紙を配布しない展示 | 寿建設 社長ブログ

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福島県福島市にある建設会社です。
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先週、「夢メッセみやぎ」において恒例の東北最大の建設技術フェア「EE東北'23」が開催された。

当日も紹介したが、今年の当社のテーマ「大変化」に則り、今回は展示の方法を大きく変えてみた。

 

昨年の展示。

 

そして今年。

6つ設置されたモニターで、30秒程度で作成した、各技術の紹介動画が繰り返し流れているという展示である。

説明の言葉はなく、モニター下にある棚部分に詳細情報にアクセス出来るQRコードが配置しているだけ。

 

中に配置した唯一の説明文が以下。

弊社ではSDGs推進やデジタル化推進の観点から、紙を配布しない展示を試行しています。

 

このアイデアのきっかけは去年12月に招待された東京ビックサイトでの「SDGs Week EXPO 2022」という展示会であった。その中で山崎エリナさんの写真展が招待されて建設業コーナーの一角に私もいたのだ。大勢に案内をしたところ20代の知人が顔を出してくれて、会場をぐるっと回った後に私のところに来てこんなことを言ったのだ。

「森崎さん、この展示会は『SDGs』がテーマなのにどこのブース行っても大量のチラシやパンフレットを配っているんですよね。なんか違和感があります」

 

なるほど~、と思った。確かにこうした展示会に行くと、あまり興味がない人にまでチラシやパンフレットを配る傾向があるのはよく知っている。最近、SDGs推進のため年賀状をやめる企業が多くあるが、こちらの方がずっと無駄が多いような気がするではないか。

 

そして思いついたのがこの展示方法である。

初めてのことなので、どうせやるなら振り切ってやろうという考えで説明文もほぼ削除したつもりだ。

実際にはQRコードを読むこむところまでたどり着く方はなかなかいなかったが、

動画を見て近寄ってきて説明を聞いていただく方は多数いらした。

なにより、このような展示を考え実行したことに感心していただいた方が一定数いたことがよかったと思っている。

主催の中核を担っていたある幹部の方も「将来は絶対にこうあるべきです」と太鼓判を押してくれた。

展示内容だけでなく、展示方法で会社の姿勢を伝えたともいえよう。

(そいう気持ちで改めて会場を見ると20年前からほぼ同じような展示方法を継続している会社が少なくないと感じた)

大変化のポイントは、「まずやってみる」だと思う。やってみて、自分の想定していた反応と現場での反応の差をしっかり受け止め、また次の改良をすればよいのだ。

変えるタイミングをずっと伺っていても何も変わらない。

実際にやってみてそのことを強く認識した今回の出展であった。今回の反省ポイントは来年につなげればよい。

 

ちなみに30秒程度の紹介動画をどうやって作るか迷っていたところ、子供の頃からよく我が家に遊びに来てた友人の娘が映像制作の仕事で起業したとの連絡があったので頼んでみた。これが実にうまい編集で、業界外の発想で興味を持ってもらえるよう誘導する動画は大変効果的だったと思っている。

以下当社Youtubeにアップしたのでぜひご覧ください。

(狭い会場内で流すための動画なので音はなしです)

 

 

以下、弊社チャンネルにすべてアップしてます。