寿建設 社長ブログ

寿建設 社長ブログ

福島県福島市にある建設会社です。
会社や現場の取り組み、
日々の仕事や取り組みの中での
エピソードや思うことを綴ります。

7月1日~7日は、毎年「全国安全週間」である。

全産業が対象だが、特に労働災害の多い建設業では例年大事な行事なのだ。

毎年この時期(安全週間準備月間と称される6月)は各会社で地域単位、全国単位で協力会社が集まる安全大会が実施されているが、今年はコロナウイルス感染拡大防止の意味でこの大会の開催をどうするかが大手各社で検討されていると、昨日の業界紙が1面で書いていた。

すでに全社的に中止を決めた会社もあるようだ。

しかし、こと安全のことだから、中止する場合はそれに代わるなんらかの措置が必要ではないかと思う。

そんな中、地域建設業者で構成する団体でご一緒させていただいている、大阪の三和建設さんが、誰よりも先駆けて、200名以上の参加によるオンライン安全大会を開催したという。

 

決断の速さ、行動力、見事だと思う。

この記事を読んで、思わずリアルに拍手してしまったほど感心した。

同社HP記事は以下(上記画像もこの記事より)。

https://www.sgc-web.co.jp/news/detail.php?seq=361

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オンラインを利用することにより東西それぞれ別日程・会場にて行っていた安全大会を同時に行うことができました。当日は、当社および協力会それぞれの代表の挨拶、2019年の安全表彰、東西の協力会の活動報告、そして本年の感染症対策及び熱中症対策についての報告後、安全宣言を行いました。

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とのことで、別の効果もあったというのが興味深い。

 

ちなみに当社は、安全週間には幹部が現場に行って安全大会、というのが恒例になっていた。

https://ameblo.jp/kotobuki5430511/entry-12295923167.html

今月からこれまで自粛していた現場パトロールも最小限実施としたことによって、今月も例年通り安全衛生委員長である副社長が現場に赴き、パトロールを実施しながら安全講話を実施中。

大人数の現場は班を分けて個々の距離を取って複数回開催。

このまま状況が変わらなければ、来月の本週間は私が全現場を回る予定。

工事現場において、安全管理は重大な仕事である。そのための意識づけは、とても大事なことなのだ。

「言葉」というもの、もっと大事に扱わないといけないと思うようなことばかりである。

政治家の一言が大問題になり、一国の大臣が変わったことが何度あっただろう。

インターネットに飛び交う言葉がどれほどの人の心をえぐっているだろう。

 

もちろん、誰もが言葉を使って生活や仕事をしている以上、私自身も気をつけなければならない。

同じ言葉を使うのであれば、人の心を痛めつけたり傷つける言葉ではなく、やる気にさせたり喜ばせる言葉を使うようにしたい。

批判精神も大事であることは重々承知しているが、だからと言って何にでも暴言を吐いていいわけではない。

これだけいろんなことが起きているのだから、もっと言葉を大事することを大人が自覚しなければならないと思う。

 

私自身が言葉の発し方を注意する時に、思い返すようにしているワードがある。

それは、とある小学校の掲示で見つけて知った、「ふわふわ言葉とちくちく言葉」。

「ふわふわ言葉」とは「心がうれしく明るくなる言葉」で、「とげとげ言葉」とは「心が痛くて暗くなる言葉」、という意味である。

子供向けの言葉だからこそ、イメージがしやすい。

「ふわふわ言葉」を使って、「とげとげ言葉」を使わない、これが小学校で習う、人間の基本中の基本である。

 

「ふわふわ言葉」でネット検索したところ、小学6年生が書いたすばらしい作文を発見した。

私も含め、すべての大人が読んで、深く反省すべく全文掲載するのだ。

 

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『ふわふわ言葉からはじめませんか』

 

わたしたちの学級では,普段友達と交わしている会話が「ふわふわ言葉」に当てはまるのか、それとも「ちくちく言葉」に当てはまるのかということを意識して過ごしています。

 ふわふわ言葉とは、「ありがとう。」や「おはよう。」などのように相手の心をぽかぽかと温める言葉です。「それ、いいね。」や「上手だね。」、「すごいね。」といった言葉もふわふわ言葉に含まれます。一方、ちくちく言葉とは、ふわふわ言葉とは反対で相手に不愉快な思いをさせる言葉です。人に対する悪口はもちろんのこと,「うるさいから静かにしろ。」や「早く並べ。」といった命令口調もそれに当てはまります。

