寿建設 社長ブログ

寿建設 社長ブログ

福島県福島市にある建設会社です。
会社や現場の取り組み、
日々の仕事や取り組みの中での
エピソードや思うことを綴ります。

昨年父が亡くなって以来、休日はなるべく実家から母を連れてどこかに行くようにしている。

あまり遠くに行くのも負担になるので、近場でこれまで行っていないような場所を探して足を運ぶことは、自分にとっても新たな発見になるものだ。

 

東日本大震災後の原発事故により全村避難を余儀なくされるなど大きな被害を受けた福島県飯館村に、広範囲に渡って桜が咲く場所があるらしいことを数年前からちょこちょこ情報を目にしていた。

数日前からSNSでもその映像が掲載されていたのでいいタイミングだと思い、この週末行ってみることにした。

ネットで探すとこちらであった。

飯舘復興三千本の桜2026

実家から車で50分程度でちょうどいい距離。

 

飯館村は「日本で最も美しい村」連合に加盟しているほど自然豊かで景観の美しいところなので、現地に到着するまでもいろんな花に楽しませてもらえるのどかな眺めだった。

 

新緑の山の中にポツポツと存在する色鮮やかな花々が映えていた。これだけでもう十分満足のドライブである。

 

そして少し奥まったところに入って着いたのが目的地。この日10時から春まつりイベント開催予定だったので、混雑を避けて早めの8時半頃到着。それでも駐車場はすでに並んでいた。

のぼりを設置中の道路沿いにはずっと桜が。

反対側。やや強い風が吹いて満開になった桜の多くの花びらが飛んでていた。

道路脇には山盛りの桜の花びら。

 

「飯館復興三千本桜」ののぼり。

 

周辺をしばし歩いてみる。

緑との調和が美しく、圧倒されるような景色が続いた。シャッターを押す行為が止まらない。

 

池の周りの桜がまたいい。

奥の三角山のもえぎ色に桜がまた合う。

 

風が吹いて池の上を舞い飛び続ける大量の花びらたち。

見えにくいがここも桜が舞い上がっていた。

 

同じ言葉になってしまうが、ここの桜は緑に合う。花そのものの美しさではなく全体の景色の美しさ。そこが特徴だと思った。

 

あまりの花びらの舞いっぷりに、きっと午後にはかなり散ってしまったのではないかと想像した。

いいタイミングで絶景を鑑賞することが出来たと思う。母も十分に満足していたようだ。

 

こうしてまた新たな福島県のおすすめスポットを知ったのである。

 

以下、昨年ピーク満開の時に撮影されたらしい、こちらでのドローン撮影動画。

引いて見るとまた違った、圧巻の美しさである。

インターネットで検索することが日常になって、すっかり辞書を引くことがなくなった。

以前自宅の本棚には広辞苑が常に目立って存在していたが、いつの間にかなくなっている。

 

辞書というものは、言葉について丁寧かつ的確に説明している公平無私な存在である、というのがイメージだ。

個人的な見解だとか、偏った説明など絶対にないと信頼している。

ところが、最近聴いたラジオ番組でどうもそうではないという情報を耳にした。

そして、そうした情報をまとめた本があるというので購入したのである。

『新解さんの謎』赤瀬川原平 | 文春文庫

 

赤瀬川さんといえば、あの『超芸術トマソン』筑摩書房を書いた方である。赤瀬川さんでこのタイトル、私のアンテナに今まで引っかからなかったことも謎だと思ってしまった。

 

タイトルにある「新解」とは何かといえば、三省堂「新明解国語辞典」を略した言葉なのだという。

存在は知っているが、特別な認識はまったくなかったが、前述のようにこの「明解さん」の解説がかなり独創的なのだとそうだ。

この本はそのことを「謎」と称して紹介している一冊だ。

 

冒頭に出てくる、「恋愛」という言葉の解説でまずぶっ飛んだ!

