NO.2161 福岡から阿蘇への直行便!新規路線、西鉄バス「ASOエクスプレス」乗車記(後編) | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 当ブログでは、前回NO.2160におきまして、新規の高速路線バスであります、福岡~阿蘇線「ASOエクスプレス」の乗車記を前編としまして福岡から北熊本サービスエリア間の乗車の模様をご紹介しておりました。

 

 この「ASOエクスプレス」は、現在鉄道では行く事ができない福岡~阿蘇間をダイレクトに結ぶ高速路線バスでありまして、西鉄バス2往復・九州産交バス1往復の計3往復で運行されております。この「ASOエクスプレス」の使用車両には、九州産交バス便では運用で実際に入ります、上の画像の福岡~熊本線「ひのくに号」で使用されております車両(画像2、西鉄バス3151・QTG-MS96VP)が使用されておりまして、座席は4列シート・トイレ付きの車両となっております。

 

 「ASOエクスプレス」の停車地は以下の通りとなっておりまして、福岡空港国際線も停車するようになっている事から、外国人観光客も利用していただきたいという所も見せておりまして、アーデンホテル阿蘇・カドリードミニオン前・阿蘇プラザホテルにも停車を行っておりまして、最終的には内牧温泉まで運行されております。

 

 天神高速バスターミナル~博多バスターミナル~福岡空港国際線~高速基山~アーデンホテル阿蘇~カドリー・ドミニオン前~阿蘇駅前~阿蘇プラザホテル~内牧温泉

 

 

 しかし、この日(4月2日)の今回乗車しました福岡発2便目の乗客は、私を入れてわずか2名でありましたし、後述のように他の便に関しましてもあまり利用者がいらっしゃらないとの事で、正直幸先のいいスタートではない事が伺わせておりました。やはり、先述のように福岡から乗り換えなしで阿蘇までダイレクトに行かれると言う事はいいのですが、それがなかなか認知されていないのではないか?と思う所ではあるようであります。

 

 

 さて、今回ここからは後編としまして、以下画像の北熊本サービスエリアから阿蘇駅までの乗車の模様を皆様にご紹介してまいります。

 

 (西鉄バスの3151と「桜島号」用3144(三菱QTG-MS96VP)との並び)

 

 

 北熊本サービスエリアで約15分間の休憩の後は、阿蘇までの道のりを進んでまいります。私は、サービスエリアの外で販売しておりました大好物の唐揚げを購入しておりまして、大変おいしくいただきました。

 

 この唐揚げを食べている間に、車は熊本インターを降りました。熊本インターでは、降りまして本来「ひのくに号」時には左へ進む所を、阿蘇へと向かう事になりますので、右へと進みまして橋の下を走ります国道57号線へと入っていく事になります。

 

 (本来は奥の道を通る事になります)

 

 (奥は熊本市内方)~左の道から合流する形になります

 

 

 画像は熊本県大津町の大津駅南口付近であります。実際に奥がJR肥後大津駅になる所でもありますが、阿蘇方面からの特急バスなどがこの大津駅南口へと運行されております。

 

 

 さらに進みますと、国道57号線が「熊本地震」の影響で立野方面が通行止めとなっておりますので、「ミルクロード」を通ってまいります。この「ミルクロード」のルートは、これまでも特急「やまびこ号」や「九州横断バス」、さらには豊肥線代行バスでも利用歴はありましたが、それほどこの道路は熊本から阿蘇方面への重要な道路となっている事も伺える所ではないかとも思います。 

 

 

 この時、「ミルクロード」沿いにあります工場では桜が満開となっておりました。もうこの利用から約2週間が経過しておりますので、これら桜は散ってしまっておりますが、この桜の姿を見ますと春だなとも実感できるような姿かなと思う所ではあります。

 

 

 所で、現在新たな国道57号線のバイパスとして大津~赤水方面への道路が急ピッチで進んでおります。これは「復旧ルート」として設けられるようになっておりまして、この間に約4キロに及びますトンネルもできるようになっておりまして、阿蘇山の外輪山を抜けていく形にもなる予定でありまして、早くて令和2年(2020年)度には全線開通する予定との事でもあります。

 

 

 そして、「ASOエクスプレス」は外輪山の頂から赤水方面へ下りて行く事になります。この姿はこれまでも当ブログ内でご紹介しておりますが、阿蘇山の山並みが大変きれいな所でもある事が伺えるような姿でもあります。

 

 

 先述の国道57号線バイパス工事の赤水側であります。奥にトンネルがありますが、そのトンネルは約4キロに及ぶそうでありまして、既に去る2月に貫通したそうであります。正直わずか3年足らずでここまで完成した訳でもありますので、それほど「復旧ルート」として重要な存在となる事が伺える所ではないでしょうか。とにかく、令和2年(2020年)度の全線開通が正直待ち遠しい所でもあります。

 

 (奥にトンネルがあります)

 

 (阿蘇方面)

 

 

