川越style「実りのごはん会」川越の森シボネボルケで 福原地区の野菜をいただく2016年11月 | 「小江戸川越STYLE」

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川越の現場で様々なまちづくり活動にも従事しています。
「小江戸川越STYLE」代表:石川真

 

 

 

わくわくどきどき。。。
あの食材たちをどんな料理に仕立ててくれるのだろう。
ももさんは、今回初めて使う、鳴河さんのお野菜の出会いに衝撃を受け、想像を膨らませ、

来てくれた人に楽しんでもらいたい、この日だけの特別な料理と時間を考えようとしていました。
そうです、あの森、シボネボルケで開催しようとしていた「実りのごはん会」のことです。

使用する野菜が届き、参加者がやって来るずっと前から、

丁寧な下ごしらえから仕込みが始まっていく。

静かに、流れるように、野菜たちが見る見るうちに美味しい食べ物へと生まれ変わっていった。

 

立派なさつま芋に感激し、森のイチョウの葉っぱを載せてみた。

 

この森もあの畑も、かつては木で繋がって一体でした。

今でももちろん土は繋がっていて、シボネボルケのイチョウと鳴河さんのさつま芋は、親戚同士なのだ。

その料理には、一言で言えば、気が詰まっていた。

魂と言ってもいいかもしれない。

大切に、大切に、見ているこちらの胸が苦しくなるほどに、食材に向き合っていた姿があった。

 


2016年11月20日(日)シボネボルケで「実りのごはん会」開催しました。
 『秋の実りをお祝いするような、のんびり、愉快なごはん会
 川越なるかわ農園さん☆のお話会や、音楽家の演奏。。。
なるかわ農園さんの旬のお野菜を中心にした、地産野菜たっぷりの、

 

シボネボルケビュッフェがお愉しみいただけます』
17:00~20:00

場所:シボネボルケ(川越市下松原鶴見野652-25) 
049-247-3777
[土曜日 喫茶のみ]
14:00〜18:30
[日、月曜日 ランチ&喫茶]
12:00〜18:30
※臨時休業あり
http://shibone.exblog.jp/

最寄り駅:上福岡駅[南口]から徒歩約17分

 

当日のタイムスケジュールは 17:00からごはん会スタート、

 

ビュッフェ形式でシボネボルケのももさんお手製の料理がテーブルの上に大皿に載ります。
地域の旬の農産物を使った料理を、みんなでわいわいと大切に頂く時間、

今らしい野菜といえばさつま芋に里芋、ほうれん草などなど。
そして、18:00~18:30川越の農家、鳴河さんのお話し。

19:30~からはアーティストLiLoさんのライブという内容でした。

 

話しの発端は、一昨年から昨年まで開催していた室内イベント、「川越収穫祭」があります。

 

 

 

 

 

 

 

(「川越収穫祭2015冬」開催

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-11981759677.html

川越収穫祭。

川越Farmer’s Marketの発端はここから始まりました。。。

もともと川越収穫祭を始めた時に私たちが考えていたのが、

川越の農産物の旬の恵みをみんなでパーティーのようにして祝おうと。

 室内で食事しながら農家さんのお話しを聞き、音楽を楽しむということでした。
農家さんのお話しというのは本当に面白いですよ。

へぇ~!野菜ってそうなんだ、という話しが次々と繰り広げられ、目から鱗。
自分たちの生活を見直そうと思うくらい、興味深い話しがたくさんあります。

当時からこのイベントの反響は大きく、せっかくだから野外で大々的にやってみようということで、

名称を変え、蓮馨寺で始めたのが、川越Farmer’s Marketです。

川越Farmer’s Marketが始まってから規模がどんどん大きくなっていき、

それは喜ばしいことでもありますが、最初の動機はいつまでも大事にしたいと思っているし、

忘れず、時に振り返らなければならないとも思っています。

私たちは、2016年12月4日にウェスタ川越での一大イベントを控えているところです。

「川越の『おいしい』そろいました
川越Farmer’s Marketからひろがる
川越産農産物とそれを使った食べ物・飲み物、雑貨、音楽など」

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12214315039.html

同時に、心の底でいつも思っていたのは、

屋外でのイベントだけでなく、かつてのように室内で、ゆったりとした時間の中で、

農と食に向き合う時間も必要なのではないか、と。

 

