番外 現在は別府・大分~阿蘇間を運行しています!キハ183系気動車「あそぼーい!」 in 阿蘇駅 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 現在、豊肥線の別府・大分~阿蘇間で運行されておりますキハ183系1000番台気動車「あそぼーい!」は、「あそぼーい!」のキャラクターであります「KURO」こと「あそ くろえもん」の姿を車内外で出しておりまして、特に子供には人気がある列車でもある事、一番の売りであります画像2の展望スペースの人気も高い事から、多くの利用者を得ている列車でもあります。

 

 この「あそぼーい!」は、元々は豊肥線の西側であります熊本~阿蘇~宮地間で運行されている列車でありました。しかし、平成28年の「熊本地震」で肥後大津~阿蘇間で運休を余儀なくされている事から、現在は東側の別府・大分~阿蘇間での運行となっております。

 

 尚、この「あそぼーい!」に関しましては、平成24年の「九州北部豪雨」時、そして「熊本地震」時と運行区間の変更を余儀なくされておりまして、本来は入る事がない博多~熊本~人吉間(平成24年「九州北部豪雨」時)や「熊本地震」直後には博多~門司港間・博多~ハウステンボス間でも運行されておりまして、まさにイレギュラーな姿が見られてもいました。

 

 それでも、冒頭ご紹介しましたように特に子供には人気が高い列車でもありますので、普段お目にかけない区間を走る分、この「あそぼーい!」をアピールできていたのではないかとも思います。

 

 (平成24年撮影、博多・熊本~人吉間運行時)

 

 (平成28年撮影、博多~門司港間運行時)

 

 

 また、団体臨時列車としても「あそぼーい!」の姿は見られておりまして、当ブログでもNO.2036NO.2038でもご紹介しておりましたように、筑肥線(唐津~筑前前原間)でも昨年6月に運行されておりまして、北部九州・福岡都市圏ではめったにお目にかかれなくなっていた分、この団体臨時列車の予約は約1時間で完売していたほどでして、この列車の人気を伺わせておりました。

 

 

 さて、今回ご紹介しますのは、現在別府・大分~阿蘇間で運行されております「あそぼーい!」の姿を、以下画像の阿蘇駅におきまして収めておりましたので、皆様にご紹介してまいります。

 

 

 現在の「あそぼーい!」は、本来はキハ185系気動車で運行しております「九州横断特急」の1往復(91号・92号、「九州横断特急」時は71号・72号)を使いまして運行されておりまして、「あそぼーい!」が運休となる時には「九州横断特急」が代わりに運行するようになっております。

 

 この日(4月2日)は、「あそぼーい!」は運転日でありまして、阿蘇駅の1番ホームでは別府駅へ向けて発車を待つ姿が見られておりました。尚、92号として阿蘇駅着(12時20分着)後、一旦隣の宮地駅へ回送されまして、それから再び阿蘇駅へ回送されまして91号として別府駅へ(15時11分発)運行されるようになっております。

 

 (別府行きの行先)

 

 

 この阿蘇駅は、実は「KURO」が名誉駅長を務めておりまして、実際に1番ホーム向かい側には「KUROの家」も存在しております。そんな「KURO」の姿は、北部九州を中心に九州各地で駅や車両でも見られるようになっておりますが、その「KURO」の実家がこの阿蘇駅となっております。そう考えますと、この「あそぼーい!」がこの阿蘇駅に入るようになりましたのが平成29年7月からでありましたが、正直本来の熊本駅からではなく大分方面からでも阿蘇に来るようになって良かったのでは?と思う所でしょうか。

 

 

 そんな「あそぼーい!」の編成と言いますと、各号車で「KURO」のユニークな姿が見られておりますが、これまでも当ブログでもご紹介しておりましたように、特にその下の画像にあります3号車(キハ182-1002)では多くの「KURO」の姿が見られておりまして、こう言った所が子供さんに愛される証でもありますし、かつかわいい印象も出ているのではないかとも思う所でもあります。

 

 (1号車(キハ183-1001)のドア部)

 

 (3号車、キハ182-1002)~多くの「KURO」の姿が見られます

 

 

 さて、発車時間が迫ってまいりました。この日は平日と言う事もありましたが、それでも春休みでもありましたので、親子連れを中心に100名近い乗車が見られておりました。恐らくキハ185系気動車「九州横断特急」であるならば、正直そう言った利用者は見られなかったのではないかとは思われますので、この「あそぼーい!」の存在は大きいかなとも思う所でしょうか。

 

 

 そして、阿蘇駅の信号機は青色に点灯しまして、間もなく大分・別府へ向けて発車します。この駅も、本数が非常に少なくなっておりますが、その分この色に点灯する機会が少なくなっているのは残念な所ではあります。

 

 

 こうして、15時11分、「あそぼーい!91号」大分・別府行きは阿蘇駅1番ホームを発ちました。これから豊肥線を大分駅まで1時間47分、大分駅からは日豊線に乗り入れまして、別府駅までは2時間の道のりで運行してまいります。

 

 

 所で、豊肥線と言いますとこのほど発表されましたが、令和2年(2020年)度に寸断区間の肥後大津~阿蘇間が再開されることが明らかになりました。現在、この線路もこの駅より肥後大津駅の間が錆びた状態となっておりますし、踏切も一部が閉鎖されている所もありますが、この再開によりまして元の豊肥線に戻る事が正直待ち遠しい所ではあります。

 

 

 本当に、この「あそぼーい!」にとりましては、本来の運行区間の豊肥線の災害によりまして様々な所を運行している訳でもありますので、レギュラー区間(熊本~宮地間)よりもイレギュラー区間の方が目立っているのではないかとは思います。それでも、本来この地まで行かないと乗車する事ができないこの列車に会う事ができていた事で、いい機会を与えていた事も間違いない所であります。とにかく、先述のように令和2年度には肥後大津~阿蘇間の運行再開が予定されている訳でもありますので、その時を期待したいとも思います。