熊本県阿蘇地区の玄関口であります、上の画像1の阿蘇市にありますJR阿蘇駅と言いますと、JR豊肥線の駅として存在している訳でもありますが、ここからも各地へ路線バスが運行されておりまして、後述のように阿蘇市内各地や阿蘇山方面、そして杖立温泉方面などへの路線バスが運行されております。
これら地域も、「熊本地震」の影響や、阿蘇山の噴火によりまして運行できない所もありますが、それでも実際に各地へと運行されております。
また、画像2にもありますように、阿蘇駅前には「道の駅阿蘇」も存在しておりまして、以前は熊本~大分線「やまびこ号」も九州産交バス便で休憩も行っていたほどでありましたし、それ以外にも各地からマイカーや列車・バス利用者が地元特産品を購入されるために来られる方もいらっしゃっております。
所で、「熊本地震」と言いますと、JR豊肥線が現在寸断しておりますし、国道57号線も南阿蘇村の立野地区など通行止めとなっている所も見られております。
そのため、熊本からの交通機関と言いますと「やまびこ号」や、黒川温泉・湯布院・別府間に運行されております「九州横断バス」、そして本数は少ないですが豊肥線代行バス(肥後大津駅~阿蘇駅~宮地駅間)が運行されておりまして、特に「やまびこ号」に関しましてはトイレ付き車両あればトイレなしの車両も使用されているなど、熊本~大分間を現在は通しで利用できる交通機関でもありますので、その本領を発揮しております。
(九州産交バス「九州横断バス」、熊本200か・882、ヒュンダイLDG-RD00)
そんな「やまびこ号」や「九州横断バス」も阿蘇駅前バス停に停車しますが、その阿蘇駅に隣接する所には画像のように産交バスの阿蘇営業所が設けられておりまして、阿蘇地区の路線バスの拠点となっております。またこの営業所内には待合室も設けられておりまして、阿蘇市内や阿蘇山・杖立・大分・湯布院・別府・熊本方面への利用者がこの待合室で待たれる姿も見られております。
実際に、「1」の番号からもわかりますように、産交バス阿蘇営業所では系統番号を設けられておりまして、実際に8番まで設けられております。そして、それとともに各番号カラーで表されておりますので、これで見分けを付けるようになっているようであります。
1(赤) 阿蘇市環状線 阿蘇駅→内牧→宮地駅→阿蘇駅
2(黄) 阿蘇市環状線 阿蘇駅→宮地駅→内牧→阿蘇駅(1番と逆)
3(青) 内牧駅線 阿蘇駅~内牧~内牧駅
4(紫) 山田線 阿蘇駅~宮地駅~山田~内牧
5(橙) 阿蘇~内牧線 阿蘇駅~内牧
6(桃) 産山環状線 宮地駅~ほっと館~南部公民館~宮地駅
7(緑) 阿蘇~杖立線 阿蘇駅~唐笠松・黄川~杖立
8(黒) 阿蘇火口線 阿蘇駅~阿蘇山西駅
ここまで、阿蘇営業所管内路線の系統番号などに関しましてご紹介しましたが、ここからは路線車両に関しまして皆様にご紹介してまいります。
産交バス阿蘇営業所の車庫は、阿蘇駅から徒歩数分の所にありまして、大型車両から小型車両までがこの車庫内において見られております。実際に画像手前にいおります車は、いすゞエルガミオのショートタイプ(熊本200か・140、KK-LR233E1)でありまして、平成13年に4台導入されたうちの1台でありますが、以前撮影画像がその下の画像の通りであります。
産交バス阿蘇営業所所属車の一部車両には、「阿蘇ジオパーク」に関しましたラッピング車両が存在しておりまして、この車もその1台であります。この車自体は平成17年に導入されておりますが、導入当初から阿蘇営業所所属となっております。尚、この時は「1」からもわかりますように阿蘇市環状線(阿蘇駅→内牧→宮地駅→阿蘇駅)として使用されておりました。
次は、同じく日野リエッセでありますが、こちらは平成15年式のKK-規制のタイプ(熊本200か・301、KK-RX4JFEA)であります。この車も上の画像の・421と同じく「阿蘇ジオパーク」に関しましたラッピングが施されているのがわかります。ちなみに、この時は上の・421と同じく阿蘇市環状線(阿蘇駅→内牧→宮地駅→阿蘇駅)として使用されておりました。
