前のバス編に続きまして、こちらでは鉄道編をご紹介してまいります。
令和5年の鉄道では、全国的には翌令和6年に開業予定の北陸新幹線が敦賀駅まで開業する事になりまして、ほぼ完成しました事や、最近では東海道・山陽新幹線を運行します「のぞみ」が20年ぶりに年末年始に限り全席指定席となっている事など、この年末まで鉄道関係も大きな話題が見られております。
こちら九州でも、上の画像1のように肥薩線を運行しておりまして、「熊本豪雨」によりまして区間を変更しまして運行されておりました「いさぶろう」・「しんぺい」が運行を終了しまして新たな「D&S列車」に変わる事になりますし、最後まで「SSL塗装」として運行されておりましたキハ220形気動車(-1101)が「赤塗装」に変わった事でこの塗装が姿を消しているなど動きが見られておりました。
さて、私が選びました鉄道編の順位は以下の通りであります。順位からもわかりますが、九州寄りとなっている事はご了承いただきたいと思います・・・。
1位 南阿蘇鉄道7年ぶりに全線運行再開
2位 「国鉄色」に復刻見られる
3位 「SL人吉」運行終了へ
まずは、「SL人吉」運行終了の話題であります。SL人吉は、SL「あそBoy」運行終了のあと、牽引機の8620型蒸気機関車の修理・台枠新製を行いまして、平成21年に熊本~人吉間で運行されておりました。
(人吉~西人吉間)
(人吉駅転車台にて)
(渡~那良口間)
しかし、「令和2年7月豪雨」によりまして運行区間に肥薩線は大変大きな被害を受けまして、これによりましてこの年の秋に熊本→博多間で運行されました「SL鬼滅の刃」をきっかけに鹿児島線の運行に変更されまして、令和3年からは熊本~鳥栖間で運行されるに至っております。
(大牟田~銀水間)
(鳥栖駅にて)
けれども、この「SL人吉」の運行は令和6年3月23日までとなっておりまして、30年以上にわたりまして運行されてきましたJR九州のSLも終止符を打つ事になっております。私自身も(鉄道として復旧と考えて)まだいつになるのかはわかりませんが、肥薩線の全線再開以降も運行させるのかとも思っておりましたが、残念ながらそれを待たずに運行終了となりますので、本当にこれに関しましては残念でならない所ではないかと思っております。
次は第2位、「「国鉄色」に復刻見られる」です。国鉄からJRに移行しましてから今年で36年の月日がたっておりますが、その間にも2000年の「ミレニアム」時には各社多くの「国鉄色」に復刻した車両も見られておりましたし、以下画像の
JR西日本でも中国地方向けのキハ40系気動車で「首都圏色」と言われました「タラコ色」の単色カラーに戻った車両も見られる他、伯備線などで運行されております381系電車「やくも」でも1編成が「国鉄色」に戻されております。
また、第3セクター鉄道を含みます事業者でも、自身の経験はないものの「国鉄色」に塗り替えられた車両も見られておりまして、オールドファンにとっては懐かしく思われた方もいらっしゃるのではないかと思います。
(昭和30~40年代の国鉄近郊色カラー、甘木鉄道AR300形気動車303号)
そして、こちら九州でも筑肥線(東線)で運行されております103系1500番台電車におきまして、画像のように「国鉄色」に塗り替えられた編成が1編成(E12編成)で見られておりまして、8月より運行を開始しております。
筑肥線103系1500番台電車の「国鉄塗装」は、昭和58年より平成初頭まで見られていた塗装でありまして、平成初頭からもわかりますようにJR化後も見られていた塗装でしたが、順次水戸岡鋭治氏デザインの(当初は)フロント・側面ドアが赤一色、乗務員室扉が黄色、側面が黒・シルバーのツートンカラーといういで立ちに変わりまして、見た目も大きく変化する事にもなります(のちにフロント・側面ドア赤一色、側面シルバーのカラーに変更)。
そして、筑肥線(東線)の電化40周年、開業(部分開業)100周年を記念しまして、ご紹介しておりますようにE12編成で「国鉄塗装」が復活しておりまして、これには「JNR」ロゴも復活しておりまして、まさに復刻した姿が見られておりますが、画像のJR化後に3両編成改造を行いましたクモハ103-1512にも「JNR」ロゴが見られております。
