NO.2989 1.22「SL人吉」団体臨時列車乗車記録(その2、八代駅での車内及び車外撮影編) | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 去る1月22日にJR九州トラベルデスク主催で運行されました、8620形蒸気機関車58654号と50系700番台客車で運行されております「SL人吉」団体臨時列車の乗車記録に関しましてご紹介しておりますが、その1の前回ではこれまで私が収めました「SL人吉」の記録、そして八代駅入線編に関しましてご紹介しておりました。

 

 この「SL人吉」は、3月22日の定期運行を持ちまして運行を終了する事になっておりまして(正確には翌23日の特別運行で運行終了)、この理由も、100年以上に渡りまして運行してきた事に伴う老朽化や部品調達が難しくなっている事が理由との事でありまして、この運行している姿もあと1ヶ月ほどと言う事になっております。


 私自身も、平成21年の再復活より運行している姿を収めてきておりましたが、現在は「熊本豪雨」によりまして寸断されております肥薩線、そして現在は鹿児島線と運行しておりますこの列車の雄姿の姿がより美しく感じさせられる所ではないでしょうか。特に、上の画像のように黒煙を上げて走る姿が特にかっこいいとも思う所でもありましょうか。

 

 さて、この回では後半では以下画像のように八代駅入線編をご紹介しましたが、この熊本→八代間の運行はJR九州トラベルデスクの追加募集で参加されていた方向けでありまして、やはりDE10形ディーゼル機関車(1207号機)が先頭、最後部に58654号がありましても、堂々としている姿には変わりありませんので、この存在は大きいと言ってもいいかとも思う所でしょうか。

 

 

 ここまで、前回の模様をご紹介しましたが、今回は八代駅におきましての発車までの模様を、車内画像とともに皆様にご紹介してまいります。

 

 

 八代駅到着直後の「SL人吉」の団体臨時列車でありますが、現在普段が熊本~鳥栖間でありますので、久しぶりに熊本駅より南の区間をこのような形で運行されておりました。本来でしたら、「人吉」と言う名からもわかりますように、八代駅から肥薩線に入りまして人吉駅まで運行される訳ですが、先述のように八代駅より南の区間は「熊本豪雨」で大きな被害を受けておりますので、この八代駅で折り返しとなる事に関しましては致し方ない所ではありましょうか。この時には、プレートやスタフ(運行時刻表)を収めておりましたが、時刻からも熊本駅から八代駅まではノンストップであった事がお分かりいただけます。

 

 (スタフ)~熊本→八代間はノンストップです

 

 

 到着しますと、すぐに「撮影会」が発車前まで行われます。この時も、記念写真を収めるために多くの方々が58654号の周りにいらっしゃいまして、様々な姿を収める姿が見られておりました。

 

 (煙突部)

 

 

 私自身も、上の画像の煙突部を収めた後に正面に移りまして、めったにやらない縦画像で、スマートフォンで収めておりました。周りの方を写り込まないためにはこのような形で収めるのが一番だと思いまして収めておりましたが、横向きよりも堂々としていいのではないでしょうか。

 

 こちらは、NO.2987でもご紹介しました、熊本貨物駅→八代駅間で運行されておりました4099レの入換を終えまして、4096レ発車前まで休んでおりましたED76 81号機との辛うじての2ショットであります。その回でもご紹介しましたように、九州内のED76形電気機関車では最若番・最古参にあたりますが、九州内の機関車最古参が58654号機ですので、まさに「最古参」と呼ばれる車両とのショットが収められたのはよかったでしょうか。

 

 

 場所を移りまして、熊本→八代間を牽引してきました、DE10 1207号機であります。この機関車も、復路では補機としての役割も果たしておりますし、機回しをしなくてもいいメリットにもつながってもいますが、100年を超えます58654号でもありますので、後押しをするなど、そのような形で支えている事も間違いないのではないかと思います。

 

 (八代駅に隣接します製紙工場の煙突との絡み)

 

 

