NO.2872 前回12年前にはこのような車が所属、平成23年撮影時の西肥バス平戸営業所所属車両 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 当ブログでは、前回NO.2871におきまして、西肥自動車(西肥バス)平戸営業所に12年ぶりに訪問しました話題をご紹介しておりました。

 

 西肥バス平戸営業所は、平戸島の路線が相次いで廃止されている事もありまして規模を縮小しておりまして、数年前には特に平戸島内の幹線でありました宮の浦・志々伎方面までも廃止されておりまして、現在平戸地区の南端は平戸高校前バス停、北端は田の浦バス停となっております。尚、廃止となりました路線もコミュニティバスに移管している所もありまして、先述の宮の浦・志々伎方面は「平戸ふれあいバス」に移管されております。

 

 また、既存路線も減便されておりまして、平戸ローカル線の他、平戸~佐世保間に運行されております「半急行」もピーク時よりも減便されている事もありまして、所属車両も減っているのが現状でもあります。

 

 それでも、これら路線では大型車両は使用されておりますので、それぞれ運行する姿が見られております。使用車両には昨年導入されました三菱エアロスター(F400・2PG-MP38FK)や、

 

 移籍車両2台とも配置されております日野ブルーリボンシティ(KL-HU2PLEA)、

 

 (H261)

 

 (H262)

 

 そして大阪のコムアート交通からの移籍車であります三菱エアロスター2台が配置されておりまして、この2台は銀窓・4枚中折戸・ハイバックシートの装備となっております新旧のエアロスターでもありますし、F541に関しましては西肥バス唯一となりました丸目4灯でもありますので、貴重となりました車が平戸営業所に配置されております。

 

 (F583・KC-MP717P)

 

 (F541・KC-MP617P)

 

 

 さて、今回ご紹介しますのは、今から12年前であります平成23年訪問当時の西肥バス平戸営業所の車両に関しまして皆様にご紹介してまいります。この中には、既に当ブログでも何度もご紹介しております車もありますが、それでもその時収めていた車である事には変わりませんので、そのままご紹介させていただきます。

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 (平成23年撮影時のF541)

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 平成23年当時の西肥バス平戸営業所は、先述のように現在は廃止されております平戸地区の幹線(平戸~志々伎・宮の浦、平戸~田助・田の浦など)の路線が存在しておりましたが、それでも既に平成14年には西肥バスの平戸地区の不採算路線の撤退が中部・南部の路線を中心として見られておりまして、これら路線は「平戸ふれあいバス」と言う路線バスに転換しておりましたため、この時点でも所属台数もピーク時より大きく減っておりました

 

 当時の所属車両も、平成10年代後半まではほぼ20年以上経過していた車ばかりが所属しておりましたが、各地からの移籍車が平戸営業所に所属しておりまして、若返りを図ってはいましたが、それでも昭和年式の車は多く見られておりました。

 


 ここからは、この平戸の地で収めておりました車をご紹介してまいります。平戸営業所の所属車には、「半急行」や特急、平戸ローカル線と、現在の平戸営業所大型車両が運行しております路線をこれからご紹介します車が担当している姿が見られておりました。

 

 

 その当時の使用車両には、貸切からの改造でありますトップドア車が多く存在しておりました。まずは日野ブルーリボン(P-RU607BB)でありますが、以下画像のように平戸~佐世保線の「半急行」に使用されている車もありましたり、平戸地区のローカル路線に使用されている車も存在しておりました。それにしても、貸切からの改造時期が違っていたりもしますので、そういう事で見た目が違う事もわかります。


 (H140)~近藤家具ラッピング、その後日産ディーゼルスペースアロー→三菱エアロスター2台とラッピングリレーは続きます
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 (H130 形式同)~普通志々伎行き
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 画像は、先日もご紹介しました富士重工R3ボディの日産ディーゼルRA(P-RA53RE)であります。こちらに関しましては改造パターンが初期のパターンである事もありまして、行先表示器がグリル上部に細長の幕式行先がグリル上部の窓間に設けられておりまして、それにサボが横に設けられたタイプとなっているのがわかります。


 (N737 日産デP-RA53RE)
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 (N738 形式同)
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 こちらは、西工S型架装車の三菱エアロバス(P-MS713N)であります。ここに掲載しておりますF434・F435は、元は長崎営業所に所属しまして、いずれも長崎~佐世保線を運行しておりましたが、新たな貸切からの改造車の登場によりまして平戸営業所に転属しまして「半急行」などに使用されておりました。

 

 (F434(左)・F435(右)
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 これら改造パターンは、F434が窓上に大型LEDパネルが設けられておりましたし、側面が路線バスに見られるような経由地表示が出すようになっておりまして、先述の富士重工R3ボディでしたら中期の改造時期に相当します。
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 また、F435に関しましてはLEDパネルの位置が行灯があった部分に小型LEDパネルが設けられております。他の富士重工R3ボディや、先述の日野ブルーリボンH140では窓上部に設けられておりましたので、このF435の場合はまさに理想形の位置に行先表示器が設けられている事がわかるのではないでしょうか。
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 こちらは自社発注の中乗り車であります。今回は富士重工7E架装の日産ディーゼルUA、そして日野ブルーリボンをご紹介しますが、それらのほとんどが佐世保地区からの転属車でありまして、画像のようにP-規制・幕式の車が使用される姿が見られておりました。よく見ますと、N763では懐かしい旧路線塗装が健在していた事がお分かりいただけます。


