用できる方は利用していただきたいですし、できない方も指定席でも乗車していただければとも思っております。