 新年度が始まった四月、担任の先生が「ふわふわ言葉」と「ちくちく言葉」に関係する本をもってきました。その本は「しあわせのバケツ」という本です。わたしは、この本が大好きです。

 世界中のどんな人も、心の中にしあわせのバケツを持っています。そのバケツは、人を喜ばせると中身がいっぱいになり、逆に嫌なことをすると空っぽになってしまいます。誰もがお互いを思いやり親切にすればバケツの中はいっぱいになり、みんなが笑顔で幸せになれることを優しく説いてくれています。

 この絵本をもとにして、わたしたちの学級では、「ふわふわ言葉でしあわせのバケツを満たんにする。」という学級目標があります。

 四月からこの学級目標を意識して過ごしているので、今ではふわふわ言葉が当たり前になってきています。あいさつも当たり前です。ふわふわ言葉が教室にあふれてくると、教室が温かい雰囲気になり、みんなが笑顔になります。

 地域の人たちにも、元気よくあいさつをすると明るく返事をしてくれます。そんな時、わたしは地域の人たちにも大切にしてもらっているんだなと思います。そして、たった一言のふわふわ言葉でしあわせのバケツが満たんになることを実感します。あいさつをすると自分だけでなく相手のバケツも満たんにできるので、わたしはこれからもあいさつを続けていこうと思います。

 言葉は、ふわふわ言葉のように人の心を温める力を持っています。ところが、逆に人の心を冷やしてしまう力も持っています。それがちくちく言葉です。いじめや差別には、ちくちく言葉があふれています。

 今までの学級で、いじめや差別をされている子がいました。その子に対していじめている子は、

「チビのくせに。」

「おまえのせいで負けたんだぞ。」

といったちくちく言葉を使っていました。今ふり返ってみると、いじめていた子は、なぜそんなことをしていたのだろうと思います。相手のしあわせのバケツの中に手を突っ込んで空っぽにしても,絶対に自分のバケツはいっぱいにはならないのに。

 罪を犯した人に対する周りの人の態度にも考えさせられることがあります。確かに、罪を犯したことは悪いことです。しかし、反省して立ち直ろうとしているのに、その人を冷たい目で見たり陰でこそこそとちくちく言葉でうわさをしたりするのはどうでしょうか。その人は帰る場所さえなくなり、しあわせのバケツも空っぽになります。もしかすると、それがきっかけでまた犯罪に手を染めるかもしれません。その人たちを救うには、周りの人たちの温かい言葉、つまり、ふわふわ言葉をかけてあげることが必要だと思います。

 過去に罪を犯した人が近所にいたら、正直なところ怖い気持ちがします。しかし、怖いからといって何も言葉を交わさなければ、その人のしあわせのバケツは空っぽのままです。

 あいさつだけでもいいと思います。勇気を出して、たった一言のふわふわ言葉から始めませんか。たった一言のふわふわ言葉から明るい社会は築かれていくのだと思います。そんなイメージで言葉を使ってほしいものです。

 

以下参照

http://www.moj.go.jp/content/000117819.pdf

非常に面白い小説を発見し、読了。

「開化鐵道探偵」(山本巧次/東京創元社 ミステリ・フロンティア)

 

舞台がなんとトンネル工事の現場の推理小説である。

しかも土木史に残る、明治初期に日本人だけでの力で初めて完成させようと施工中の、実在の逢坂山トンネル。

そこで次々と危険な事件が起こるのだ。

 

私はさわりだけ現場の話なのだろうと思って手にとったのだが、最後の最後まで現場(および周辺)が舞台となっている。

逢坂山トンネルの歴史、施工方法、そして関係者(井上勝、藤田伝三郎ら)なども基本忠実に描いた中でのミステリなので、平行して日本の鉄道工事黎明期の逸話や、当時の苦労、背景なども学ぶことが出来るというのがよい。

 

しかもミステリとしてもしっかり筋書きが面白く(発売年の各種ミステリランキングに入ったほど)、いわば物語を楽しみながら鉄道や土木の歴史や世界を学べるというのも業界側からするとありがたい。

 

少し前に「物語の有効性」と題して、医学ものの小説で医療問題を問いかける仙川環さんを紹介し、以下のことを書いたばかり。

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考えるべき問題をストレートに「これはこれこれこうなっているのが問題である!」と説いても、実際にはなかなか伝わらないものだ。

このようにエンターテインメント的物語に映し込むことでより実感が出来る、というのも広報的手段の一つであるということを仙川さんの小説を通して気づいた。

https://ameblo.jp/kotobuki5430511/entry-12598646756.html

 

