秋の夜長に詩集でもひも解くかと、その題名にひかれて一冊の詩集をアマゾンで買いました。
『一編の詩が あなたを 強く抱きしめる時がある』
というもの。
朝早く届いたので、寝ぼけた頭で読み始め、いつの間にかポロポロ泣いていました。
本の帯に書かれていた言葉。
「決して死なないでください [編者] 」
水内喜久雄さんという、これを編集した方の心意気に感動しました。
昨今の自殺する人の多さに、私も胸を痛めている一人です。
前にも書きましたが、私は思春期の頃毎日のように死ぬことばかり考えていました。
両親は共働きで、私との会話はほとんど無く、話しかけると
「疲れてるから後でね。」
あとは祖父母と両親の口げんかの声が響く毎日。
『まるでどこにも行きつくことがない暗いあなぐらの中みたいだ。
こんなとこにいつまでいなくてはならないの。
誰か私を助けに来て!
ここから救い出してほしいよ!』
そんな声に出来ない叫びを抱えて、毎日を暮らしていました。
その時の行き場のないつらさ、哀しさが、この中の詩を読んでよみがえって来ました。
あの時こんな心に響くいい詩集に出会えていたら、もっと心が開放されたかもしれないなぁ、と。
私が一番泣いた詩を紹介します。
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《 たまたまなんです 》
たまたまなんです
あなたがそんなに
「いい歌だね」って
言ってくれた曲が書けたのは
自分自身で感動できる曲って
そんなにたやすく生まれてはくれない
本当にたまたまだったんです
でも
その曲を書いた夜
僕がギターを抱えノートの前に座っていたことは
たまたまではないんです
あなたが生まれてきたことが
決して
たまたまではなかったように
~ 宮沢和史・詩~
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もう一編、心にしみた詩をご紹介します。
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《 ピンチの時のお願い 》
「つらい時は泣けよ」って
力強くいって下さい
無理やりいいとこさがして
ほめて下さい
「あした宇治金時食べよう」
とか
ちょっと先の
未来の話をして下さい
隣に
しみじみと話をする
かしこいおばあさんを一人
座らせて下さい
なんだってかんだって
ありのまんまそのまんま
うけてたつ
強い奴になりたいのです
勝手ながらお願いします
~小林育子・詩~
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この「かしこいおばあさん」は、今の私もほしい。
でも、一番必要なのはきっと思春期の彼ら、彼女たちなんだろうな・・・・・。
今の私から言いたい。
今まで何とか生きてこられた私からも言いたい。
つらくても、哀しくても、トンネルの先に出られる日は、きっと来る。
だから、
「死んだら あかん!!」
