今日は、昨日の雨模様とうって変わったいい天気。

そんな天気にふさわしい私の大好きな詩を紹介します。



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                   《ちびへび


                暖ったかいのだもの

                散歩は したいよ

                ちびへび

                おうちに鍵をかけて

                ぷらぷらでかけた


                こんちわというと

                小鳥は ピャッと飛びあがり

                いたちはナンデェとすごんだ

                あら おびに短かしたすきに長しねと

                仲間は忍び笑いをした


                ちびへびは急いで家にもどり

                おうちの中から鍵をかけ

                燃え残りの蚊取り線香のように

                まるくなって ねむった

                でも・・・・・・

                暖ったかいのだもの

                散歩は したいよ


                ちびへび

                もういちど でかけた

                誰もいないところまで

                ーーーこんちわ いわずに

                ぷらぷら しないで


             

                                  ~工藤直子~


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ちょっと切ない詩です。
でも、このちびへびは、まさにかつての自分の姿。

他人となじめず殻に閉じこもってひとりぽっちだった。

あの頃、淋しくてつらかったなぁ。


でも、そんな時こんな詩も読みました。


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                《じぶん


      じぶんがすっぽりとじぶんからぬけ出したならば


      このような自己に執着することはなくなる


      じぶんばかりだったらなんにもないことになる


      他があってはじめてじぶんがあるのだ



                         ~高橋新吉~


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この世に生きている限り、多かれ少なかれ他人とかかわることは避けられない。

暖かい言葉を出来るかぎり使って、心のふれあいを大切にしたい。

でもどんな時でも、自分の中にこれだけは譲れないというものは持っていたいと思っています。


ではもう一つ、今日の秋晴れの空のように爽やかな、元気が心いっぱいに広がっていくような詩を。


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                    《 未知へ》


                わたしが響いている

                透明な殻の中で響いている

                ありったけ響いている

                外はもうすぐ春らしい


                わたしが響いている

                痛いほど響いている

                あふれるほど響いている

                もうすぐわたしは割れるのだ


                私が響いている

                おもてへこだまして響いている

                まだ見たこともない山へ胸をときめかせて

                わたしが響いている



                                ~木村信子~


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自分を響かせるのに年齢は関係ないのです。

子どもでも若者でも年寄りでも、それぞれ自分の持つ音を響かせたらいい。

「まだ見たこともない」ことは、この年になってもあふれるほどあるのですから。

胸をときめかせて、おもてへこだまさせて、自分の音をしっかり響かせて生きましょう!


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今日は、久しぶりの雨。

こんな日の外出は、気持ちがブルーになります。

でも、来週声楽の発表会が控えている私。

雨をおして出かけてきました。


家で一人歌ってみた時はあんな上手く歌えたのに、先生の前では・・・・。

あ~、もう愚痴はやめましょう。


泣きたい気持ちで乗った帰りの電車の中で、ふと思い出しました。

昨夜見た「エチカの鏡」。

本のソムリエという方が、この秋に読んでほしい本として

かもの法則』という本を紹介しておられました。


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人の心の中には、二羽の『かも』が住んでいる。

出来る『かも』、やれる『かも』、チャンス『かも』というプラスの『かも』。

そして、出来ない『かも』、やれない『かも』、時期じゃない『かも』というマイナスの『かも』。

どちらを選ぶかは、自分の心が決めること。

その選び方で、未来が変わる。


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おおよそこんな内容だったような。

そう、今こそ私はプラスの『かも』を選ばないといけない気がします。

「もう年だから」なんて言い訳は使いたくない。


言い訳しそうになった時は、今度はいつも心にあるこの詩が、弱い私を叱ってくれます。


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                 《自分の感受性くらい



                ぱさぱさに乾いてゆく心を

                ひとのせいにはするな

                みずから水やりを怠っておいて


                気難かしくなってきたのを

                友人のせいにはするな

                しなやかさを失ったのはどちらなのか


                苛立つのを

                近親のせいにはするな

                なにもかも下手だったのはわたくし


                初心消えかかるのを

                暮らしのせいにはするな

                そもそもが ひよわな志にすぎなかった


                駄目なことの一切を

                時代のせいにはするな

                わずかに光る尊厳の放棄


                自分の感受性くらい

                自分で守れ

                ばかものよ 


                                   ~茨木のり子~


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ばかもの」は、とても熱い応援のメッセージです。

これを読んで、私はいつも弱い自分の心を奮い立たせているのです。



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秋の夜長に詩集でもひも解くかと、その題名にひかれて一冊の詩集をアマゾンで買いました。

『一編の詩が あなたを 強く抱きしめる時がある』

というもの。

朝早く届いたので、寝ぼけた頭で読み始め、いつの間にかポロポロ泣いていました。


本の帯に書かれていた言葉。

決して死なないでください [編者] 」


水内喜久雄さんという、これを編集した方の心意気に感動しました。


昨今の自殺する人の多さに、私も胸を痛めている一人です。

前にも書きましたが、私は思春期の頃毎日のように死ぬことばかり考えていました。

両親は共働きで、私との会話はほとんど無く、話しかけると

「疲れてるから後でね。」

あとは祖父母と両親の口げんかの声が響く毎日。


『まるでどこにも行きつくことがない暗いあなぐらの中みたいだ。

こんなとこにいつまでいなくてはならないの。

誰か私を助けに来て!

