当ブログでもこれまでもご紹介しておりましたように、産交バスが運行しておりました熊本~人吉線「ひとよし号」は、令和2年7月末をもちまして廃止となりまして、熊本から人吉間へは現在は熊本~宮崎線「なんぷう号」、熊本~鹿児島線「きりしま号」が大きな利用手段となっております。
この「ひとよし号」とは、平成26年9月30日に一度廃止されておりましたが、平成31年4月より運行本数は1往復ながらも運行されるに至っておりまして、4列シートの三菱エアロバス(熊本22か32-91、KC-MS829P)や、3列シートの日野セレガ(熊本22か31-12、KC-RU3FSCB)が産交バス人吉営業所に転属の上でこの路線に使用されておりました。
この運行形態では、「ひとよし号」1往復に加えまして、画像のように熊本市内~熊本空港間の「熊本空港リムジンバス」としても運用に入っておりまして、実際に活躍する姿も見られておりました。しかも、時には3列シートも運用に入る事もありましたので、もしもその場合では乗り得でもあったようでありました。
しかし、元々から利用者が少なかった事もありまして、同年6月に7月末の運行をもちまして廃止となる事が決まっておりましたが、7月に人吉市内などで発生しました「熊本豪雨」によりまして、運行を担当しておりました上の画像の産交バス人吉営業所(人吉産交)が水没する車両まで発生するほどの被害を受けておりまして、この中には専用車でありました三菱エアロバスや日野セレガも被害を受けていた事もありまして災害以降は運休となりまして、そしてそのまま運行は終了、専用車両も残念ながら廃車へと至ってしまっておりました。
【令和2年12月撮影】
(熊本22か32-91であった車)
(熊本200か・686(日野U-RJ3HJAA)の後ろに熊本22か31-12であった車)
上の画像でもありますように、この訪問時にも、人吉産交には専用車でありました2台が駐車しておりました。しかし、画像からもわかりますようにナンバープレートは取られておりますし、方向幕も抜かれておりましたし、車体には浸水して走行不能となった事をを表すものが記載されておりまして、本社があります熊本へは運ばずにこの地で全うしてしまっていた事が伺わせておりまして、その後解体場所まで営業所からレッカー移動されております。
さて、今回ここからご紹介しますのは、その「ひとよし号」の「きりしま号」の廃止に伴いまして、熊本~人吉間を短縮した形で運行されるようになりました平成16年から、一度廃止される事になりました平成26年までのいわゆる第二期の記録に関しまして皆様にご紹介してまいります。
元々この「ひとよし号」は、昭和30年代より国道経由で運行されておりまして、その後高速道路経由に載せ替えまして運行されておりました。しかし、熊本~鹿児島線「きりしま号」の増便に伴いまして、「ひとよし号」は減便を繰り返しまして、平成4年に一度廃止されましたが、今度は平成16年に九州新幹線開通によります「きりしま号」の廃止に伴いまして、熊本~人吉間を短縮した形で運行されておりまして、この「ひとよし号」では、当初は4往復で九州産交バス・産交バス運行で熊本~人吉産交間で運行されておりました。
この頃の「ひとよし号」使用車両のうちの1台であります。他にも、これまで「きりしま号」で使用されておりました3列シート車や、元「ひのくに号」に使用されていた「青十字塗装」の4列シート車など、他の路線に使用されていた3・4列シート車が使用されておりました。
しかし、「なんぷう号」各停便が人吉産交に乗り入れなくなった後も利用者減によりまして減便されまして、さらに「きりしま号」は平成21年に九州産交バス運行で再び復活(当初は愛称なし)、現在は鹿児島交通・南国交通も運行会社に加わっておりますが、その代わりに「ひとよし号」は減便を繰り返しまして、一時期は以下画像のように多良木発着でも1往復運行されておりました。