「川越style」

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家にたくさんある靴の中で、

どうしてかいつもこの靴を選んでいる、ついついまたこれを履いていた、

自然と、本能的に心地良さを求めて選ばれる、靴。

そんな靴がTSUIなのだと思う。
つい選んで、つい出かけて、きっと川越でつい見かけることも多くなっていくかも。


お店があるのは、川越駅東口からアトレとmodiに挟まれた道を東へ進み、

川越街道とぶつかる三番町交差点を越えてさらに進む。

川越街道を越えると流れる空気がゆったりとなり、

この細道の先にはあのお店、ここを行った先には・・・と個性的なお店と出会える

「うらかわ」エリアに入っていく。

通りを真っ直ぐ進み、通り沿い右手に見えるのが、古道具・古雑貨の「Utakata」さん。


言わずもがなの川越の人気店で、Utakataさんが入る建物は、さらに奥へと続いていて、

その先にはチラリと看板が見えています。

この先にも何かが・・・??

心臓の鼓動が一気に高鳴る。




この先に何かが・・・?と進んで行った先に、この場所にこんな素敵なものが!と

想像以上のものとの出会い、うらかわならではのわくわく感は既に始まっていました。

きっと素敵な出会いが待っているはず。

建物と建物の間を歩を進めて行くと、「本当にここに??」という不安が一瞬よぎるのは、

他のうらかわのお店に辿り着くのと同じ体験。

しかし、目に入ってきたその空間は、やっぱり想像を超えていました。。。

Utakataさんの奥、2016年4月にオープンした、靴の「TSUI(ツイ)」さん。




 

店内は、出来る限りハンドメイドで改修し、自分たちの靴の世界観に合う空間を作り上げました。

そこはまさに靴のための空間。

什器も靴に合うものをと考え、自分たちで制作したというこだわり。

TSUIは「つい」履きたくなる靴がコンセプト。
「『つい』=『無意識』=『お気に入り』
無意識で、ついいつも履いてしまう、
そんな日常の定番になれる、お気に入りの1足を心をこめてお作りします」。

TSUIさんの営業は土日の営業と、+平日が1日が基本、

8月は月曜日もオープンしています。

翌月の営業日はサイトで告知されています。

「TSUI http://tsuishoes.jp/


川越で個人の靴屋というお店自体珍しく、

さらに自分たちで作った靴を販売しているとなると、ここが唯一。

木の什器には様々な色や形の革靴がずらりと並び、靴にまつわるシューケア用品なども揃っています。

並んでいる靴は、販売しているものではなく、サンプルの靴。

TSUIはオリジナルの木型を使用し、パターンオーダーで受注生産していて、

丁寧に1足、1足手作りで作っています。


この場所は、こういうデザインの靴があるというショールームであり、

サンプルの靴を確かめて、

「この色がいいな」「この形にしたい」など想像を膨らませることができます。
 





デザインはシンプルで、どんな生活シーンにも合う王道を目指しています。

まずは、シューフィッターの資格を持つTSUIの前田さんが足型を計測し、
皮見本を見比べて色を決め、紐やソールの素材を自由に組み合わせ、と一つ一つの要望を聴いてくれ、

カスタムオーダーで自分だけの靴を作ることができます。



靴の選び方からお手入れの方法も前田さんがアドバイスしてくれます。

サイズ展開は、

Women's sizes:21cm~24.5cm

Men's sizes:24.5cm~28cm

製作期間としては約2ヶ月半(受注の状況により異なります)。

カスタムは自由ですが、ただ、たくさんの選択肢があることで迷ってしまうこともあり、

そのためにもサンプルの靴が並んでいることで、

「この色にするとこういう感じになるんだ」と選ぶ参考になります。

そういう意味でも、TSUIさんは実際に体験できるショールームを作りたかったのだそう。

直感でこの色がいい!とすぐに決まる人もいれば、

一度家に帰って考えてからじっくり決める人まで、靴作りはまさに十人十色。


TSUIさんはそのオーダーシートをもとに、

デザインから底付けまで、全ての製造工程を

川越にある工房で手作りで作っています。

シンプルに作る基本代金は39000円+税。同じことを都内でやろうとしたら10万は軽く超えるでしょう。

と、都内から来た人も驚いていたくらいの価格。

オリジナルの木型を使用していることが、この低価格に繋がっています。


革靴というと男性っぽいイメージがあるかと思いますが、

TSUIの靴は、男性はもちろん、

女性が見ても「カッコイイ」と思えるような革靴を目指している。

そして実際に、TSUIさんでは女性が自分だけの靴を作りたい、とやって来ることが多いそう。





さらに、TSUIで靴を作る楽しみは、オプションで自分仕様にカスタムできること。

例えば飾りを入れることもでき、なんとそれも手縫いで行っています。
 



こういう細やかな要望に応えることができるのが、個人の強みでもあります。

そして、店内の一角には、TSUIとは別ブランドである

TSUIの革を使ったレザーアクセサリー「‎Rirry Ricca‬」の展開もあります。




 






