川越style「d'ici peu(ディシプー)」ここにしかない空間とここでしか出会えない花へ | 「小江戸川越STYLE」

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「時が人を結ぶまち川越」
川越のヒト・コト・モノ、川越物語りメディア、小江戸川越STYLE。
川越の現場で様々なまちづくり活動にも従事しています。
「小江戸川越STYLE」代表:石川真

「花屋さん」っていうと、どんなイメージでしょうか。

それはきっと、明るくて華やかな花たちが並んでる、

そんなイメージを思い浮かべるかもしれません。

確かに明るい色は人を元気にし、色の力って絶対ある。

でも、必要なのはいつも、明るく派手な色の花ばかり・・・?

『自分の生活に、必要な花はなんだろう。。。』

落ち着いた色や小さく可憐な花、そういうものを必要とする気持ちは心の中に常にある。

このお店に並ぶ植物を見ていると、

控えめで強い主張はしないけれど、でも、いつもそばに居て欲しい、

そんな気持ちになるものばかりです。

 

花屋「d'icipeu(ディシプー)」さんがあるのは、川越駅から歩いて10分ほど。

 

川越駅東口、アトレとmodiに挟まれた道を東へ進み、

川越街道とぶつかる三番町交差点を越えてさらに進む。


交差点を過ぎ、二つ目の道を左折する、ちょうどシゲモトクリーニングさんの向かいの道です。
(一方通行なので車の場合注意が必要です)
車なら川越工業の方から入っていく。
クレアモールの喧騒から離れ、ゆったりとした空気が流れる住宅街へ。

このエリアの空気感は川越の中でも独特。
道を歩いて行くと、視界が開けて一際大きな建物が目に飛び込んでくる。

この建物の物語はこれまでも幾多あり、これからもわくわくが続いていく予感に溢れている。

川越には、地域によってそれぞれ独特な雰囲気を醸していますが、

古い町並みの趣きある地域、活気や賑やかさがある地域、自然を感じられる地域、

そうした中で、この建物がある一帯は、大人の雰囲気です。

閑静な住宅街と言えば簡単だけれど、

こういう大人の雰囲気が漂うエリアというのは、川越で唯一無二。

建物には、三つのお店が入っていて、
美容室「Kohaku hair&relax」さんに、

2015年6月にオープンした「Coffee&winestand pique-nique-ピケニケ」さん。

 

 

(「Coffee&winestand pique-nique-ピケニケ」住宅街のオアシス的カフェ

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12075529697.html

そして、花の「d'ici peu」さん。この建物だけで、3つの空間がある特別な場所。

思いついた道を歩いた先に、思いもよらなかった居心地の良いカフェに出会えたような、

素敵な雑貨屋が目の前に現れたような、そんな出会い方でd'ici peuに辿り着く。

建物の一角、それは、一見すると花屋には見えないかもしれない外観、

あるいは、もしかしたら気付かずに通り過ぎてしまうかもしれないような佇まいで、

でもただならぬ質の高い空気を発していて「うん?」と足が止まっている。


 

 

 

 

窓からはちらりとドライの花が見え、窓辺に並んでいるガラス瓶が目に入り、

ドアがあるというところからして何かを期待させる。

花屋さんなら、遠くからでも一目で分かるくらい、

外に色鮮やかな花が並んでいる光景がありますが、
d'icipeuにあるのは、落ち着いていて控え目で、静かに待ち構えている花々。

来る人を待ち焦がれているような花々。

色は抑えて、外にはハーブが多く並んでいる。

花は明るいだけが花じゃない、みんながみんな、同じような花屋じゃなくていい、

惚れ惚れするような輝く花があると同時に、

小さく可憐に咲く花の存在があるから両者は引き立て合う。

店内には所狭しと花があり、自宅用、ギフトなどの要望に予算に応じてその場で応えてくれます。






花も、そして空間自体も、大人可愛いという言い方がしっくりくるような、

店主細田さんに言わせると、テーマは「フレンチシャビー」。

花屋というのは本当は個性的なもので、店主の感性が否応なく滲み出、

そういう個性的な花屋が川越にはいくつもある。

d'icipeuが考える花は、それが前面に出た主役というより、
生活の名脇役としてそっと彩りを与えてくれるような存在。
自然な形で生活に溶け込み、いつの間にかなくてはならないものになってるような、存在。

小さいけれど大きな力がある花ばかりです。

この空間は、なんだかいろんなところを見入ったり、探したりしたくなる探検心がくすぐられ、

それについ長居してしまいたくなるような居心地の良さもある。

花屋でこういう言い方って変かもしれないけれど、ずっと居られる感じ。見ていたい感じ。

空間にある全てのものにおいて、生活に馴染むように、と願いを込めているからこそ、

必然的に居心地が良くなるのでしょうね。

永い時間を経たドライやリースたちが来店者をそこに留まらせているような魔法をかけているようでした。










 

 

 

d'icipeuさんはフラワーアレンジメントの教室を店内で開催していて、

 

月に10日間、午前と午後の回があるので計20回もここで行っています。

また、出張レッスンとしては、

南大塚にある栗原造園さんで毎月一回のお花の教室「庭asobi花asobi」を開催しています。

d'icipeuさんがやって来て教えてくれる教室はここでも人気で、

2015年11月は季節柄クリスマスリースの制作、午前と午後の二部の開催でどちらも満員。

室内に爽やかな香りが漂うなか、和気あいあいとした雰囲気でリース作りを楽しむ光景がありました。

 