ここから救い出してほしいよ!』

そんな声に出来ない叫びを抱えて、毎日を暮らしていました。


その時の行き場のないつらさ、哀しさが、この中の詩を読んでよみがえって来ました。

あの時こんな心に響くいい詩集に出会えていたら、もっと心が開放されたかもしれないなぁ、と。


私が一番泣いた詩を紹介します。



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               《 たまたまなんです 》


              たまたまなんです

              あなたがそんなに

              「いい歌だね」って

              言ってくれた曲が書けたのは

              自分自身で感動できる曲って

              そんなにたやすく生まれてはくれない

              本当にたまたまだったんです


              でも

              その曲を書いた夜

              僕がギターを抱えノートの前に座っていたことは

              たまたまではないんです

              あなたが生まれてきたことが

              決して

              たまたまではなかったように



                               ~ 宮沢和史・詩~


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もう一編、心にしみた詩をご紹介します。



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                《 ピンチの時のお願い 》



               「つらい時は泣けよ」って

               力強くいって下さい

               無理やりいいとこさがして

               ほめて下さい

               「あした宇治金時食べよう」

               とか

               ちょっと先の

               未来の話をして下さい


               隣に

               しみじみと話をする

               かしこいおばあさんを一人

               座らせて下さい

               なんだってかんだって

               ありのまんまそのまんま

               うけてたつ

               強い奴になりたいのです

               勝手ながらお願いします



                            ~小林育子・詩~  


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この「かしこいおばあさん」は、今の私もほしい。

でも、一番必要なのはきっと思春期の彼ら、彼女たちなんだろうな・・・・・。


今の私から言いたい。

今まで何とか生きてこられた私からも言いたい。

つらくても、哀しくても、トンネルの先に出られる日は、きっと来る。

だから、


死んだら あかん!!


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兵庫県立芸術文化センターで、メゾ・ソプラノの波多野睦美さんのコンサートがあったので行ってきました。

ここは、「題名のない音楽会」の司会でおなじみの指揮者の佐渡裕さんが芸術監督をされているので有名なところ。

ちなみに、佐渡さんの実家はうちの近くにあるのです。

それで私は勝手に佐渡さんに親近感をもってひそかに応援しています。

ここは、その佐渡さんのおおらかなイメージと重なり合うのびのびしたとてもいい施設でした。


そのコンサートの話です。

『ジュ・トゥ・ヴ~美しいフランスの歌~』と題して、彼女の最も得意とするフランスの歌を高橋悠治さんのピアノ伴奏で。

最後に日本語の歌も3曲入れて、1時間40分あまりの夢の時間を堪能しました。

私はパートはソプラノなのですが、メゾ・ソプラノの波多野さんののびやかで心をやさしく癒してくれる歌声に惚れ込んで、CDはほとんど持っています。

その波多野さんの歌声を初めて生で聴いて、涙が出るほど感動!!

目をつむって聴いていると、波多野さんの歌声と高橋さんのピアノの音色が縦横無尽に溶け合って、まるで自由自在に会話を交わしているよう。

プロとは何たるかをこれでもか、というくらい見せてもらった感じ。

でも嫌味は全くなく、会場全体が暖かい風に包み込まれているような雰囲気でした。


また、コンサートの終わりごろに歌われた日本のうたも良かった。

詩もとてもこころに沁みたので書いておきましょう。

濱口國雄さんという詩人のものです。


              《は空を求めている》


          鳥は 空を求め胸の奥で はばたく

          鳥は 必死に空を求めているのだ

          鳥に 空を与えるのは お前だ


          恐れるな

          胸を裂くのを恐れるな


          鳥は 裂かれた胸から 血をあび 空に飛び立つのだ


          お前の 胸を裂くのは お前の手だ



                    http://www.avexnet.or.jp/classics/artist/hatano/


波多野さんの新しいCD「ゆめのよる」情報はこちら。↑


行き詰まっていた私の歌に、大きな風穴をあけて貰ったような気がしてほのぼのと嬉しかったです。

久しぶりに、本当に充実した時間を過ごすことが出来て満足の一日でした♪




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ひとが

ひとでなくなるのは

自分を愛することをやめるときだ。


自分を愛することをやめるとき

ひとは

他人を愛することをやめ

世界を見失ってしまう


自分があるとき

他人があり

世界がある。


                     ~吉野弘「奈々子に」より~


この詩の一節を思い出したのは、今日合唱団であまりにも疲れ果てたから。

来月の音楽祭でうたう歌を一人ずつ指導者の前で歌ってみてその判断を仰ぐ、という特訓がありました。

私たち合唱人って、わりと一人で歌うことが不安な人が多いのです。

私も、情けないけれどその一人。

で、歌ってみて気づいたこと。

普段どれだけ回りのみんなに寄りかかっていたかということ。

今更ながらしみじみ気づかされ、自分で自分が本当に情けなくなりました。

みんなと一緒に歌っていると、歌えている気になってるんですね。

でも、一人で歌ってみると思ったほど声が出ていない。

がっかりしました。

あんなに練習したのに!



そんなこんなで自分のことがちょっと嫌いになりかけた帰り道の電車の中で、

ふとこの詩の一節が浮かんできました。

自分自分を愛さなくなったら、一体ほかに誰が愛してくれるのだろう。

たとえ家族のあいだでさえ、毎日を誤解の連続で生きているのに。

もっと自分を愛してやらなくては。

ひとでなくなるのは、いやだから。』


家に帰って、さっそく

「ご苦労さん!」

と、自分自分をほめてやりました。

もう古い自分とはお別れ。

明日からまた、新しい気持ちで自分に感謝して

わたしという自分と二人で、歩いていきましょう♪



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