川越収穫祭は、2015年1月を最後に開催していませんでした。

 

どこかで復活させたい、その思いから、

場所をシボネボルケに移し、タイトルを「実りのごはん会」として企画。

川越収穫祭を今やるなら、まさに川越の農を感じる場を会場にしたいと思っていたし、

シボネボルケがある福原地区下松原は、まさに川越の農を支える一大生産地です。
そして農家として福原地区の鳴河さんが来てくれることになり、
福原地区の農家さんのお話しを福原地区のお店で聞くという、理想を実現できることになりました。

 

これ以上今回の趣旨を実現してくれる場所が他にあるでしょうか。

結果としての料理だけでなく、シボネボルケ店主ももさんは、

料理にするまでの野菜との出会い、感動、悩み、葛藤、いろんな感情を抱き、表現していた。

完成までのあれやこれやの過程こそ、実は真に伝える力があると思っていました。

ももさんは、鳴河さんのお野菜を目の前にして、

料理に取り掛かる前に様々なことをTwitterに書き込んでいました。

その言葉を見ていて、野菜をそう受け取る感性が凄い、ありがたいと思ったし、

そこまで向き合っているなんて。。。純粋性に共鳴しました。
丹精込めて作られた農産物だからこそ、使う人の感性も大事、

川越Farmer’s Marketを続けてきて、本当にそう思うのです。

 

「でも、しょっちゅう初対面の野菜の圧にのぼせている。

新鮮な土着的な野菜であればあるほどにのぼせるから、気をつけないといけない。

野菜とのファーストコンタクトはすごいものがある。」

 

「ことに、根菜を使うので。
 芋たち。芋たちよ。。ああはやく見たい触りたい。(あぶないっぽい)」

 

「ぜいたくにも、人参がありすぎる。人参ケーキを焼こう。実りのごはん会でも出そうかな。
 『実りのごはん会』、なるかわ農園さんのお野菜を使わせてもらうのははじめてなので、どきどきしてる。よそのお店で出会うことはあり、いずれもすばらしいお店で使われているので緊張。緊張とときめき。」

 

う~ん、一体どんなメニューになっていくのでしょう。

果たして、人参のケーキは日曜日に登場するのでしょうか。。。

別のケーキになるかも?それは当日までのお楽しみでした。
 

 

ここでまず、実りのごはん会の舞台となる、シボネボルケの左桂ももさんを紹介したいと思います。

 

・・・いや、その前に、シボネボルケがある川越の福原地区の広大な森について書きましょうか。

福原地区といえば、

ももさんが「かいとりぼん」という本を生み出す大きな影響を与えた深い森がある地域。
川越に深い森が??と思う人もいるかと思いますが、
川越の南端、福原地区の森には、川越の人はきっとみな驚くはず。
川越初雁高校横にある川越南文化会館の裏手に広がる森が、(仮称)川越市森林公園計画地。
 


  




  

 

 
森の中は「森のさんぽ道」として整備されているので、散策を楽しむことができます。

 

なんと2~3kmのコースとなっていて、森の深さが分かるでしょう。。。
葉のこすれる囁き、落ち葉を踏む音、時折鳥の鳴き声が届き、音といえばそれくらい。
木漏れ日がまぶしく、歩いても歩いても森、という状況が、川越にもあったことに改めて驚く。
こういう地域でたくさんの農産物は作られ、シボネボルケはある。

 

渚出版から発行されたももさんの書籍「かいとりぼん」のことは以前記事にしました。

 

