昨日に引き続き、
塾教員対象の学校説明会レポート
今日は、
筑紫野市紫にある
九州産業大学付属
九州産業高等学校
に、行ってきました
他の塾の先生がおっしゃってましたが、
香椎にある
「九州産業大学付属、九州高校」
と、
ここ
「九州産業大学付属、九州産業高校」
を、
模試の志望校記入の際に間違える子が
結構いるそうで
（確かに紛らわしい
）
）要注意です。
昨日の
筑陽学園
と、
とっても近くて、
どちらも特進クラスがあって
難関大の進学に力を入れている進学校ですが、
校風などは随分と違うなと感じました。
一クラスの生徒の多さ、
建物内の雰囲気、
県立高校っぽい。
生徒数は
普通科 1822名
機械科 318名
計2140名
で、
福岡地区の共学では最多です
こちらも、
広い地域から生徒たちが集まってきていて、
佐賀県や、久留米、小郡、朝倉など、
南方面からも多いそうです。
こちらの高校は
普通科と機械科があります。
まずは
普通科
クラスは4種類
特記事項としては
・スーパー特進と、特進、進学クラスは
半分以上が専願での入学者。専願以外でも、他校を受験せずに入学してくる子が増えている（奨学生制度の影響かも）
・最近は準特進クラスのレベルが上がっていて、特進クラスとあまり差がない状況
普通科の特徴としては
０限の朝補習、10分間ドリルの実施
のほか、
放課後講座の開催
進学クラスの放課後講座は選択制で
・大学受験講座
・就職対策講座
・資格取得講座
・ドリル対策講座
・赤点対策講座
などあるそうです。
そして、こちらでは、
普通科の生徒でも、機械科系の資格取得が可能とのこと。
・危険物取扱者乙類4種
・建築CAD検定4級
・秘書技能検定3級
などが取得できるそうです。
部活動は
全てのクラスで放課後講座終了後に
部活動参加が可能
とのことですが…、
スーパー特進クラスと特進クラス
に関しては、
実際のところは制約が生まれて、
なかなか部活には参加できない状況になる
とのことです。
部活動との両立は準特進クラスから
のようです。
英語教育についての特徴として
DMM英会話
を取り入れていて、
スマホやパソコンで、
世界各国のネイティブの方と、
1日25分の英会話学習
ができます（希望者のみ）。
一般は年間7万円ですが、
こちらの学校の在校生は
年間2万円でできますよ〜。
各国のネイティブと
自宅にいながら会話できるって、
良い時代になりましたね
これはとってもいいですね
英語はとにかく、
アウトプットの学習が大事ですから
これを取り入れた生徒の中には、
進研模試の偏差値が
43.2→64.2
にアップした子もいるそうで、
効果のほどがわかります。
また、
オーストラリア短期英語研修
の制度もあり、
スーパー特進、特進を除く、
各クラスの希望者から30名選抜
で、
3週間の研修に行けるそうです。
その際の費用は、
学園補助が約40万円。
個人負担は20万円だそうです。
これに参加した生徒の65%は、
語学系や国際系の大学に進学しているそうです。
さて、私立なので…
気になる学費のほどは
こちらも筑陽学園同様に
奨学生制度アリ。
3年間条件継続
で、
成績が上がってクラスが上がれば、
上のランクの奨学生になることも可能。
さらに、
スーパー特進と特進にはこんな特典も
県立高校だと、これらはご家庭の負担ですが、
国公立大学の受験料までしてくれるのはすごいですね
こういうところから、
この学校を選ばれるご家庭も多いんだとか。
そしてそして、
こちらの学校では10年以上前から
河合塾との連携
があるらしく、
スーパー特進と特進には
至れり尽くせり
といった感じですね。
他の県立高校との比較資料
も見せてもらえましたが、
スーパー特進と特進は
1・2年でグッと伸ばすことで、
他の高校を引き離しにかかっています。
この学校も、筑陽学園と同様に
現役の合格率にこだわっていて、
国公立大学の現役合格率
96%
私立大学の現役合格率
93%
です。
その他合格実績は
↓
人数がとても多いですが、
全校生徒数2,000名以上のマンモス校であること、
併願での受験者数がどの程度含まれているのかが分からないところは要注意です