TSUIの前田さんは川越、古谷地区の出身。

夫妻は同じ靴の専門学校で靴作りを学び、

卒業後は二人は違う靴メーカーにそれぞれ勤務していました。

前田さんは義肢装具を作るメーカーで働き、

奥様は紳士靴を作っていて、当時から、

女性がカッコイイを思える革靴がもっとあたらいいのに、という思いを抱いていたことが、

今の靴作りに影響している。

二人働いていた時から、

「いつかは自分たちのオリジナルのブランドを立ち上げたい」という思いを胸に秘めていました。

まず始めに革小物のブランドを立ち上げ、鬼子母神の手創り市など各地のイベントに出店を重ね、

そしてついに、靴のブランド「TSUI」を起こしました。

初めての受注会は、2015年11月のこと、

群馬県富岡市での企画展『Art Craft Market』に参加した時のことでした。

二日間の開催でしたが、多くの人にTSUIの靴を体験してもらい、好評だった。

2016年5月には、長野県で開催された松本クラフトフェアの
同じ事務局が企画している『工芸の五月』というイベントに参加。
一ヶ月間という長いスパンの出展で受注会を行っていました。


TSUIさんは、お店オープン直後から川越のイベント出店していて、

「へぇ、こういうお店が川越に出来たんだ」と話題になっていたお店。

靴というところがまず目新しく、その質に驚き、今までの川越にない新鮮さを感じていた。
川越最大の雑貨イベント、「ハンドメイドの雑貨市」では、小江戸蔵里の広場に出店していました。

 






(「川越ハンドメイドの雑貨市」2016年4月16日、17日

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12151079128.html

そして、2016年7月、シボネボルケで行われた「かみ吹丘のウラカミ市」にも出店していました。

シボネボルケの林の中にすっと溶け込むようなレザーアクセサリーや革靴、

こういう革製品っていうのもなかなかない。





(「かみ吹丘のウラカミ市」7月24日シボネボルケの林で

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12184343402.html


今後の展開としては、2016年11月に川越織物市場で行われる

「アートクラフト手づくり市」でもTSUIさんの靴と出会えるかもしれません。

(「アートクラフト手づくり市in織物市場2015」11月14日15日旧川越織物市場

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12096482650.html


TSUIさんは、靴という特性上、

「自分たちの靴を見てもらえるショールームを作りたかった」とずっと願っていた。

革製品をネットで販売する作家さんは多いですが、

靴というのは見てもらって試着できた方がいい、

工房とは別に、TSUIの靴を五感で感じられる場所を、というのが実店舗へ繋がる発端だったそう。

お店があることで、修理など何かあればここに持ち込めばいいんだ、という安心感が生まれる。

今まで都内に靴を買いに行って、修理も都内まで行っていた人が、

川越にTSUIが出来て、求めていたものがついに、と喜ぶ人も多いそう。


個人の靴屋、という、TSUIさんにある今までの川越にない新しさ。

川越がさらに魅力的になっていくだろうなというわくわく感があります。

この場所にお店を構えたという話しが、まさにTSUIさんらしいです。

この場所は、いや、この場所でなかったら

TSUIさんは誕生していなかったかもしれないというくらい、重要なことでした。

TSUIさんがある奥まった場所にお店を構えるなんて、目立たないし、普通に考えたら難しい。

ここをあえて選んだ理由として、Utakataさんの影響もあったそう。

(Utakataさん)

Utakataさんは「うらかわ」カルチャーを代表するお店で、数多くのファンがいるお店。

TSUIの前田さんは、

「Utakataさんの古道具、古雑貨を好きな方は、TSUIの靴も合うのではないかと思いました」と話します。

二つのお店が同じ並びにあることで、相乗効果で場の魅力が高まり、

ここだけで、うらかわ散策ができるよう。

今のように、うらかわのお店巡りが定番となったのは、

間違いなくお店自身が積極的に発信しているからです。

Utakataさんがお店に来たお客さんにTSUIさんのことを紹介する、

ソコノワさんがTSUIさんのことを紹介する、

ピケニケさんがTSUIさんのことを紹介する、また、その逆もあって、

紹介で知った人たちが「歩いてすぐなら行ってみよう」とお店を巡っています。

他の街では有り得ないことかもしれませんが、

川越の個人店文化は、個人店の輪で支え合っているところがある。

TSUIさんの店内には、というかTSUIさんの店内にも、と言った方がいいですが、

いろんなお店のショップカードが置いてあり、

TSUIさんに来て、さあ、次はどこに行こう、と楽しみが広がります。


うらかわのお店は歩いて回れる距離に点在しているというだけでなく、

お店同士の繋がりも強くて、

例えばTSUIさんからほど近く、住宅街にあるpique-nique(ピケニケ)さんとは、

自然とコラボの話しが生まれて、

「pique-nique」×「TSUI」というコラボピアスを制作し、ピケニケさんのみで展示販売しています。


  