 

 

 

 

 

 

(「かいとりぼん」渚出版第一弾作品集 シボネボルケ左桂もも

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12100929034.html


この本の取材の時に、川越Farmer’s Marketの話しになり、

ぜひ出店してみたい、と2

015年12月蓮馨寺で開催時に、かいとりぼんクッキーやイチョウ茶で出店。渚出版とのコラボ出店でした。

さらに、今年の夏、2016年7月3日の

川越Farmer’s Marketの音楽に出演してくれた「夏子」の一人が、ももさん。

 

 

 

 

(「川越Farmer’s Market2016夏 後編」2016年7月3日蓮馨寺

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12178471293.html

あの心地良い演奏は、間違いなく川越Farmer’s Marketの柔らかい空気を作ってくれ、今

振り返っても、夏子が蓮馨寺で演奏したんだなあとその奇蹟に浸れます。
同じ月、2016年7月には、シボネボルケ店内を使っての「かみ吹丘のウラカミ市」開催。

 

 

(「かみ吹丘のウラカミ市」7月24日シボネボルケの林で

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12184343402.html

 

さらに、ももさんは意外なところからも声がかかり、人前に出ていた。

 

最初耳にした時は、まさか!?と思ったけれど、
いや、本当に、ももさんが話しをするらしい。。。

講座の講師を担当することになりました。

何が信じられないかって、ももさんがあの雑木林から離れて、ウェスタ川越という場所に出てくることがまずもって実感できない。
あの林から離れても大丈夫なのだろうか、そんな心配さえしてしまう。。。くらい。
お話しだけでなく、「部活」や夏子の演奏もあるそうですよ。
超貴重な講演となりそうですね。

ウェスタ川越の講座は、今週紹介した横山さんの「ECO LIFE デザイン 〜子どもと一緒の環境講座〜」もそうだし、斬新でユニークな講座が多く、攻めてる企画が多いなっていう印象。

 

ウェスタ川越 市民活動支援講座「小さな声で呼びかけること」
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プロジェクトをデザインするーvol.3
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「小さな声で呼びかけること」

 

『駅からも遠く離れた林のなか、「シボネボルケ」をベースに喫茶店、音楽、美術、謎の部活動など、ボーダーレスに発信を続けている。

耳を澄ましていないと届かないような、それでも南から北から人が集っていく空間を生み出すのは、どういう仕組みなのか。
サウンドクラウドによるネットラジオ、紙モノの展開。

自在なメディアの使い方から、「小さな声で呼びかけること」の利点と枠組みにとらわれない活動について、解剖していただく。』

講師:左桂もも(シボネボルケ店主)

講座実施日:10月30日(日)
時間:14:00~16:00
会場:ウェスタ川越2階 市民活動・生涯学習施設 活動室3
回数:全1回
受講料:無料
定員:30名

 

店内では、素材に感謝し、素材を生かし、次々と料理が完成していく。

 

実りのごはん会の舞台が整い、舞台上で主演を務める、
川越Farmer’s Marketに欠かせない川越の農家、鳴河さんの登場です。

第一回川越Farmer’s Marketに出店し、夏はあの絶品とうもろこしに人が殺到し、

冬はあの絶品里芋にやはり人が殺到する、川越の人気農家さん。

とうもろこしを見れば全ては一目瞭然、

この綺麗な形、とうもろこしが発している「どうだ、美味しそうだろう」というオーラ。

 

 

 

 

(「川越Farmer’s Market2016夏 前編」2016年7月3日蓮馨寺
http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12177493828.html

鳴河さんの畑はシボネボルケからすぐのところにあります。

坂を下って進んで行くと、そこは川越の野菜の一大生産地となっている畑が広がる。  

 

 

 



 


 