私自身も、小さい頃から見ていた塗装でもありましたので、この塗装が再び見られるようになって良かったと思っております。しかも、「JNR」ロゴまで復活してくれてもいますので、尚の事嬉しい所でもあります。残念ながら、この1編成しか塗り替えは行っておりませんが、正直もう1編成塗り替えまして6両編成の姿をまた見てみたいものではあります・・・。
そして、第1位であります「南阿蘇鉄道7年ぶりに全線運行再開」であります。南阿蘇鉄道高森線は、7年前の平成28年4月に発生しました「熊本地震」によりまして中松駅より西側が大変大きな被害を受けまして、その後中松~高森間で運行を再開に至っておりましたが、中松~立野間も7月に7年ぶりに運行を再開、結果全線で運行再開へと至っております。
(立野~長陽間、トロッコ列車「ゆうすげ号」)
(南阿蘇白川水源駅にて、MT-2000形気動車2003A)
(見晴台~高森間、MT-3000形気動車MT-3001号)
また、この再開によりまして、JR豊肥線との乗り入れも行うようになりまして、2往復が肥後大津駅まで乗り入れるようになっております。この乗り入れに伴いまして、画像のMT-4000形気動車が2両(4001・4002)新製導入されておりまして、新たな流れを見せております。
(MT-4001)
(MT-4002)
この乗り入れに際しましては、画像の立野駅・高森駅も新築しております。立野駅に関しましては、新たにJRホームの先に線路を敷設しまして乗り入れにも対応しておりますし、南阿蘇鉄道ホームもきれいになっておりまして、まさに新たな姿が見られている事も伺わせてもいます。
(立野駅駅舎)
(JRホーム)
(それから先の高森方に新設された亘り線)
(南阿蘇鉄道ホーム)
(高森駅)
さらに画像はありませんが、人気漫画・アニメであります「ワンピース」のコラボ列車であります「サニー号トレイン」としてMT-3000形気動車MT-3010号が運行されておりまして、作者であります尾田栄一郎氏も熊本県出身という事もありまして、応援している事も伺わせております。この「ワンピース」のキャラクターも銅像として県内各地で見られてもいましたのでこの集大成としてその「サニー号トレイン」の存在もあるのかなとも思います。
私自身も、実際再開しまして足を運んでおりましたが、やはり「熊本地震」によりますダメージは大きかったかとは思います。地震後も細々と区間運行は行っておりましたが、本数は非常に少ない状態での運行でもありましたし、主にトロッコ列車「ゆうすげ号」中心でしたので、住民の足としての姿はあまり感じられなかったかもしれません。しかし、全線再開した上にJR乗り入れまでも果たした訳ですし、実際に大幅に伸びているとの事でしたので、この効果は大きかったのかなと思ってならない所でもありましたでしょうか。
これで、鉄道編を終わりますが、バス編でもご紹介しました乗務員不足の流れは鉄道でも見られているのが現状でもありまして、JR九州では令和6年より香椎線で運転士の資格を持たない方が運行に関わる事にもなります。それほどその流れが鉄道でも見られている事が伺わせておりますが、憧れとも言われた列車の運転士でもこのような姿が見られているのは残念かとも思います。それでも、冒頭でも述べましたように、同じく令和6年には北陸新幹線も敦賀駅まで開業する事が決まっているなど、鉄道関係も様々な話題が見られるのではないかとも思っております。
さて、開設から15年となりました「コウさんのコウ通大百科」も、アメブロとなりましてPART3となりましてからもほぼ毎日のように更新してまいりましたが、ヤフー時代からさかのぼりまして16年になります令和6年も引き続き皆様に様々な話題を提供してまいります。正直アメブロ鉄道関係順位も10位以内でいる事自体信じられない事ではないかとは思っておりますが、これからも引き続き「コウさんのコウ通大百科」をよろしくお願いします。