NO.2913 杷木発着のローカル路線の一つ、西鉄バス久留米「小石原線」、杷木~宝珠山間乗車記録 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 福岡県朝倉市、西鉄バス杷木発着所と言いますと、後述のように福岡~日田線「ひた号」や、朝倉街道・甘木~杷木間の「甘木幹線」と言った路線が存在しておりまして、これら路線は多くの利用者が見られております。

 

 「ひた号」に関しましては、西鉄バス・日田バスの共同運行、「甘木幹線」に関しましては、西鉄バス運行ながら管理委託として西鉄バス二日市(甘木支社)・日田バス(杷木営業区)が委託運行を行っておりまして、この杷木発着所内にその日田バス杷木営業区が置かれてもいます。

 

 そして、この杷木発着所からは西鉄バス久留米(吉井支社)の直営路線として存在しております杷木~宝珠山~小石原間杷木~浮羽~神杉野間の路線も運行されておりまして、画像2にもあります三菱ローザ(画像は0381・TPG-BE640G)も運行されております。

 

 尚、これら路線ではその前には画像のタイプ(画像は0324・KK-BE63EG)が運行されておりまして、これら路線の足を支えておりましたが、残されました1台も令和4年に上のタイプに統一された事もありまして、この路線では画像のタイプは全廃に至っております。

 

 

 さて、今回ご紹介しますのは、その三菱ローザに乗車しまして杷木発着所→宝珠山間をこの9月利用しておりました。今回はその乗車の模様を皆様にご紹介してまいります。

 

 

 先述のように、今回乗車しました杷木発着所と言いますと、「ひた号」・「甘木幹線」が多く運行されている路線でありまして、今回は杷木発着所へは画像の「ひた号」に乗車しましてやってきておりました(その模様は後日ご紹介します)。この時は専用塗装も施しました日田バス便(423号・日野QRG-RU1ASCA)でありましたが、やはり「火の鳥塗装」としますとこちらの方が日田バスらしくていいのではないでしょうか。

 

 

 また、この時には数少なくなった西鉄バスのB型高速車(B高車・日産デPKG-RA274TAN)の姿がありました。日田第二営業所ではいずれも平成20年式の9918・9930が運行されておりますが、このうち9918を収める事ができておりました。以前は日田バス所有も含めまして多く存在していたのが今や2台のみですので、それだけ台数が減った事も伺わせております。

 

 そして、西鉄バスのトイレなしの車のメインの車と言いますと、画像の日野セレガ(7910・QRG-RU1ASCA)・いすゞガーラの「新高速色」「ハーモニー塗装」が日田第二営業所所属で運行されておりますが、B高車が2台しかいなくなった中でこのトイレなしタイプ「火の鳥塗装」トイレ付きタイプの車が西鉄バスの「ひた号」で運行されているのが現状でもあります。

 

 

 また、「甘木幹線」も画像のような大型車あればその下の画像の中型ロング車も運行されております。先述のように、甘木第二営業所(西鉄バス二日市甘木支社管理委託)・杷木第二営業所(日田バス杷木営業区管理委託)がこの路線を運行しておりますが、本数も多くみられる分、様々な車(他にも移籍車のいすゞエルガなど)が運行されております。

 

 (9064(甘木第二)・日産デKL-UA452MAN)

 

 (9625(杷木第二)・日産デPK-JP360NAN)

 

 

 そして、今回ご紹介します小型バス運行路線であります。この杷木~宝珠山~小石原間(「小石原線」)、杷木~浮羽~神杉野間(「田篭線」)で使用されております路線は、かつてのグループ会社でもありました旧両筑交通→旧西鉄バス両筑(杷木支社)の路線でしたが、現在は西鉄バス久留米(吉井支社)の直営路線として存在しております(路線図は後述)。

 

 杷木発着所からの時刻表です。宝珠山・小石原へは平日7本・土日祝日6本、浮羽・神杉野へは平日5本・土日祝日3本が運行されておりまして、時間帯からも運行されない時間帯も見られている事もお分かりいただけるのではないかと思います。

 

 (平日時刻)

 

 (土日祝日時刻)

 

 これら路線の使用車両です。いずれも三菱ローザ(TPG-BE640G)による運行でありまして、平成30年式0381・0382の2台、そして予備車として西鉄バス佐賀鳥栖支社より令和4年に移籍しました平成25年式0374の3台によって運行されております。

 

 (0381)~田篭線運行時

 

 

 さて、上の画像の0381の相方でもあります0382で今回宝珠山へはこの車で移動しておりまして、約20数分かけまして移動する事にもなります。

 

 

 この路線の路線図です。「小石原線」の場合は杷木~塔の元~大行司~宝珠山と行きまして、それから塔の元に戻りまして小石原へと向かうようになっております。尚、8月27日までは宝珠山~小石原間は日田彦山線の代行バスも運行されていた区間でもありましたが、「BRTひこぼしライン」開業に伴いまして運行を終了しております。