まさにこの小説は、われわれがストレートに広報しようとしている土木やトンネルの魅力を、物語の中で発信しているといえよう。

作者は鉄道趣味歴45年、鉄道会社勤務歴30有余年というから、そういう役割にドンピシャリの方である。

 

この手法をヒントにすると、建設関連団体が資料や情報提供することを前提に作家、一般の方から土木をテーマにした小説を募集する、というのはありではないかと思う。

さらにいえば、有名作家にお願いして取材全面協力OKで物語を書いてもらうというのもいいかもしれない。

私の下の名前は「英五朗」である。

兄は「大五郎」で、次男の私にはこの名前をつけられた。

子供の頃は、正直この名前でなにかと恥ずかしい思いをした。

「大五郎」は「子連れ狼」が流行っていた頃の命名なのでまだ理由があるように思えるが、次も男だったのでその名を応用し、「郎」を「朗」にと、ひねっての名前である。

なぜにこんなにしたのか父に訊ねたところ「人と違ったことが出来るような男になれという意味でつけた」という分かるようで分からない説明を受けた記憶がはっきりある。

 

その思いをしっかり受け止めた私は、中学校に入る前後からいわゆる「あまのじゃく」な性格になっていった。反抗したりやんちゃなことをするということではなく、流行しているものや人気のあるものにはとにかく関心を持たなかったのだ。

誰もやってないようなことが好きだったのである。

 

だから同世代がはまったことをほとんど知らない。中学の頃はガンダムのプラモデルが流行ったが作った記憶がないし、高校の頃はみんな「おニャン子クラブ」に夢中だったが夕方の番組は一度も見ていない。大ブームだったファミコンは家になかったが「ほしい」と親にお願いしたこともない。

「ビーバップハイスクール」も「北斗の拳」も「キン肉マン消しゴム」も、一切かじらなかった。

(あとは何が流行っただろう??とにかく興味がなかった)

とあるネット番組で私と同世代の方々がいろいろ思い出話をするのを聞いて、そのことに改めて気づいた。

漫画でいえは当時私が好きだったのは漫画雑誌「ガロ」の世界で、究極のマイナー嗜好であった。蛭子能収さんの才能に憧れていた。

で、その頃何をしていたかというと詩吟クラブに入ってマイナーな詩吟の拡大を図ったり、学級新聞作りに情熱をかけたり、

https://ameblo.jp/kotobuki5430511/entry-12357409935.html

映画を作ったり、そんなことばかりしていた。

同世代が興味ないことを自分なりに考えてごく親しい友人らと作っていたのだ。

 

振り返って分かった。今の自分もそのまんまの性格だ。

私にとって読書は生きている一部であり、食事とかと変わらないものである。

5月は連休中も含めこれまでになく読む時間が取れたので、この読書メーター

https://ameblo.jp/kotobuki5430511/entry-12443536893.html

の記録を見ると計12冊、3,807ページ読んでいた。

 

本は読むだけでなく出版にも多少関わっている。

去年は自分の企画から始まったインフラメンテナンス工事現場の写真が写真集になるにあたり、

https://good-books.co.jp/books/maintenance/

いろいろ関わらせていただき、いよいよ今月発売のトンネル工事写真集でも

https://good-books.co.jp/tunnel/

多少ご意見などさせていただいた。

実は「土木」に関する別の本の製作も進行中で、時々ZOOMで打ち合わせをさせてもらっている。

コロナ禍で進まない部分もあるが、夏頃には世に出そうな予定で進んでいる。

 

どれも自費出版ではなく、東京の出版社さんが出すもので、私は業界側からの意見を述べたり、業界への宣伝などで協力させていただいている。

 

建設業とは関係ないが、震災直後にも本を企画をしたことがある。

福島市内にある縄文遺跡にある「謎」をテーマにした小説を募集する文学賞を実施し優秀作を本にする、という企画であった。

世に出た本のタイトルは「縄文4000年の謎に挑む」(現代書林)

 

↓↓詳しい経緯はこちら

全国から集まった150近くの作品から選ばれた7作をまとめた本なので、いろんな切り口のストーリーがあって面白い。

そして、この本の前書きは実は私が書いている。

初めて知った方はぜひ手に取っていただきたい。

 

実はさらに次にも出版社さんに企画を話しているアイデアもある。

 

本好きがゆえか、こういうアイデアをよく思いつくのである。