NO.2914 日田彦山線「BRTひこぼしライン」の南側の一般道区間です、宝珠山→夜明間乗車記録 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 当ブログでは、NO.2907からNO.2911の5回にわたりまして、去る8月28日に開業しました、日田彦山線「BRTひこぼしライン」の話題をご紹介しておりました。

 

 「BRTひこぼしライン」は、「九州北部豪雨」で非常に大きな被害を受けました日田彦山線を「BRT(バス高速輸送システム)化したものでありまして、これによりまして鉄道としての機能は失いましたが、それでも以前は線路でありました専用道路をバスが走行するなどの姿を見せておりまして、JR九州バスが運行を担っております(一部日田バス委託)

 

 この区間には、かつて九州で最も長い鉄道トンネルでありました、約4280メートルもあります「釈迦岳トンネル」を抜けて運行する事で、代行バスまで見られておりました小石原経由ではなくなる事によりまして時間短縮にも貢献しております。

 

 そして、車両には画像1のBYD製の電気バス(130-22008)や、いすゞエルガミオ(331-23609・2KG-LR290J5)も使用されておりまして、特に電気バスは音も非常に静かでもありますので、環境面にも優しい面も見られているようではあります。

 

 

 さて、前回は福岡県東峰村の宝珠山駅まで、西鉄バス久留米の路線バスで足を運んだ話題をご紹介しておりましたが、実はここから「BRT」に乗車しまして大分県日田市の夜明駅までのいわゆる一般道区間に乗車しておりました。今回は、その乗車模様に関しまして、皆様にご紹介してまいります。

 

 

 前回では、西鉄バス杷木発着所から宝珠山駅前にあります宝珠山バス停までの乗車の模様をご紹介しておりましたが、実際に画像のように駅前にバス停が設けられております。この路線バス自体も大行司駅の近くであります大行司バス停も通る(しかも2回)事もありますが、大行司駅と言いますとNO。2909でもご紹介しましたように長い階段がありますし、駅から約200メートルほどの距離があるため、これまでも述べておりますが、「BRT」~路線バスで小石原・杷木方面へ利用される場合でしたらこの宝珠山駅での利用をおすすめしておりました。

 

 (西鉄バス久留米・小石原行き、0382・三菱TPG-BE640G)

 

 

 さて、ここ宝珠山駅も「BRT」化に伴いまして大きく様変わりしている所が見られておりまして、画像の奥にあります乗場がある所付近の舗装してある所には、かつてはホームが1面存在しておりました。

 

 実際に画像のようにありましたが、撮影位置は駅舎側にあたる部分になりまして、上の画像でしたら画像中央の添田方面「BRT」ホーム前付近にあたる所であります。けれども、現在はホーム自体を撤去しておりますので、その面影はこちらからは見られなくなっております。

 

 (過去の画像はいずれも平成30年撮影画像を使用しております)

 

 ただ、この駅は以下画像のように九州で唯一の県境の駅として存在しておりまして、駅の日田方にはモニュメントもありまして、その下には福岡県と大分県の県境のラインも見られておりました。

 

 (「県境の駅」モニュメント)

 

 (日田方)~雑草が生い茂っておりました

 

 

 そんなモニュメントは現在もホーム跡とともに残されております。残念ながら立ち入りはできなくなっておりますが、現在も駅周辺では整備されておりますので、今後ホーム跡も何らかの形で整備されまして、引き続き「県境の駅」としての姿を見せる事になるのか気になる所ではあります。

 

 (アップ)

 

 

 こちらは、平成30年撮影時・現在の宝珠山駅添田方です。この平成30年撮影時には、画像からもわかりますように線路流出もありましたので線路もはがされた状態で通路としても解放されておりましたが、このような姿で鉄道復旧は難しいのかな?と思ったほどではありました・・・。

 

 そして、現在の姿であります。正直5年でここまで変化している事を伺わせている所ではありますが、その下の画像にありますゲートが専用道路のスタート・ゴール地点でありますこの場所で見られているのもわからなくはない姿でもあります。

 

 (専用ゲート)

 

 

 さて、さらに宝珠山駅構内をご紹介しますが、「BRT」の車両は駅舎横にあります通路を経まして、専用ホームへと進む事になります。もちろん,一般車両は通行できませんので、それに関します標識等も見られている事がわかります。

 

 

 宝珠山駅の「BRT」ホームです。ホームにあります待合スペースは添田方面ホームでありますが、こちらも当ブログでもご紹介しました大行司駅筑前岩屋駅のように地元産の杉の木を使用しているようではあります。それにしても、模様が見ていて美しい事がわかるのではないでしょうか。

 

 こちらは今回乗車もします日田方面のホームであります。こちらに関しましてはポールのみではありますが、駅舎もありますので、発車ギリギリまではそこで待つと言った事もできるのではないでしょうか。

 

 所で、ホームの所には画像のように「BRTひこぼしライン」をあしらったマンホールの蓋がありました。正直こうした蓋が見られるとは驚きでしたが、近年は様々なキャラクターまでも見られるマンホールの蓋ですので、こちらもコンクリート製の橋梁をあしらう部分がユニークでいいのではないでしょうか。

 

 

 駅舎内です。駅舎の南側がコミュニティ施設となっておりますので、実質の駅としての機能は画像の部分のみとなっております。こうして見ましても、味のあるような駅舎内という印象がありますが、実は駅舎自体は平成10年に建て替えられております。それでも、もう25年にはなりますので、より味のある印象に変わりつつあるのではないかとも思います。

 

 駅舎内にあります「BRT」の運行状況です。この駅舎内に設けられておりますが、やはりダイレクトに運行状況が見られるのがわかりやすくていいのではないでしょうか。尚、今回乗車する事になります日田行きは10分ほど遅れて運行されておりました。

