NO.2963 コウ通大百科総括2023(バス編) | コウさんのコウ通大百科 PART3

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在住する九州を中心に、鉄道・バスを中心としました記事を毎日更新しております。
(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 いろいろありました2023年・令和5年も間もなく終わりを迎えます。

 

 この交通関係も、4月に「新型コロナウイルス」が5類に移行しましてからは各地へ足を運ばれる方も多くいらっしゃいまして、中には「4年ぶりの帰郷」を果たされた方もいらっしゃるのではないかと思いますが、それだけ鉄道・バス、さらには飛行機・船、そしてマイカーを使いましての移動も見られている事が伺わせているようであります。

 

 私自身に関しましては、仕事等や、6月には自身初の入院もありまして、遠征と言うのは5月に宮崎県、9月に鹿児島県へ足を運んで以外は北部九州5県・山口県を中心とした各地へ足を運ぶ程度でもありましたが、それでも様々な話題を提供する事ができたのではないかとは思っておりますし、当ブログの更新もほぼ毎日更新する事ができてもよかったかなとも思っております。

 

 

 さて、今回も大みそか恒例となりました総括の話題を、最も多く更新しました鉄道・バス編に絞りながらご紹介してまいりますが、今回この記事ではバス編をご紹介してまいります。

 

 

 私自身が選びました、バス編のランクは以下の通りであります。

 

 1位 乗務員不足深刻化

 2位 富士重工ボディ各地で姿消す

 3位 JR日田彦山線BRT化により再開通

 

 

 まずは、「JR日田彦山線BRT化により再開通」であります。ご覧の皆様の中では「日田彦山線」ですので鉄道だろ?と思われた方もいらっしゃったのではないかとは思いますが、添田駅~夜明駅間に関しましては、平成29年7月に福岡県を中心に発生しました「九州北部豪雨」におきまして大変大きな被害を受けまして、JR側が鉄道での復旧を断念させた上で、添田~夜明~日田間をバス高速輸送システムであります「BRT」に移行させるに至っておりました(詳しくはNO.2907他参照)。

 

 (開業をアピールするポスター)

 

 (JR九州バス添田支店車庫)

 

 (彦山駅)~「BRT」化により改築

 

 (331-23609・いすゞ2KG-LR290J5)

 

 (BYD電気バス、130-22007)

 

 (同、130-22008)~日田バス常駐車

 

 (燃料電池バス、トヨタコースター)~福岡モビリティショーより

 

 これに伴いまして、運行を担当しますJR九州バスでは添田駅構内に添田支店を開所させておりますし、日田側でも日田バスが運行の委託を行っております。また使用車両も上の画像の小型のBYD製電気バスや、ディーゼル車もいすゞエルガミオ、そして燃料電池バスでありますトヨタコースターを導入しておりまして、以下画像のように彦山~宝珠山間は線路から専用道路に整備されました所を走るようにもなっておりまして、再活用している姿を見せております。

 

 (彦山~深倉間)

 

 (筑前岩屋駅)

 

 (大行司駅)

 

 (宝珠山駅)

 

 

 私自身も、「ひこぼしライン」となりまして、開業日や別の日にも足を運びまして乗車まで至っておりますが、特に長~い釈迦岳トンネルを活用している姿は本当に再開通してよかったなと思う所ではあります。確かに本来の鉄道ではなくなった事は残念ですが、それでも足を確保するだけでもよりいいのではないかとも思う所ではありましょうか。

 

 

 次は、「富士重工ボディ各地で姿消す」です。現在は自動車などを製造するメーカーでもあります「SUBARU(スバル)」と言う名称となっておりますが(平成29年~)、富士重工と呼ばれていた頃には自動車以外にも鉄道車両、そしてバスボディの製造も行っていたメーカーでもありましたが、そのバスボディ製造は平成14年に終了、そして令和4年にはアフターサービスも終了しておりまして、これによりまして急速に富士重工ボディが姿を消すに至っております。

 

 実際に、北部九州に限りましては西肥自動車(西肥バス)の自社発注車が全廃しておりますし、昭和自動車(昭和バス)でもわずかな台数が残る程度でもありますし、横浜市交通局からの移籍車を導入しておりました長崎県営バス、日野自動車のエンジンを主に積んでおります大分バスも廃車が進んでいるようでありまして、それだけ富士重工ボディも各地で減少の一途を辿っている事が伺えるようでもあります。

 

 (西肥バス、N814・日産デKC-RM211GSN)~既に廃車

 

 (同、N821・日産デKC-UA460LAN)~既に廃車

 

 (昭和バス、福岡200か10-32、日産デU-UA440LSN)~既に廃車

 

 (同、福岡200か19-03、いすゞKC-LV380L改)~既に廃車

 

 (同、福岡200か41-26、日産デKK-RM252GAN)~運用離脱

 

 (同、佐賀200か・・17、日産デKC-RM250GSN)~現存

 

 そして、12月には昭和バスの7B架装の日産ディーゼルUA(福岡200か29-81、KC-UA521TAN)の話題をご紹介しましたが(NO.2954他参照)、この車はマニアにも愛される車でもありました。しかし、こちらも経年で廃車となっておりまして、廃車前には定期運行でのラストランの姿もご紹介しておりましたが、本当にいいラストランであったようにも思います。

 

 (「からつ号」運行時)

 

 (ラストラン時)

 

 

 そして、第1位が「乗務員不足深刻化」です。この深刻化は、特に令和2年の「新型コロナウイルス」が流行し始めた頃から見られるようになっておりまして、これによりまして乗務員の離職も見られるようになりました。そう言った事から路線バスでは廃止や減便が見られるようにもなっておりまして、最近では大阪府の金剛自動車(金剛バス)が廃業に追い込まれるなど、より深刻さが伺えるようでもあります。

 

 こちら九州でも、廃業に追い込まれるまでは行かないものの、各地で廃止や減便は見られております。実際に長崎自動車(長崎バス)では令和6年に16路線が廃止されるとの報道があっておりまして、やはり要因が乗務員不足、そして収支減との事でより深刻さも伺えるのではないかと思います。

 

 (長崎バス、1826・KC-LV380N)~その下の画像が廃止される大見崎行き運行時

 

 また、高速路線バスでも福岡~岡山線「ペガサス号」が6月末で西鉄バスが撤退しましたが、その理由も乗務員不足との事でありまして、かつては多くの夜行路線を運行してきておりました西鉄バスでもそう言った動きが見られております。やはり、日本一のバス事業者でも手が回らなかったのかなとも思う所でしょうか。

 

 (4851・三菱QRG-MS96VP)

 

 

 今回ここではバス編をご紹介しましたが、やはりバスに関しましても明るい話題がある所もあれば残念な話題も見られている事も伺えるのではないかと思います。今後はさらに労働基準の変更でもあります「2024年問題」と言う問題も控えておりまして、第1位に上げました乗務員不足の影響も出てくる事にもなるのではないでしょうか。けれども、路線バスと言うのは重要な公共交通機関でもあります。その歯止めにはご覧の皆様をはじめとした方々の利用と言うのが必要だとは思いますので、これからもバス利用、そして乗務員不足にかからないように事業者側も収入の改善も必要ではないかとも思ってなりません。