 「ASOエクスプレス」は、赤水駅近くのJR豊肥線の踏切を渡ります。このJR豊肥線に関しましても、国道57号線の「復旧ルート」と同じく令和2年(2020年)度には肥後大津~阿蘇間の全線運行再開がこのほど決定しておりまして、既に工事が完了しております立野駅周辺とともに、他の区間の復旧工事も本格化して行く事にはなりそうであります。本当に、現在陸路ではこの「ASOエクスプレス」のように公共交通機関ではバスが頼りとなっている訳ではありますが、鉄路の方もめどがついたと言う事で、将来的には競争も見られる事になるか?という所でもありましょうか。

 

 

 先述の踏切の先にあります交差点から右折しまして国道57号線に再び入りまして、休止中の赤水駅のそばを通りまして、「ASOエクスプレス」は最初の停車地であります「アーデンホテル阿蘇」にやってまいりました。以下画像の奥が立野方面へ向かう道ではありますが、ご紹介しておりますように立野地区が通行止めとなっておりますので、熊本方面へは行く事ができないのは残念な所であります。

 

 「アーデンホテル阿蘇」には「どんどこ湯」と呼ばれる温泉浴場があります。この時は奥の駐車場に車が見られておりましたので来客者はいらっしゃっていたようであります。しかし、バス停の所にあります駐車場にはマイカーの姿はありませんでしたので、平日昼間と言う事もありまして、そんなに多くの利用者はいらっしゃっていなかった事が伺える所ではないかとも思います。

 

 (奥が「アーデンホテル阿蘇」)

 

 そのホテル内にありますバス停です。私ともう1名の方も阿蘇駅までと言う事でしたので、もちろんこのバス停で下車する方はいらっしゃいませんでしたが、それでもこのバス停に一旦停車しまして、それから「アーデンホテル阿蘇」を出るに至っておりました。

 

 

 「アーデンホテル阿蘇」を出まして、再び赤水駅のそばを通りまして、国道57号線を阿蘇方面へと向かって行きます。すると、阿蘇山の外輪山の姿が見られるようになってまいります。この姿はこれまでも何度も見かけている訳ではありますが、その時でしか味わう事ができない姿もありますので、それほど自然は日に日に変わっているんだなと言う事を実感させる所でもあります。

 

 (別の位置より)

 

 

 「ASOエクスプレス」は次の停車地でありますカドリードミニオン前バス停にやってまいりました。もちろん、このバス停で下車する方はいらっしゃいませんでしたが、この「カドリードミニオン」と言いますと某民放局の動物番組でも「カドリードミニオン」で飼われております動物が登場する事があるほどでありますが、やはり3年前の「熊本地震」の時は大変な思いをされていたのかなと思ってならない所ではあります。

 

 

 こうして、約4分遅れまして3時間20分で今回の降車バス停であります阿蘇駅前に到着しました。先述のように、私ともう1名の方もこのバス停で下車しておりまして、次の停車地であります阿蘇プラザホテル、終点の内牧温泉への利用は結局0と言う事にもなりました。

 

 (下車直後撮影)

 

 こうして、今回乗車しました「ASOエクスプレス」は乗客0で終点内牧温泉へ向けて発車して行きました。そして、この車に関しましてはこの後阿蘇発3便目(内牧温泉16時48分発、阿蘇駅前17時発)として折り返す事にもなりまして、それまで休憩と言う事にもなります。

 

 

 ちなみに、この訪問時には西鉄バス便の2便目(内牧温泉14時48分発・阿蘇駅前15時発、3150・三菱QTG-MS96VP)の姿も収める事ができました。しかし、この時は後日ご紹介します「阿蘇火口線」からの乗り換え客もいらっしゃらず、乗客0で阿蘇駅前を発車して行きました。本当に、この姿を見まして、この車にとりましても本来の活躍の場であります「ひのくに号」とは対照的だなと思っているに違いないのではないかと思っているようではあるようです。

 

 

 それにしても、ご紹介しておりますように、この「ASOエクスプレス」にとりましては幸先のいいスタートではない事が伺えております。確かに、今回利用しましたのが平日だからという所はありましたが、それでも国内の観光客に加えまして外国人観光客が「阿蘇火口線」でも利用者が多くいらっしゃるなど好調である反面、福岡空港国際線も経由しますこの「ASOエクスプレス」が利用者がいらっしゃらないというのも本当に残念な所ではあります。

 

 

 本当に、私としましてもこの「ASOエクスプレス」の存在はJRも寸断している事もありまして非常に魅力的な路線である事には間違いないと思っております。しかし、利用者が数名程度と言うのが現実であると言うのはそれほど福岡から阿蘇への流れもないのかな?と思う所ですが、実際はそうではない訳ではありましょうから、今後、知名度を上げるよう努力するなど徹底する事が一番ではないかとは思いますが、それとともに観光客が多く来られます「10連休」をいい感じで乗り切れる事ができるかが今の課題ではないかと思っております。ご覧の皆様も、利用する機会がある方は是非とも利用していただければと思っております。