 (N763・日産デP-UA33L)
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 (H146・日野P-HU235BA)
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 一方、画像は西日本車体(西工)E型架装車(P-UA33N)であります。平戸営業所にはN756・N760が所属しておりましたが、これらはいずれも元長崎空港線に使用されていた車でありまして、トップドア車でもありましたが、後に1台を除きます他の車とともに中乗り改造を行っておりましたが、その後その2台が平戸営業所に転属しまして、平戸地区の路線で使用される姿が見られておりました。

 

 (N756)
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 (N760)
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 次は、いずれも中型車両の三菱MKであります。これら車は、いずれも平戸地区の循環運用を中心に活躍している姿がみられておりまして、この頃でも昭和年式であった事から車齢はもう20年を越えておりましたが、それでも元気に運行を続けている姿が見られておりました。これらは、懐かしい旧路線塗装でもありまして、このように健在していた事がお分かりいただけます。

 

 (F425・P-MK116J)~昭和62年式
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 (F437・P-MK117J)~昭和63年式
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 (稼働時)

 

 

 そして、こちらは移籍車でありまして、名古屋市営バスからの移籍車も平戸営業所に配置されておりました。画像のH244(日野KC-HU2MMCA)がそれでありまして、平戸営業所内ではP-規制車が多い中で、KC-規制車は少数の存在でもありまして、平戸地区の路線バスの運用に就いておりました。尚、この車は現在は伊万里営業所に所属しておりまして、松浦駐在の予備車として営業所に待機する姿が見られております。
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 ここからはスクールバスをご紹介します。まずは、九州文化学園スクールバスでありました三菱エアロバス(F563・P-MS725S)からご紹介します。
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 この車は、元は熊本電鉄に所有していましたが、熊本電鉄で廃車後、九州文化学園が購入しまして、以下画像のように白ナンバーで登録しておりました。しかし、西肥バスに委譲される際に営業用ナンバー・社番を取得しまして東部営業所に所属しておりまして、西海市西彼方面からのスクール運用に就いておりましたが、この時は平戸からのスクール運用に就いておりまして、平戸営業所に転属しておりました。
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 次に、西工S型架装車の三菱エアロバスでもありました、佐世保実業高校スクールバス(F431・P-MS725N)であります。
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 この車は、元は長崎営業所所属の貸切バスでしたが、後に路線改造を施しまして、高速バスの長崎~佐世保線に就いておりました。しかし、新たな貸切からの改造車の導入により高速運用からは撤退し、塗装も佐世保実業の白地のスクール塗装に変更されまして、平戸営業所に転属しまして、佐世保へのスクール運用に就いておりました。ちなみに、かつて路線として使用されていた証しとなる、側面方向幕の跡も残されておりまして。その部分には「佐実高」と書かれているシールが貼り付けられてもいまして、かつての姿が偲ばれておりました。
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 以下画像が、同型車による改造パターン(画像はF428)です。この場合は、先述の日野ブルーリボン・富士重工R3ボディの初期改造車のように方向幕が行灯の上にありまして、この場合行灯の部分には「SaihiBus」と書かれておりましたが、F431の場合は「高速」と書かれておりました。尚、画像のF428は平戸営業所にも所属しておりましたが既に廃車となっておりまして、この訪問時の時点で運行している姿は見られなくなっておりました。
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 そして、貸切塗装に変更されておりましたスクール専用車でありました三菱エアロバス(F554・U-MS726S)であります。
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 この車は、撮影時は貸切塗装となっておりましたが、元は以下画像のように佐世保実業高校のスクールバスとして使用されていた車であります。尚、スクールバスを運行していた頃は東部営業所に所属しておりまして、早岐方面からのスクール運用として使用されておりました。
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 またこの車も移籍車であり、元は名鉄グループの知多バスからの移籍車でした。それがわかる所としまして、以下画像のように「Chita」と書かれた座席カバーが残されておりました。
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 こうして見ますと、塗り替えてそんなにならない事もあってか、車体はきれいにしているのもわかります。しかも、通称「パンダエアロ」の貸切車自体が存在していませんでしたので、ここに来てこの塗装に塗り替えられた姿は珍しい印象を感じておりました。尚、この車はその後行先表示器を取り付けまして新上五島営業所に転属、それから廃車まで上五島で活躍する姿も見られておりました。


 今回は、12年前の平成23年訪問時の西肥バス平戸営業所の姿をご紹介しましたが、この時点でも路線の縮小は見られてはいた訳ではありますが、それでも個性的な車が所属していた事もお分かりいただけるのではないかと思います。しかも、少数ながらのこの姿でもありますので、より貴重な印象でもあったのではないかとも思います。現在はより台数も減っておりますが、それでも個性的な姿は変わりないのではないかとは思いますので、過去の車は存在していた事を存じていただければと思いますし、現在所属しております車も前回・冒頭にもご紹介しましたようにそうした車が所属している事を存じていただければとも思います。
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 今回までご紹介しました西肥バス平戸営業所の画像は、いずれも許可を受けまして撮影を行っております。