先週末に福島県内ほとんどの小中学校で終業式が行われ、20日から夏休みが始まったという。
その直後の日曜日、普段より遅い時間に恒例の阿武隈川散歩を始めたところ、近所の公的施設の駐車場に小学生らしき子供と、連れ添った親が続々と集まって来ている様子を見た。
何かと思って土手から観察すると、子供の首からカードのようなものがぶら下がっている。
そこで気づいた。
ラジオ体操である。
夏休みになると早朝どこかに集合して行うラジオ体操、今でも続いているのだ。
そしてカレンダーが印刷されたカードにその日の「参加」を証明するハンコ押も行われているらしい。
記憶を辿る限り私の時代に親の同行はなく、親の代表の方がいても数名程度、ハンコ押したり曲を流したりする担当をしていたように思う。
少なくとも私が子供の頃からのことなので、実に半世紀近く同じ行事が続いていることになる。
時計を見ると6:30。日曜のこんな時間に親も同行するとは。
今の時代、文句が出て中止になっていてもおかしくないように思うのだが、変わらずずっと同じように続いていることが不思議に感じてしまう。
そもそもこの夏休みの朝のラジオ体操の目的は何なのだろうと気になったので、インターネットで検索すると以下の記載があった。
夏休みのラジオ体操が始まったのは1930年7月。 神田万世橋署の面高巡査が「子どもたちが夏休みに規則正しい生活を送れるように」とラジオ体操の会(子どもの早起き大会)を始めたのがきっかけです。 その後、全国に普及しました。
なるほど、納得がいく。
休んでだらけた生活にならないよう、早起きを習慣化させたわけだ。デジタルな時代にそぐわない違和感がありつつも、いいなとも思う。
いろんなことがどんどん変わっていく世の中で、こうした素朴な取り組みが継続されていることに少しほっとする。