 

 また、田篭線は杷木~浮羽発着所を経まして、大分県日田市に入ります神杉野~コミュニティセンター間を運行しております。区間もいずれも山あいの路線でもありますし、利用者自体も少ないですので、小型の三菱ローザが重宝されているのもわからなくはないでしょうか。

 

 

 さて、小石原行きは杷木発着所を出まして、らくゆう館バス停へと向かいますが、ここへ向かうには朝倉市杷木支所などの公共施設を経まして行く事になります。

 

 (朝倉市杷木支所)

 

 (朝倉市男女共同参画センター)

 

 

 このバスの車内です。3×4列の座席がありまして、後部には車椅子用のリフトも装備されております。この装備は先代からの装備でもありますので、乗車するすべての方々に優しい面が引き続き見られている事もわかるのではないでしょうか。尚、この車自体はAT車でもありますので、坂道区間ではMT車と比べまして登るのが大変な印象ではありました・・・。

 

 (車椅子リフト)

 

 

 所で、今回乗車のバスでは音声案内は発車時の「動きますのでご注意ください」以外はありませんでした。また、運転士によります口頭の案内もなく、バスはエンジン音だけ轟きながら進んで行っておりました。

 

 

 そんな中、相次ぐ豪雨によります被害箇所がある所を進んでおりました。実際に所々で崩れた跡が見られておりまして、それだけ被害が見られていた事がわかるような姿でもあります。

 

 それでも、工事が行われた所も見られておりまして、川の護岸工事や砂防ダムが完成していた所も見られておりました。ただ、上の画像にもありましたように被害箇所は多く見られていた所がわかる姿でもあります。

 

 (護岸工事)

 

 (砂防ダム工事完了の姿)

 

 

 車は大行司バス停へとやってまいりました。大行司バス停と言いますと、「BRTひこぼしライン」の高い階段が200メートル先の大行司駅にある所ではありますが、そう言った階段を避けるべく宝珠山駅前にあります宝珠山バス停の方が高齢者の方や足が悪い方(私もそれに該当します)には正直利用しやすいのではないかとも思います。

 

 

 大行司バス停を出ますと、「BRTひこぼしライン」の専用道路の横を沿って行きます。もちろん、ここは日田彦山線の線路であった所ではありますが、実際にバス専用道路としての整備がなされている事がわかるのではないでしょうか。

 

 (別場所)

 

 

 バスは、バス停ではない所で停車しまして、画像の乗客が下車されておりました。この路線では宝珠山~大行司~塔の元~小石原間がフリー区間となっておりまして、これら区間ではバス停ではない所にも停車するようにもなっております。

 

 

 そして、延田バス停を出まして、次が宝珠山バス停となりますので表示も変わりました。ここでも案内がなされておりませんでしたので、表示が変わりまして降車ボタンを押しておりましたが、正直口頭でも「次は宝珠山です」だけでも言ってもらいたかったなと思ったほどでした。

 

 宝珠山駅手前のゲートがある部分です。これまでも述べておりますように、これまでの踏切とは対照的に、専用道路側にゲートがありますので、そういった違いが見られているのがこれまでとは違う特徴である事が言えるのではないでしょうか。

 

 

 こうして、20数分で宝珠山バス停に到着しました。実際に、宝珠山バス停自体も駅前に設けられてもいますので、先述のようにバス停から駅のホームまで高低差が見られます大行司バス停~大行司駅ホーム間まで距離がある事を思えばこちらの方が「BRTひこぼしライン」~杷木・小石原方面の利用にもふさわしいのではないかとも思います(但しバス時刻によって変わる場合もあります)

 

 ちなみに、宝珠山駅の「BRT」ホームは画像のように駅舎裏となります。詳しくは次回ご紹介しますが、かつての構内もここまで変化が見られていた事がわかる姿ではないかとも思います。

 

 

 こうして、小石原行きは一度来た所を戻りまして発っていきました。かつては宝珠山・小石原と系統は別であったようですが、この経由しての運行は正直大きいのではないかとも思う所ではあります。

 

 

 今回は、西鉄バス久留米運行の「小石原線」に乗車しまして、宝珠山バス停まで利用しました模様をご紹介しましたが、利用者自体も数名程度であった所はまさに使用車両自体がマイクロバスにふさわしい所かとも思います。それでも、これまでも杷木バス停等で拝見していただけに、そう言った事からこの路線に利用したかった区間でもありましたので、利用状況もどんな感じになっているのかがわかった所ではありましたでしょうか。ご覧の皆様もなかなかこうした路線に乗車する機会も少ないのではないかとは思いますが、次回ご紹介します「BRTひこぼしライン」などの接続で利用していただければとも思っております。