(「Coffee&winestand pique-nique-ピケニケ」住宅街のオアシス的カフェ

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12075529697.html

素材はレザー。金属アレルギーの人でも着けられる樹脂の金具をつけています。
ピケニケだけの限定カラー、ピケニケカラーの白×水色でまとめています。


ピケニケさんに来たらお隣の花のd'ici peuさんへ。

(「d'ici peu(ディシプー)」ここにしかない空間とここでしか出会えない花へ

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-11566121588.html


川越街道を逆に戻り、

ソコノワさんをはじめ、素敵なお店が詰まったあの建物に寄るのもうらかわ散策です。
 

ちなみに、TSUIの前田夫妻は以前からよくデイリースタンドコポリさんに行っていて、

そこでソコノワさんと知り合ってから、いろんな展開が広がったと振り返ります。


川越八幡宮近くにある焼き菓子の野里さんや、花のKONOHAさんにもすぐ辿り着く。

(「やき菓子 野里」自分を大事に。人を大事に。八幡通りにある焼き菓子専門店

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-11573146131.html


近い距離の中で、靴や雑貨や食事、花、お菓子といった、

それも川越で人気のものばかりが体験できるという奇蹟。

・・・という、うらかわのお店も、

以前はあえての裏という逆転の言葉でしたが、

もう、その注目度は「裏」というのがしっくりこないくらいの街の変容で、

川越のスタンダードになっているようなお店ばかりです。

そうそう、うらかわを代表するアーティストのLILOさんは、

今や川越の顔的な存在にまでなっている。

いずれまた、うらかわのお店を回るスタンプラリー企画など出来たら楽しそうですね。

(「うらかわスタンプラリー当選番号発表」 

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-11949511765.html



川越の人は、いい物をいいと選ぶ目を持っていて、

例えば帽子ならKIKONOさんの帽子は、オーダーで自分だけの帽子が作ることができ、

街のあちこちで、

「あ、それKIKONOさんですね。自分もです」と会話が生まれるくらいの浸透度。

既製品ではなく、自分仕様にこだわる人が多いのも川越の特長かも。

(KIKONOさんの帽子たち)

では、それなら。と思う事があります。

これからは川越で、「あ、その靴TSUIさんですね。自分もです」

なんていう会話があちこちに生まれるくらい、

この靴が広まって欲しい、いくはず。

川越的パターンとして、川越の個人店がそのアンテナでキャッチし、

推していくうちに川越内で広まっていた、というそのままがTSUIさんも再現されそう。






思うのは、物を見る川越の人の目というのは、

この街に住んでいるからこそ自然と育まれる感性があると思う。

川越は、いい物を使い込んで味が出るのを楽しむ人が多いのは、

一番街の蔵造りの町並みが今に残っていることに現れているよう。

価値ある古いものを大事に大事にし、残そうとする、

それによって味が出て、たった一つのものになっていく、のを楽しむ。

街の人の感性は、帽子を選ぶ時もそうだし、

靴を選ぶ時にだって知らず知らずのうちに発揮されているはず。

だからTSUIは、川越にとって待望のお店なんです。

使い込むほどに味がでる、

革靴以上にこの言葉が当てはまるものってなかなかないですよね。

と、思いを巡らせている時に、

前田さんが二つの靴を目の前に置いてくれたのでした。

「二つの靴、見比べてください」

見ると、どちらの靴もTSUIに違いなかった。

が、よく見ると・・・明らかに風合いが違う靴が二つでした。


一つはお店で置いているサンプルの靴、

そしてもう一つは、長い時間経たもの。

TSUIの靴は、使えば使うほど味わいが生まれ、

育てていくような愛着で接していくうち、靴も応えてくれて生長していく。

靴は、長い時間をかけてその人の使い方でしか生まれない風合いをまとい、

世界に一つだけの存在になっていく。

「靴はメンテナンスして履いていけば一生履けます」
TSUIを靴を、何十年と履いたら一体どんな風合いを醸しているのだろう。

きっと、Utakataさんにあるような、古道具たちのような雰囲気になっているのかも。


一足の靴があることで、生活がちょこっと変わり、

家でもつい見たくなり、つい触りたくなり、
明日への期待が高まる。

そして、ついつい履きたくなる、ついつい出かけたくなる、今日が始まる。

さあ、靴を履いてどこ行こう。


「TSUI(ツイ)」
埼玉県川越市仙波町2-17-17-103(※三番町の信号のすぐ近くです)
TEL : 049-293-8234
E-MAIL : tsui.tsui.mail@gmail.com
Facebook : check ”TSUI”
Instagram ID : tsui_shoemaker
OPEN : 12:00 - 19:00
不定休(制作日やイベント出店等があるため、不定休の形をとらせていただいております。
ブログにて月毎の営業日をお知らせしていますので、そちらをご覧下さい。)
http://tsuishoes.jp/

駐車場:すぐ近くに60分100円のコインパーキングがございます。
※クレジットカードご利用いただけます




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