 



(2015年11月栗原造園「庭asobi花asobi」より)


お店のことを伝える、それがもどかしい部分があるのは、

一度の紹介だけだと、特にその季節のその時点の姿しか伝えられない。

お店の中は季節が巡っていて、日々変化しているし、
変化を追いかけて、見つめてこそ分かることがあるはず。
そう思って例えば、栗原造園さんの庭の木々たちの変化や、
やき菓子 野里さんの焼き菓子たちの季節による変化にも寄り添いたいと思う。
d'icipeuという空間とそこにある花たちは、

季節によってどんな変化を見せるのでしょう。

今の冬の時季から6月、暖かくなれば花は色味を増し、色という色全てを表現する。

川越style

 

 

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(6月のd'ici peu)

 

夏になれば花の色は落ち着いて葉ものが増えていく。

 

並ぶ花が変わると、別のお店に来たような感覚に陥るのが、むしろ楽しい。






 


(8月のd'ici peu)


夏から秋へ。d'icipeuは枝もの、実もの、ドライのリースが増えて秋が凝縮された雰囲気に。
この時季は一年で一番花の品数が少ないそうですが、
派手さはないけれど、秋の静かな時間を楽しむのにぴったりのものばかり。

・ユーカリトランペット
・ノバラの実
・シンホリカリホス
・スズバラ
・ドウダンツツジ
・ナナカマド
来春のために球根を植えるのもこの時季ですね。
・パンジー
・ヒヤシンス
・チューリップ

店主細田さんが個人的に好きだというナンキンハゼ。
(ナンキンハゼが好きというセンスがd'icipeuを表しているよう)
黒い実がなる時もいいけれど、そこからしばらくすると皮が弾けて中から白い実が出て変化が楽しめる。

$川越style

 

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(10月のd'ici peu)
こういうドライはd'icipeuは本当に素敵。
d'icipeuに来ると、ドライにするにもセンスが必要なんだと思わされる。。。
リースは男女問わず人気なのが分かります。
ドライリースは例えば、
・アジサイ
・ユーカリ
・ゲットウ
・ホワイトペッパー
・ピンクペッパーなどがありました。
あとは、木の実リースとして、
・ドングリ
・スモークツリー

「花って、ずっと楽しめるものなんですよ。

枯れてしまったら終わりではなく、そこからドライにして、長い時間楽しめる。

例えば300円を花一つを、そうして長い時間楽しむことができる、素敵ですよね」

d'icipeuといえば、花がある暮らしに馴染むような雑貨たちも人気で、

白い器や花瓶にキャンドル、カゴなどが、空間をより豊かにしている。

白い器は食事に使うもよし、花瓶に使うもよしです。










花屋さんで雑貨を扱うというのは珍しいけれど、

花から生活トータルで提案したいというのは、しっくりくる感性です。
ただ、いろんなものを採り入れて一つの世界観を作るのは、

なにより花をメインとして見せながら作るのは、

相当なセンスがないとできないことは想像できます。

 

今までこの建物の在り方は、静かに来る人を待つという感じでしたが、

 

ピケニケが建物の最後のピースを埋めるようにやって来ると、にわかに活気づき、

お店同士が手を結んでイベントを開催するようになる。
Kohakuさんが企画したチャリティーイベントは、

ピケニケもd'ici peuも協力として加わり、建物内3店合同の初イベントとなったのが・・・

2015年9月15日(火)11:00~12:00
「大人のための朗読会」Kohaku hair&relaxでした。
◯出演・馬場 亜紀子(朗読)
杵渕 政希(パーカッション)
大葉ありさ(ピアノ)

◯内容・角田光代の短編etc...と音楽のコラボ。

フリーアナウンサーの馬場さんが朗読し、そこに優しく音楽を添えるという朗読会。

d'ici peuが花を飾り、ピケニケは特製シロップのドリンクを用意してイベントを盛り上げました。
3店がコラボしてイベント開催するのは今後も続いていきそうで、

ここがわくわくの発信源になっていくと思います。

 

d'ici peuさんは、ご存知の方も多いと思いますが、

 

以前は本川越駅近くにお店がありました。2007年にオープン。

この静かな場所に移って、お客さんに言われるそうです、

「この場所の方がお店の雰囲気に合うよね」って。

確かにディシプーの花は、駅前よりこういう落ち着いた場所にあるのがしっくり。。。

 

川越のイベントに出店する機会もあり、

 

川越の中で人気イベントに「ぜひ出店して欲しい」と呼ばれる存在。

 

 

(「アートクラフト手づくり市in織物市場2015」11月14日15日旧川越織物市場

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12096482650.html

 

 

 

 

 

 

(第5回「川越氷川神社 ご縁市」2015年5月24日開催

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12030898480.html

 

 

 

 

 

 

(栗原造園「森のおうちのマーケット あきからふゆのもり2015」

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12099432692.html

 

 

 

 

(「栗原造園オープンガーデン2015」

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12028474630.html

 

この、大人の雰囲気のエリア、川越で唯一無二の場所にある唯一無二の花屋さん。

 

お互いが引き寄せあって、ここに在る感じで。

こういうお店がある事が、今の川越の文化度を表しているよう。

 

派手さよりも、そばにいて欲しい、ここでしか出会えない花へ。。。

 

 

「d'icipeu」
川越市仙波町1-5-38
10:00~19:00
(月・金12:00~19:00)
木休

 


 

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