次は、三菱ローザ(熊本200あ・290、SKG-BE64OG)であります。この車は平成25年式、こちらも「阿蘇ジオパーク」のラッピングが施されているのがわかります。この時は「4」からわかりますように、山田線(阿蘇駅~宮地駅~山田~内牧)で使用されていたようであります。
そして、トヨタコースター(熊本200あ・416)であります。この車は平成28年年阿蘇営業所に導入されました車でありますが、ご紹介しました車と違いまして、こちらの車はラッピングが施されておりません。本当に、これまでの車もこのような「裸」な姿であった訳でありますので、このような姿を見ますと逆に目立つような印象でしょうか。尚、この車は「3」とある事から内牧駅線(阿蘇駅~内牧~内牧駅)で使用されているようであります。
ここまで小型車両をご紹介しましたが、ここでは大型車両であります。産交バス阿蘇営業所には、利用者が特に高く、かつ坂道が運行区間となっております「8」番阿蘇火口線用に大型車両が3台所属しておりまして、このうち画像のヒュンダイユニバース(画像は熊本200か14-34、LDG-RD00)は2台(もう1台は熊本200か15-33)所属しておりまして、阿蘇駅前~阿蘇山西駅間で運行されております。これら車は、導入当初から産交バス籍となっております。
尚、この車にはLED行先から「8」と表示されている所から、阿蘇火口線で使用されているという証が見られておりますが、阿蘇山西駅・阿蘇駅前となりますと画像の表示となっております。それにしても、この九州産交グループも毎年のようにヒュンダイユニバースを入れておりますが、高出力車両である事や、この路線の場合には韓国人観光客も利用される事もありますので、そう言った方々にはなじみやすい所ではないかとも思います。
(阿蘇山西駅行き時)
(阿蘇駅前行き時)
また、阿蘇火口線の予備車として日野セレガ(熊本22か27-43、U-RU2FTAB)もこの阿蘇営業所に所属しております。この車は元々貸切車として導入されていた車でありましたが、その後路線化されております。路線化以降は、「8」からわかりますようにその阿蘇火口線で使用されているようでありまして、平成5年式と古参ながらも元気に運行されております(実際に利用しましたので、詳しくは次回ご紹介します)。
ちなみに、以前撮影しておりました阿蘇火口線の姿でありますが、画像はヒュンダイユニバース(熊本200か・962、LDG-RD00)に「阿蘇ジオパーク」のラッピングが施された車でありますが、この車は九州産交バスにおきまして「空港リムジン」で使用されている車(熊本200か・957、熊本230あ・787)と同時期に導入されたものでありまして、こちらも導入当初から産交バス籍となっております。尚、この時は阿蘇火口線で使用されておりましたが、現在は高森営業所所属となっているようでありまして、熊本~高森間の「たかもり号」で使用されているそうであります。
この産交バス阿蘇地区の路線も、一部路線が「熊本地震」や阿蘇山の噴火等によりまして運休を余儀なくされている所は見られておりますが、それでも路線バスに関しましては元気に運行されている所も見られているようであります。特に阿蘇火口線に関しましては外国人観光客も見られていると言った姿もあるだけに、それほど活気も取り戻している事も伺える所であります。それにしても、それ以外では日野リエッセや三菱ローザ、トヨタコースターと言った小型車両を使用すると言うのもまさに需要を感じさせる所ではありますが、これからも地元の方や観光客の足として運行していただきたいと思います。
(注)車庫画像は敷地外より撮影しております。尚、阿蘇火口線に関しましては実際利用しておりますので、次回その模様をご紹介する予定です。