地域の農産物を地域のお店が腕によりをかけて料理に変身させ、提供する。

川越の街の豊かさを感じられるイベントになろうとしていました。
11月20日、17時。シボネボルケのテーブルには、

鳴河さんとももさんの二人による合作料理が用意されました。

「実りのごはん会」開演。
・ほうれん草と大豆ミートソースのビーガンラザニア、

鳴河さんのほうれん草と大豆ミートソース、豆腐チーズでとろーりうまい!
・玄麦ときのこの春雨サラダ、
・青いお芋ごはん、
・大根のポタージュ
・里芋のふかしたの

パクチー塩、クミン塩お好みで

・里芋の揚げたの

花椒塩でどうぞ

・朝採り葉っぱと木の実のサラダ

そして出ました!・人参ケーキ。スパイスとしょうがが効いたカントリー風。

 

 



 

 






 

 

 


 

 


じっくりと噛み締めるようにいただく。
さらに、18時に鳴河さんがお店に登場、トークセッションへ。...
伺ったのは、
・まずどこに畑があるのか
・いつから農業を(家、本人)

 

・どういうきっかけで農業の道に?
・季節によりどんな農産物を作っているのか
・今の時季に作っているもの(まさに今日の料理に使われているという話しに展開)
・今の時季の農産物、なぜその品種か、美味しく食べるコツは
・栽培の苦労、工夫、気持ち
・生産者として生活者に知ってもらいたいこと
・最後は12月4日のPR
ということを、ざっくばらんな雰囲気で聞いていきました。
農業に従事するまさにその人の口から語られる生の話し、

悩み、苦労しながらも、丁寧な仕事を心がけ、野菜を作っている。

その野菜が今、テーブルの上の料理になっている。

参加者は、なるほど、と時折頷き、初めて知る農の話しに聞き入っていました。
川越Farmer’s Marketとして、生産者と直接お話しができる場を作ることを大切にしてきましたが、

屋外イベントだとなかなか難しい面もあり、こうしたごはん会で実現することができました。
 
・里芋の揚げたの!
さらに、川越Farmer’s Marketのテーマソングを作り歌ってくれている

川越のミュージシャンLiLoさんが生演奏。

これも、屋外もいいですが、やっぱり室内はとても響きがいい。


 

わいわいとした雰囲気で、じっくり食べ、じっくり聴く、
実りのごはん会、これからも大切にしたい時間です。

このイベントを前祝い的なプレイベントとして、
今年の集大成、川越みんなで楽しむ収穫祭、12月4日ウェスタ川越のイベントへと続いていきます。

思えば今年は、2016年1月31日ウェスタ川越「小江戸川越農産物と食のまつり」から始まり(

川越シェフが川越に来ましたね~!)、
3月26日一番街商店街「小江戸川越 江戸の日」協力、
4月29日伊佐沼ふれあいセンター「かわごえ春の農業まつり」協力、
5月4日クレアパーク「ミニ川越Farmer’s Market」開催、
7月3日蓮馨寺「川越Farmer’s Market」開催、とファーマーズから繋がっていろいろ展開してきました。

今年の活動はあと一つ。

12月4日は、今回の鳴河さんももちろん出店します。

あの里芋の他に、さつま芋やほうれん草も出品するので、そちらもお楽しみに。

さらにそのお野菜を使ってMimiDINERさんがけんちん汁を提供したり、

農と食の展開はあちこちで見られます。

というか、食を提供するお店はお料理に川越産農産物を使うので、

どこを切り取っても川越の農と食のコラボレーションが広がります。

 

これが私たちの街の農です、

 

私たちの街の食です、雑貨です、音楽です、

これが私たちの街、「川越」です。

川越が詰まった場を楽しんでください。

 

「実りのごはん会」完

 

シボネボルケ(川越市下松原鶴見野652-25) 
049-247-3777
[土曜日 喫茶のみ]
14:00〜18:30
[日、月曜日 ランチ&喫茶]
12:00〜18:30
※臨時休業あり
http://shibone.exblog.jp/