 

れんあい【恋愛】特定の異性に特別の愛情をいだいて、二人だけで一緒に居たい、出来るなら合体したいという気持ちを持ちながら、それが、常にはかなえられないで、ひどく心を苦しめる・(まれにかなえられて歓喜する)状態。

 

ものすごい偏見に思える。少なくとも私の恋愛観とはかなりかけ離れている。

赤瀬川さんにこの世界の存在を教えたお知り合いのSさんという方とのやり取りで話は進んでいくのだが、私は以下のような解説に思わず付箋を貼ってしまった。

 

じっしゃかい【実社会】実際の社会。〔美化・様式かされたものと違って複雑で、虚偽と欺瞞とが充満し、毎日が試練の連続であると言える、厳しい社会を指す〕

【動物園】生態を公衆に見せ、かたわら保護を加えるためと称し、捕らえて来た多くの鳥獣・魚虫などに対し、狭い空間での生活を余儀無くし、飼い殺しにする、人間中心の施設。

ブラックユーモア小説かと思ってしまった。

そんなことないでしょ!と突っ込みたい。

 

こんな説明もある。

あかがい【赤貝】海でとれう二枚貝の一種。貝殻は心臓形、肉は赤くてうまい。

 

おこぜ【鰧】背びれに毒のとげが有る近海魚。ぶかっこうな頭をしているが、うまい。

どちらもはっきり「うまい」という個人的意見が示されている。

いやー辞書でこんなのありなんだ。

そこに味わい深い面白みがあって、本のなかでは「新解さん」に存在する人格みたいなものに迫っていく展開となっている。

 

読んでほどなく、私は耐えられなくなって最新版(第8版)注文をしてしまった。

版を重ねると解説が変わっていくので、それを追っかけるのも楽しいらしい。

やばーい世界に足を突っ込んだかもしれない。

 

最近ラジオを聴くようになって、新しい情報が入りやすくなった。

昨日の昼、ネットニュースで東海林さだおさんがご逝去されたことを知った。

享年88歳、それでもショックだった。

東海林さだおさん死去、88歳 「タンマ君」「丸かじり」シリーズ:朝日新聞

 

ニュースを目にした車中で、直接お会いしたこともないのにちょっと涙が出てしまった。

東海林さだおさんは私が一番好きなモノカキだった。私にとっては漫画家よりもエッセイストよりも「モノカキ」という言葉が東海林さんに合うイメージであった。

東海林さだおさん | 寿建設 社長ブログ

 

文章が上手で面白い、だけではない、モノの見方がとにかく斬新で、私自身の考え方や生き方に大きな影響を受けたのは間違いない。

上記リンク先でも書いている以下の通りだと思っている。

 

東海林さんのすごいところは、決して真剣に「人生はこうだ」みたいなことを言わないことだと思う。
ひたすら小さなことに固執し、面白いと思ったことを面白く書くことにこだわっている。
理屈は一切ない。
学ぶためだけに本を読む方は、もしかすると「何の意味があるのこれ」と思うかもしれないが、それはとんでもない間違いだと思う。
東海林さんの遊び心は、私の発想の原点と言ってもいい。

ごくまれに私のことを「発想が面白い」と言っていただくことがあるが、そうだとすれば東海林さんの影響がかなり大きいと思う。

 

思えば、この数年で人生に大きな影響を受けた方々が亡くなっている。

2019年 和田誠さん 

2022年 野田知佑さん

2023年 大学時代の恩師 

2025年 清水克衛さん
うーむ、全員文系の方だ。私は根っから文系の人間なのであろう。

 

そして昨年9月1日、週刊文春の記事を目にして、その東海林さだおさんが長期連載を終了したということと、上記和田誠さんの表紙絵が終了したということについてこう表現した。

私の人生観の3分の1くらい影響を受けたお二方がついに表舞台から降りられるという週刊誌となってしまった。
週刊文春 | 寿建設 社長ブロ

なぜかその日の夕方、ある意味もっとも影響を受けた父が急逝した。

 

私も今年で58歳になるので、当然そんなことが不思議でないのだが、なんだかこうも続くと寂しいものだ。

それでもいずれの方も、本や絵や手紙を残してくれたので、時々見返そうと思う。

風呂から出たら右足のひざあたりに原因不明の小さな傷があって、そこからちょっと血が流れていた。

たいしたことはなかったが、消毒してちょんちょんと拭くともう治まったようだった。

 

ふと「そういえば『赤チン』っていつのまにか姿を見なくなったけど、どうなったのだろう」と思った。

子どもの頃、転んで擦り傷などが出来ると必ず登場したのが「赤チン」だった。

ネットから拾った画像だが、まさにこんなイメージ。

血のような濃い赤色の液体が入っていて、これを患部に塗って乾くと金色っぽくテカテカになったものだ。

これを塗るといかにもケガをした感じが出た。

 