そして、
ここは九州産業大学の付属高校なので、
九州産業大学への付属高校推薦
で多くの生徒が合格していますね。
ただし、付属高校推薦は
進学クラス、または機械科のクラスからのみ
です。
九州産業大学も、
今勢いのある大学
昔と違っています。
受験は難しくなってきていて、
一般入試の合格率は46%
です。
「九産かぁ〜」
「九産くらいは」
と、
昔のイメージで
半ば小馬鹿にして受験している
ご家庭の多くが
不合格という結果を体験している
のが現状です。
さてさて、
ここまでは普通科についてでしたが、
次は
機械科
機械科は
男子のみ
専願での入学者が7割
です。
「機械科は実習の時間が大半かと思われる方が多いですが、座学が多いです。
特に理数系の授業が多いです」
とのこと。
座学での勉強、実習などを踏まえて、
使える資格をたくさん取って、
ジュニアマイスターを取得
して、
即戦力として就職していくようですよ。
クレペリン適性検査対策
S P I対策
一般常識問題対策
など、就職試験に必要なことを
きちんとやってくれます。
その結果、
就職内定率は5年連続
100%
トヨタ自動車九州、JR西日本、きんでん、九電工、等々、
大手といわれるところへの就職もたくさんです
入試についてですが、
普通科も機械科も、
福岡県立高校入試のレベル&形式
の入試問題です。
特別に私立対策をする必要がなく、
受験対策がとてもやりやすくなっています
私個人の印象としては、
・机に噛り付いて、とにかく勉強をガッツリやりたい
・予備校のような受験対策を3年間しっかり受けたい
・何が何でも難関大学を目指したい
という子は、
スーパー特進、特進、
あたりを視野に入れるといいのかなと思いました。
筑陽学園も九産高校も、
とにかく近くにあって、
どちらも難関大学への合格率をあげて
競い合っている学校ですが、
取り組んでいることが少し違っています。
筑陽学園
は
学校行事を通して社会に目を開かせる、
とにかく外に出よう！
という姿勢。
東京への修学旅行の際の、
博報堂への企業研修などがいい例かと思います。
そして、新しい取り組みを
あれこれとやってみてる、
という印象。
九産高校
は
とにかく難関校に合格するために、
予備校と連携したりして
ムダを省いて徹底的に
合格のための支援を行う
という印象。
うーん、このあたり、
なかなか伝えるのは難しいです。
将来難関大学を狙いたい
と思っている子にとって、
どういうやり方をしている学校が合うかは
その子それぞれだと思います。
なので、
筑紫地区あたりの私立の進学校で、
どうしようかなぁ
と考えている子は、
両方を実際に見て
自分自身で比べてみるといいと思います
私はこの2校、
随分違って感じました。
どちらが良い悪いということではないですよ。
九産高校のオープンスクールはこのようになっています。
↓
平日夜の保護者向け学校説明会もあります。
どちらも事前の申し込みが必要なので、
注意してくださいね。
気になったら参加してみてください
昨日と今日で、
難関大学合格者を輩出している
進学校2校をご紹介しましたが、
合格率が何%やら
〇〇大学合格何名やら、
ここに出てきた数値に
踊らされないでくださいね。
あくまでも参考としてです。
受験は、
ましてや難関大学受験は
本当に厳しい世界です。
難関大学合格者がいるからといって、
そこにいれば我が子もそうなる、
ということではありません。
学校が全てを面倒見てくれる
子どもの意欲まで湧かせてくれる、
というわけではなく、
「親御さんが行かせたい」
ではなく
本人自身が
「自分は何としてでも頑張って、その大学に行きたいんだ」
」と、
強い意志
と
そして
やり抜く覚悟
が必要な世界です。
なんとなくではなんともなりません。
だからこそ、
自己が大きく成長できる
チャレンジのし甲斐のあることでもあります
お子さんが、
そういう気概を持ち合わせている場合は
難関大学受験を目指すためのコースを
視野に入れるといいと思いますよ
本日もお読みいただき、ありがとうございました
何か参考になれば幸いです