 さて、ここからは乗車しまして、車内画像をご紹介してまいります。

 

 私自身、50系700番台客車に乗車は、今から30年以上前の中学生の頃に「あそBOY」時に乗車を果たした事がありましたが、この時の画像は収める事はありませんでした・・・。それ以来の乗車でしたが、シートは変わっておりますが、電灯など天井部の姿はかつてのウエスタン調の名残を残していたようにも思います。

 

 (画像は3号車)~奥が後述のフリースペースになります

 

 シートは、革あれば布もありまして、かつカラーも布・革で各2種類(布、 革、黒・ワインレッドがありまして、座る位置によって座席の特徴も違っております。尚、「あそBOY」時代は青地のシート、テーブルは今みたいにレトロ調のこげ茶色ではなく、茶色の形となっておりました。

 

 (1号車、黒色の革シート)

 

 (同、茶色の布シート)

 

 (2号車、緑色の布シート)~写りで青くなっています

 

 

 こちらは、フリースペースとなっております、3号車の展望ラウンジであります。ここには椅子が見られておりますが、奥にあります小さい椅子はキッズチェアでありまして、子供さんにも展望できるような策が取られている事がお分かりいただけます。

 

 このラウンジの椅子には、布地のモケットが入った椅子となっておりまして、複数名の方がそれぞれ座る事ができております。こうして見ましても、特にその下の画像の椅子が高級感を与えているようにも感じさせられます。

 

 ちなみに、令和2年に運行されておりました、上の画像1にもありますSL「鬼滅の刃」では、これら布地が交換されておりました。よく見ましても、長椅子の場合でしたら、登場人物の「胡蝶しのぶ」が身に着ける羽織の柄が見られておりましたし、

 

 もう一つの椅子では「竈門禰豆子」が身に着けるピンクの着物の柄が採用されておりまして、細かな所で「鬼滅の刃」・「無限列車」としての姿を見せておりました(いずれも車外より撮影)

 

 

 また、この3号車では先頭に58654号機の姿がありましたが、「58654」のプレートの下には昭和63年の復活時のプレートが見られておりました。ここには、一度廃車となりました昭和50年までの記録がありましたが、走行キロも334万キロであったとの事でありまして、地球約84周も回っていたと言うのも驚きではなかったでしょうか。

 

 (プレート)

 

 

 さて、発車5分前となりまして、一旦外に出まして、なかなか収められませんでした先頭部の姿を収めに行っておりましたが、この時には機関助士の方が石炭をくべる姿を収めました。よく見ましても、火室では火がよく出ていたようでありまして、後述のように煙突からもモクモクと煙が出ていた形につながっていた事がわかるのではないでしょうか。

 

 実際に、煙もよく出ておりまして、この姿からも発車が迫っている事がわかる姿ではないかと思います。やはり、上の画像にもありますように、八代駅到着時には煙もそんなに出ていませんでしたので、発車が迫る事で、上の画像のように機関助士の方が石炭をくべていた分、このような姿になるのもわからなくもないでしょうか。

 

 そう言った事もありまして、ホームでは煙が充満しておりました。そのため、真っ白な姿がよりそうなっている事を伺う事ができている事もわかります。私も、この後発車が迫りましたので乗車、熊本駅へと北上する事にもなります。

 

 

 今回は、「SL人吉」の団体臨時列車の話題のその2として、八代駅での発車前の車内外撮影編をご紹介しましたが、ようやくここに来て初乗車を果たしてもいましたが、かつてのSL「あそBOY」の頃を知る者としても、名残は見られながらも「SL人吉」としての姿が見えていたようにも思います。やはり、革張りのシートも採用している一部車両もある訳ですので、ウエスタンからレトロへの様変わりも見られていたのもわかりますし、ようやくここに来て乗車を果たしてもいた訳ですが、変貌ぶりも見られてよかったです。次回最終回となりますその3では、熊本駅までの乗車の模様をご紹介しますので最終回もご覧になっていただきたいと思います。