あぶない!と思える心をもっとカタチに。 | 寿建設 社長ブログ

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福島県福島市にある建設会社です。
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エピソードや思うことを綴ります。

7月1日より全国安全週間である。

私はこの週間のタイミングで自社の全現場を回ってパトロールを実施し、「安全大会」を開催して現場で作業に従事されている方々に話をさせていただいているところだ。

 

さて、当社の今年のテーマ「大変化」の趣旨に則り、この時期の恒例だった「安全標語」募集を「安全キャッチフレーズ」募集に変えた。

会議で本年の「安全標語」の開催内容を検討する日の朝、私が急遽思いついて変更を提案したアイデアで、できるだけ「恒例の」とか「今で通り」という発想を消そうと思っての発案であった。
「標語」という言葉自体がかなり古いものであり、昨今の広告事情なども考えるともっと現実的に心を動かすような言葉を選ぶほうがいいのではないか、という思いがあった。
そしてまずは新しくやってみて、よくなければまた戻せばよい、と実施に踏み込んだ。

これまで社内での一次審査を行った後に取引先などに足を運んで最終審査を依頼して多数の入選作品を決めていたが、今回は言葉の専門家と私で一作品だけ選ぶ、というやり方に変えた。これにより審査にかかる作業や手間は大幅に削減されたのである。

いろいろ考えて審査を頼んだのは、以前より懇意にしている、文筆家の譽田(こんだ)亜紀子さん。
縄文時代や土器などについて楽しく分かりやすく説明した本を何冊も出されていて、今確実に広がっている「縄文ブーム」の火付け役の一人だ。以前通信販売の会社に勤務の頃、譽田さんがキャッチコピーを書くと商品がよく売れた、というエピソードを本人から聞いたことがあった。つまり人の心をつかむ言葉を選ぶことが出来る方なのである。
全部で131作あった応募作品を事前にお送りした後、会社にお越しいただいて当社の安全担当と3人で協議して選ぶという方法を取った。
いくつか候補があったそうだが、建設業の安全の知識がまったくなくピンとこない部分があるとおっしゃったので、私からPowerPointで当社の安全管理について説明したところ「これですね!」と選んでいただき、しばし議論の上で賛同した。
◎審査の様子

場合によっては譽田さんに多少言葉をいじってもらってもよいという考えもあったが、原文のままで決定した。

その作品が以下。


あぶない!と思える心をもっとカタチに。

当社の安全管理の考え方を1フレーズで表した、力のあるすばらしい言葉だと思う。
さらに山崎エリナさんの写真をモチーフに、カッコいいポスターとしてデザインもしてもらったのでこれから展開していこうと思っている。

 

昨日行った現場では、早速特大ポスターになって掲示されていてとても嬉しい。