あいまいな記憶だが、少なくとも成人した頃から目にしなくなったように思う。

ネットで検索すると意外なことが分かった。

 

「赤チン」の正式名称は「マーキュロクロム液」というものらしい。

全然イメージが違うので驚いた。

実は赤チンが登場する以前の主流の消毒薬「ヨードチンキ」が略して「ヨーチン」と呼ばれていたのに対し、こちらは色が赤かったので「赤チン」となったらしい。正式名の「マーキュロクロム液」に「チン」はないのだが、「ヨーチン」の「チン」があてがわれたことになる。なんだかひどい呼び名であるが馴染んでしまった。

「ヨーチン」と異なり、傷口に染みない(痛くない)消毒薬として普及したのだそうだ。

 

ちょっとした傷が出来ると「赤チンでも塗っとけ!」なんて言われることがよくあったし、赤チンを塗ってその場で手当てすれば済む程度の軽微なケガのことを「赤チン災害」と称していた記憶もある。

軽いケガの象徴であったのだ。それくらい生活に密着していた感がある。

 

その後、無色の消毒薬「マキロン」が登場し、徐々に赤チン需要は減っていったようだ。

(ちなみに「マキロン」という名称は、赤チンの正式名称である「マーキュロクロム液」からもじったというからややこしい。)

 

そしてコロナ禍真っ最中の2020年12月末、赤チンの製造は終了したのだという。

製造過程で水銀が発生するとして、2017年施行の法律により21年以降販売できないことになったことが理由なのだそうだ。

根強い赤チンファンがいたのかは知らないが、法律のギリギリまでねばって生産をしていたことが分かる。

早々に赤チンを見捨てていた自分としては、少し心が痛い。

 

きっと若い世代は絶対知らないであろう「赤チン」、言葉にすると「セクハラです!」と言われそうで話題に出来ない・・・。

マンガはあまり読まないのだが、SNSで存在を知って即購入してしまったのが以下である。

(購入方法はAmazonではなくこちら

タイトルの「はいどう!」とは、「廃道」のことだ。

漢字がひらがなになっただけで相当イメージに開きがあることが分かる。

そしてその「廃道」とは、以下AIによる解説をお読みいただきたい。

かつて道路として供用されていたものの、新道の開通や土砂崩れ、維持管理の停止などによって、道路としての機能を失った道のことを指します。
近年では、独特のノスタルジーや土木技術への興味から、趣味の対象(廃道探索)としても注目されています。

 

AI解説にもあるように、趣味の対象としている「廃道マニア」という方々が相当数いらして、関連本もたくさんあるしYoutubeにも廃道を探索する動画がいくらでもある。

私も「マニア」と呼ぶほどではないが、建設業に身を置く人間として興味のある分野である。

 

その廃道をテーマにしたマンガがあったとは思いもよらなかった。

簡単に説明すると、廃道好きの女子高生たちが実在する廃道を回って歩くというマンガなのだ。

読んでみたら思った以上に奥が深く、面白く描かれていて楽しませていただいた。

廃道の中でも特に魅力的なのが「トンネル」で、普段注目されることの少ないトンネルを嬉々として鑑賞する女の子たちの姿に、トンネル屋としてはありがたい気持ちになってしまった。

 

こんなにもトンネルを楽しんでいただいているシーンがある。

 

「トンネル巡りの人」という言葉が面白い!

 

去年思いついたまま展開されないままのトン活(トンネル活動)がまさに具体化されているのだ。

なにか連携できないかと真剣に思っている。

廃道に関する内容や情報がしっかりしているのは、廃道マニアのレジェンドであるヨッキれんさんが監修されているからであった。

 

数年前にダムを見て回わる女子高生のマンガを発見して購入したことがあったが

ダムマンガ | 寿建設 社長ブログ

女子高生が土木関連の情報に興味を持つというマンガが成立しているというのが興味深い。

 

「推し」という言葉が流行っているようで、私は今一つ意味が分かっていないが、これらもその流れなのであろうか。

 

詳しくは以下。(試し読みもできます)

はいどう! | 作品紹介 | コミックキューン