 

 

 さて、奥の添田方にカメラを向けておりましたが、これまでも述べておりますようにここは日田彦山線の線路であった部分でもあります。実際に線路を活用しているとは言いましても画像のようにうねった部分も見られている事がお分かりいただけます。

 

 そんな部分に、日田行きの「BRT」がやってきておりました。実際に日中にもかかわらずライトが点灯している事がお分かりいただけます。

 

 

 こうして、日田行きがやってまいりました。今回乗車しますのは上の画像2にもありますいすゞエルガミオの「やまなみカラー(331-23609・2KG-LR290J5)の車でありまして、電気バスとともに乗車したかった車に乗車する事ができておりました。

 

 (ゲートを抜けましてホームに入ります)

 

 

 乗車しまして、宝珠山駅を発ちます。ご紹介しておりますように、彦山駅から宝珠山駅までは専用道路区間でありますが、これより先は一般道区間でもあります。宝珠山駅を発つ際には、上の画像にあります駅の横を通りまして、橋を渡りましてから一般道へと進んでまいります。それにしても、この付近も「九州北部豪雨」では大きな被害を受けておりましたが、ここまで河川工事がなされていた事がお分かりいただけます。

 

 (画像左側が宝珠山駅です)

 

 

 さて、今回乗車しましたいすゞエルガミオの車内でありますが、座席も車のカラーに合わせたカラーとなっておりまして、そこにも見られている事がわかります。尚、この日の車内では平日日中にもかかわらず混んだ姿も見られておりまして、運行当初にふさわしい姿が見られてもいました。

 

 このエルガミオには、画像のように運賃表が2箇所装備されております。通常の路線バスでしたら1箇所しかない訳ではありますが、このように2箇所も装備されておりましたらわかりやすくていいのではないでしょうか。

 

 また、BYD製電気バスとともに、USBポートもいすゞエルガミオには装備されております。やはり場合によりましては1時間以上乗車しないといけない場合がありますので、そうした場合に携帯電話・スマートフォンの充電を行う際にはありがたい装備に変わると言ってもいいかとも思います。

 

 そして、最新車種でありますいすゞエルガミオでは6速AT車となっておりまして、オートマチック・トランスミッションとなっております。このエルガミオのタイプでは、OEM車の日野レインボーとともにAMT(自動クラッチマニュアルトランスミッション)車ではありましたが、正式にAT車となる事で、「BRTひこぼしライン」の専用車両はBYD製電気バスを含めまして全車AT車となっております。

 

 

 さて、運行区間では通常の駅に加えまして10箇所の「駅」が新設されております。「BRTひこぼしライン」では、本来でしたら「バス停」と称する所も「駅」として扱われておりまして、画像の場所も「名本駅」として称されております。こうした所からも、日田彦山線として扱われているからこそではないでしょうか。

 

 

 画像は、大鶴駅近くの線路跡であります。画像のように盛り上がっているのが線路跡になりますが、残念ながら活用されていない事がわかります。やはり、BRT区間として活用されればよかっただけに残念な所ではあります・・・。

 

 

 そして、「BRT」は大鶴駅にやってまいりました。大鶴駅は、代行バス時代までは駅前まで乗り入れておりましたが、「BRT」化に伴いまして道路側に設ける形となっております。正直、こちらに関しましては残念な一面ではないかとは思いますが、旧駅舎も何らかの形での活用を望みたいものであります。

 

 (奥に旧駅舎)

 

 

 大鶴駅を出ますと、次は今山駅となります。今山駅は現在もホームは残されておりまして、かつての日田彦山線としての名残を見る事ができております。

 

 「BRT」のホームは旧ホーム南側でありますが、現在、その旧ホーム周辺は公園化の工事がなされておりまして、恐らくはホーム自体残る事にはなるようであります。それにしても、今山駅は代行バスが運行されていた頃は経由しませんでしたが、「BRT」化で旧ホーム近くまで乗り入れるようになっておりますので、先述の駅前に乗り入れられなくなった大鶴駅としますと正直複雑な印象でしょうか・・・。

 

 (こちらが「BRT」のホームです)

 

 

 今山駅を発ちまして、4つの「駅」を経まして夜明駅となります。この周辺も、代行バスが運行されていた事から新たな停車地として追加された所もありますが、集落も所々見られているだけに、そう言った利便性の向上に一役買っている事には間違いないでしょうか。

 

 

 こうして、「BRT」は夜明駅にやってまいりました。これまで代行バスでは夜明駅から添田方面への利用が主であっただけに、私自身珍しい逆行程ですので正直夜明駅も降車場所は狭いかなと言う印象ではあります。もちろん、車椅子利用があった際にはもう少し広い所から降車する措置はあるとは思いますが・・・。

 

 (日田行き発車)

 

 

 今回は、日田彦山線「BRTひこぼしライン」の一般道区間であります宝珠山→夜明間の乗車の模様をご紹介しましたが、やはり8月27日まで運行されておりました代行バスからしますとしっかりしている印象ではあります。それでも先述のようにこれまで駅舎まで乗り入れておりました大鶴駅がその乗り入れがなくなりまして、今山駅が逆に旧ホームの所まで乗り入れが行うようになっていると言う複雑さがある事は否めませんが、利便性や定時性確保を思うと致し方ない所ではないかとも思います。これで、「BRT」区間全駅の姿を知る事にもなりましたが、次回利用します際には日田~添田間全線で利用してみたいとも思っております。

 

 タイマー設定ミスにより、約3時間遅れて全体掲載に至っております(次記事も)。